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バルーン空撮[技術解説] - バルーン空撮システム開発解説

空撮機材を自社開発するWeb制作会社

株式会社 0 は空撮機材を自社開発しているWeb制作会社です。
今までの空撮会社とは全てが異なります。

 2003年:国内初・空撮CubicVR撮影 (ラジコンヘリコプターにて)
 2007年:空撮リッチコンテンツを独自開発 (航空写真ナビ)
 2008年:世界初・車載式バルーン開発 (高画質デジタル一眼レフ搭載空撮バルーンとして)

バルーン4号機テスト開始進行中

車内から見た車載式バルーン

バルーン搭載車の積載性能ギリギリまで、ヘリウムガス容量を増加させました。
3号機と比較すると約700L。
一般的な低コスト空撮会社が用いるエバール製バルーンのヘリウムガス容量と同じ容量とすることができました。

総合的な軽量化はこの数ヶ月でも進んでいますので机上では「過去最も風に強い」と言えるバルーンです。
空撮バルーンの性能はヘリウムガスの容量のみで語れる単純な物ではありません。前面投射面積・空力特性・重心バランス位置など、様々な要素が重なって最終的な性能が決まります。

バルーンテスト中

今回のヘリウムガス増量は3号機と比較すると700L=700g=13%前後です。余剰浮力として700gが追加されたことになります。
「高地」「低温」という条件では3号機の余剰浮力は300gを下回っていました。(風が吹くことにより揚力を生み出すというコンセプト)
4号機ではギリギリに機材の軽量化が図られたところに圧倒的な余剰浮力が追加されています。

最新型空撮バルーン:3号機 Ver3.10 開発完了

富士山にての空撮テスト中のカット

バルーン1号機最終版の設計コンセプトをベースに車載型バルーンとしてバルーン3号機は開発されました。
ヘリウムガス容量はバルーン1号機と比べ800Lの減少。
過去に開発されているバルーンでもっともガスによる浮力が少ないバルーンです。
このヘリウムガスの少なさを、風を浮力に変換するというコンセプトを採用し克服しています。
最新版では高度1,200mでの撮影。最大風速6mを超える沿岸部での撮影に成功しています。
5000Lクラスバルーンでも、設計さえ良ければ高画質デジタル一眼レフを搭載できることを証明しています。

現在は夜景撮影と冬季の撮影に備えて、機材の軽量化。
さらなる機動性の向上と、信頼性を上げるために、補機類の最適化を進めています。
4号機の開発を進めているため、開発は完了となりました。この機体はスペアに回ります。

過去に開発されたバルーン

◆バルーン1号機 もっとも一般的なエバール製バルーンベース

最終開発バージョンVer1.30
徹底的な軽量化はされていますが形状はもっとも一般的なエバール製バルーンです。
購入時は最大風速2mで撮影困難という問題の多い機体でした。
この機体は2号機に実務を任せスペア機となっていました。
最終的には徹底的な対風改良が施され、最大風速5mの実務に対応するまでになりました。
この形状は車載式バルーンとなる3号機のヒントとなっていたため、0[Zero]の空撮バルーン開発には欠かすことの出来なかった機体と呼べます。

◆バルーン2号機 初のオリジナルコンセプトの空撮バルーン

最終開発バージョン Ver2.30
初期の1号バルーンの対風性能の低さを改善するために、前衛投影面積を減少させる事に着眼点を置いたバルーンとして開発されました。
最初期で最大風速3m。開発完了時には8mの強風の中でも撮影可能な高性能な空撮バルーンとなりました。
バルーン空撮業務を開始した最初の1年ではもっともカット数を稼いだバルーンです。
0[Zero]の空撮技術の多くはこの機体から生まれました。

その特徴的な、「細く、長い」形状は車載式のコンセプトから外れるため、同様のコンセプトの機体開発は停止しています。

公開日:2008/05/29
最終更新日:2013/04/03
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