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ドローン空撮[技術解説] - DJI WooKong MとJR・DSMJ2.4GHzとの相性?

9X2
JR PCM9X2

引き続きDJI WooKong Mの検証中です。
昨日到着した2台目のWooKong Mも問題有りとの結論に至っています。
初期不良・相性の両面から、ショップ経由で代理店に確認中。

どちらにしても、メーカーも含めて不信感が出てきました。
こちら側でもキチンとした解析を平行して進めることにしました。

現状の確認

・使用している送受信機は、JR XG8(DMSS2.4GHz)
・WooKong Mは、2台ともトリムズレの現象を示した
・初期セットアップは、ショップに代行
・ファームウェアは、自身で最新にアップ済み
(1台目)

今回のドタバタは最終的に、以下の4つのどれかに収まることになります。
・初期不良
・JR(DMSS)との相性
・DJIのスタンダード
・JRとDJI以外のところの相性

どこに収まっても、個人的には納得出来ません。
DJIと言えば、ラジコン空撮業界では知らない人のいないブランド。
相当量が国内のラジコン空撮会社に普及しています。
JRも、ラジコンヘリを業務・趣味としている者に信頼されているブランド。

今回問題となっている、JR+DJIの相性とすると・・・
国内の代理店が十分なテストを行っていないことの証明になってしまいます。
業務に使われる事が多い事から、問題が認識された段階で回収も検討するべき重大な問題です。

2011年12月22日(木) 10:00
この段階で代理店とショップの回答待ちになっています。

受信機を2世代前の機種に交換

JR PCM9X2

現行のJR製受信機との相性を検証するために、旧世代の受信機を搭載しました。
これで、絞り込みが一つ進むことになります。
(本当は、代理店からの情報を待ちたかった)

WooKong Mの相性確定

WooKong Mの相性確定か?

サブトリムに一切さわらずに、セットアップが完了しました。
テストも30回ほど行いましたが問題と感じたのは1回のみ。
僅かですがエルロンにトリムズレが発生しています。
その後、必要にテストを繰り返しましたが再現性は無し。
一過性の現象と思われます。

コラム:他の業者は、大丈夫なのか?
マルチコプターと送電線

今回のトリムズレの現象は、最初のカメラ搭載時に気がついていました。
そのフライト時は、微風という条件であったことから、「こんな物なのか・・・」で片付けていました。
その時は、購入から1週間という程度。
完全な初心者です。(ラジコンヘリの十分な経験がありますが)
まだ結論は出ていませんが、ファームウェアでウンヌンというレベルの話ではありません。
WooKong Mは開発段階で十分なテストがされているのでしょう(そう思いたい)
しかし、国内仕様の受信機との組み合わせで十分なテストがされていないという疑いが強くなってきました。
仮にテストが十分にされていたら、推奨する受信機などが公開されていたことでしょう。
また、現在稼働中のJR(DMSS)+DJI(WooKong M)を用いてる方に対しても疑問が出てきます。
微量ですが明確に認識出来るレベルのトリムズレです。
これを日々の業務(テスト)で無視しているのでしょうか?
もしも、気がついていないとすると・・・怖くなります。

0 [Zero]のマルチコプターは、一時的にフライト中止(コントロールユニットがバラバラ)になっています。
年明けの仕事は2~3件入ってきそうな雰囲気。
早急に2号機の確保と1号機の安定化が急務となっています。

公開日:2011/12/22
最終更新日:2014/12/05
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