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バルーン空撮[技術解説] - α7RⅡ狂想曲:その9 ViX

vix

注意:
このページを含む、「α7RⅡ狂想曲」と題される全てのページは、0 [Zero]の業務に特化して述べられています。
それは、「幅20mのパノラマ画像を近距離で鑑賞」という用途・・・
具体的には、「高層タワーマンションのモデルルーム」や「コンコース」に用いられるパノラマ画像です。
同業者には大変参考になる内容かと思います。
それ以外の方には、「こんな世界もあるんだ・・・」程度の軽い気持ちでご覧下さい。
真剣に読むと疲れると思いますので・・・

Vixとは?
ViXとは?

Windowsの画像ビューワソフトです。
記憶が怪しいのですが、Windows98の時代から使っています。
最新版はv2.21となり、2002年7月のバージョンとなります。
つまり、WindowsXP時代のソフトですね。

Q:「なぜ、こんな古いソフトを使うのか?」

A:「これ以上のソフトが無いから」

ソフトの使い勝手や評価は用いる人の、「環境」「やりたいこと」などにより大きく変わります。
ここでの評価軸は、「最上級のバルーンによるパノラマ画像の制作」です。
例えば・・・バルーンでは無く、ドローンを用いる場合は答えが異なります。
バルーン空撮でも、カット数の少ない案件でも同様です。

0 [Zero]の用途でViXが優れているという点を以下に示します。
※常識的な設定の範囲で用いるとして
・サムネイルjpgを任意の拡大率にて順送りで確認可能
・RAWはアイコン表示
・子画面では、アイコン(RAW)は読み飛ばされる
・拡大率は、×1,×0.75,×0.5,×0.25
・TIFなどの他の画像もサムネイル表示可能
・サムネイル画像サイズはカスタマイズ可能
・PSBやWordなどの余計なサムネイル表示無し
・アイコン表示と詳細表示の切り替え
・最小限且つ有効なソート機能

RAW+jpgで撮影を行います。
ノートPCに転送して、撮影総数を親画面にて即時に確認。
ブレの確認の為に、jpg画像(カメラ書き出しSサイズのjpg)を任意のサイズで確認。
これを数百枚行います。
2016年現在の多くのビューワは、この作業時に以下の様な挙動を示します。

◆普通のビューワ
0001jpg表示→0001RAW表示→0002jpg表示→0002RAW表示→0003jpg表示→0003RAW表示

◆ViX
0001jpg表示→0002jpg表示→0003jpg表示

撮影枚数が少なくてRAW主体の業務なら、ViXは無意味なソフトです。
RAW+jpgで大量に撮影し、これを確認するという用途では完璧な機能です。
今回の、「α7RⅡ狂想曲」と題される機材入れ替えでも、このソフトも入れ替え検討となりました。
ViXは、現場での主力ソフトと呼んでも良いポジション。
ビューワの出来は、仕事のクオリティに直結していと言っても良いところ。
費用度外視で、最新ソフトを検討してみたところ・・・
結局は、ViXがもっとも優れているという結果となりました。
誰もが必要とは言いません。
しかし、これが無いと仕事にならないという様々な分野のプロが存在しています。
現在の環境で不満が無いなら、ViXなどは不要です。
なお、過去にもこの様な事は数回ありました。
有償のソフトなども購入しつつ、いろいろと検討を重ねていますが、いつもViXがベストという結論に至ります。

以下が、ViXのデメリット。
・最終更新が2002年
・一部OSで安定しない
・親画面の4K画面は美しくない
・Windows10では、縦位置画像が崩壊(対策可能)

◆Windows10+ViX 縦位置崩壊対策について
デフォルト設定のWindows10のパソコンで画像を読み込むと、ViXでの表示時に縦位置撮影画像も横位置となってしまいます。
Windows7時代は問題が無いのですが、Window10ではキチンと表示出来ない。(Windos8は未使用)
この一点でにより、ViXの継続を諦めた方へ吉報です。
Windowsフォトギャラリーを用いて画像を読み込んでください。
Windowsフォトギャラリーは、Windows10には非搭載です。
マイクロソフトのサイトからダウンロードしてください。
これで、従来環境と同等にViXを用いる事ができます。

コラム:同業者向け、「現場パソコン」

バルーン・ドローン・クレーンなどを用いて、不動産広告向けのパノラマ撮影を行う同業者向けのコラムとなります。
お題は、現場で確認用に持ち込むノートパソコンに関して。
ThinkPad P50を用いたヘビーな画像加工ではなく、データのバックアップと撮影画像の簡易的な確認という目的で述べてみます。

注意:
あくまで、不動産向けのパノラマ。
つまり、大量のスチール撮影前提です。
車両で現場に乗り付けて、電源の確保も可能。
RAW+jpgで撮影を行い、半屋外の条件です。

それでは、本題に入ります。
まずは、以下から解決します。

Winsowsか? Macか?

この答えは、Windowsとなります。
この理由は拡張性や画面の美しさでは無く、「ViXが使えるのがWindowsだから」となります。
もちろん、ブートキャンプにてViXを使うという選択肢もアリです。

Winsowsは、7? 8? 10?

この答えは、Windows10となります。
Winsows8の経験は無いのですが、7よりは10の方がViXが安定します。
このページを書いている段階で半年の経験がありますが、Win7時代の1/10以下までViXがらみのトラブルは軽減されています。
Windows10により、かなり快適になりました。

◆USBなどに関して
最低でもUSB3搭載のパソコンは必須です。
Thubderboltは必要かと問われると・・・
少し微妙です。
当分は、SDカードの読み込み速度がボトルネックとなります。
無理に選択肢から外す必要もありませんが、優先度は低いと言えます。

◆サイズに関して
ここは、現場環境が許す範囲で最大サイズとなるでしょう。
デスクトップの採用も、場合によっては可。
ノートパソコンなら、15インチ以上が主たる候補となるでしょうか?

Vixとは?

◆画面の解像度に関して
2016年現在では、以下が考えられます。
・5,120×2,880(iMac 27inc)
・4,096×2,304(iMac 21.5inc)
・4,096×2,160(4k)
・2,880×1,800(MacBook Pro 15inc)
・2,880×1,620(3k)
・1,920×1,080(FHD)
ここは、最終的に必要とされるクオリティから選択することになります。
1点物のスチールなら、FHDで十分なのかも知れません。
縦位置を多用するなら、デスクトップ用の画面を持ち込むのも方法の一つでしょう。
EIZOの廉価(20万以下)な4kディスプレイ(31.5inc)は、数年前のWUXGA(27inc)よりも軽量で低消費電力です。
最新式のWUXGAである、EV-2750は、7.9kgで67Wの消費電力です。
これなら現場の車両に容易に持ち込めますね?
ここで、ViXに戻ります。
ViXは設計が古いソフトであることから、Windows10も4k画面も想定されていません。
サムネイルを表示する親画面に、4kなどを用いるのは避けるべきです。
ベストと思えるのは、FHDの親画面と、WUXGA以上の子画面。
MacBook Proなどを採用する場合は、OSなども含めて吊しで使うのがベストかと思います。

◆SSDに関して
MacBook Proなどに採用されているM2サイズは避けましょう。
現場作業のボトルネックはSDカードとなることから、速度は無駄になります。
容量の不足と高温下の信頼性という観点から、高性能なPCI-Expressを用いるSSDは、この用途では避けるべきです。
また、搭載本数も多いほど良いと言えます。

公開日:2016/03/14
最終更新日:2016/03/14
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