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ドローン空撮[技術解説] - 機体設計の方向性

DJI Wookong-M
社内のマルチコプター

このページを書いているのは2012年1月4日。
昨年は本業(Web制作)の関係から、大晦日まで業務。
元旦から3日までお休みを頂き、4日から営業を行っています。
4日は全社員出社(例年通り)で、正月を挟んだ緊急のWeb制作業務への対応。
一般社員は明日(5日)から第二弾の正月休みに入ります。
信じてもらえないかも知れませんが・・・
0 [Zero]の本業は、ホームページ制作です。

空撮部は、正月休み献上にて機体開発を進めています。
バルーン空撮の暇な時期は、3月の中頃まで。
そこまでに一定の成果を示さなければなりません。

年初と言う事もあるので、今年一年のマルチコプターの、「制作」予定を立ててみます。

小型機:GoPro HERO2搭載

この機体は、GoProのレンズを最大限に活かすことがコンセプト。
墜落を想定した徹底的な軽量化も試す機体になります。
重心は極力上に=運動性の確保
機体の最前部にカメラ搭載=画角170度でも被らない
前面投射面積は極小=林の中を駆け抜ける
人に当たっても大けがをさせない=衝撃吸収と軽量化

これを実現する為に搭載方法を主立ったパターンで2案検討済み。
既に、普通のカメラジンバルの形状を留めていません・・・
もっとも尖った設計コンセプトの機体となる予定です。

カメラは年末に発注済み。
ショップがいい加減だった為か・・・
1月4日の段階でも未着。
カメラが到着してから、本格的なテスト機の開発に入ります。

2012年1月13日加筆
試作その1完成

中型機:SONY cyber-shot DSC-HX9V搭載

1号機をベースとしたヘキサローター機。
もっとも一般的な形状をした機体になります。
GoProの搭載も可能ですが機体が被ることから実務を含めて採用する予定は無し。
他の機体開発が成功した場合は部品は移植されることになると思います。

2012年3月1日加筆
2.0kgクラス 6モーター [高機動タイプ]として完成。

大型機:CANON 5Dmk2搭載

頭の中で設計がまとまったのは、「スチール撮影特化機」
2012年現在の技術で、ホバリング撮影時のブレを極限まで削減することを目標とします。
大型と言っても、総重量4kg以下を想定。
いずれは、「動」の機体も開発しますが、安全性の検証も含めて「静」から実務投入を目指します。

ジンバルは、バルーン空撮のパーツを流用して開発。
既に6割程度は完成しています。
バルーン空撮のジンバルと同様にステディカムと同様の構造を取ります。
カウンターウエイトとなるバッテリーはプロペラの遙か上。
誰も見たことがない不思議な形状からテストは開始します。
「ピント送り」は、「完全な静止」とセットであることから、開発の前半には含みません。
こちらは5Dmk3の登場以降に本格的な開発がスタートと思っています。(無駄な投資を控える観点から)

2012年3月1日加筆
フレーム素材となる、マグネシウム合金パイプは既に手配済み。
5Dmk3は発表までカウントダウンに入っている。(3/2発表?)

公開日:2012/01/04
最終更新日:2014/12/15
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140) 宅配ドローン理想重心機と特願A
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138) バッテリー初期不良の原因特定
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136) 5機目のDJI PHANTOM2
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134) 2016年のDJIクオリティの確認
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