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α7R+G

Eマウントの、「本命」となるフルサイズミラーレスが発売。
スチール系空撮では、試写するまでも無く「α7Rがベスト」で確定。
「動画撮影ではどちらを選べば良い?」と感じR7を追加購入。

バルーン空撮のカメラ入替が発生しています。
事前に予約をしていたことから、発売日にα7Rが届いています。
マルチコプター空撮にも言える事なのですが、「スチール撮影ではこれ以外の選択肢はあり得ない」というカメラです。
重量・画質・レンズ選択幅など、空撮に用いるカメラという評価基準で、2013年11月の段階で、これを上回る選択肢はありません。
早期の機材見直し実施を強くおすすめします。

参考バルーン空撮[技術解説] - α7R ILCE-7R到着

VOLVO P1800テールランプ
α7の追加購入

α7Rを試写しました・・・と書きたいところですが、まだ出来ていません。
手元にはGマウントアダプターしか無いことから、試写はGレンズ(コンタックス・レンジファインダー)にて行っていました。
業務に必要な試写は、Fマウント(Eマウントフルサイズ対応)の主要レンズにてニコンとSONYの比較になります。

←プラナー45mmにて
このレンズは、個人的なベスト標準レンズ。(趣味として)
G1発売時('94年)に新品にて購入し、今まで防湿庫で眠っていました。
アナログ時代の機材は、ほとんど処分してしまっていましたが、数本のコンタックスGは手元に残していました。
何時の日か、フルサイズデシタルで、これが楽しみめる日が来ることを願って・・・
この願いは、2013年にソニーにより叶えられました。

少し時間は戻ります。
発売前に、α7R(3640万画素)の予約には直ぐに決断出来ました。
D800よりも500gも軽くなり、写りは同等以上が保証されているカメラ。
この選択には迷いがありません。
しかし・・・α7(2430万画素)に関しては、興味が持てずにいました。
さらに軽いα7(受光部同一の簡易版)なども出てくることは容易に想像できます。
これは急いで購入する理由も無いなと思っていました。
これが、Gマウント・プラナーの試写で改まりました。
この様な個性のあるレンズで、マルチコプター動画を撮影すれば面白いのでは無いかと・・・
もう少し具体的に言うと、「レンズを開ける準備を進めるか?」と・・・
※過去に書いていますが、この用途に向けの特許出願の準備中

クラッシックレンズのピント調整を可能としたブラシレスジンバル搭載機。
これを許容出来る範囲の重量でまとめ上げられる可能性が、α7の登場で見えてきました。
そこで、この用途に用いるのは、α7とα7Rのどちらなのか?
この答えを導く為の、早期のα7購入でした。
α7はバルーン空撮で夜景耐性テストも必要。
どちらにしても購入することは間違い無いという事です。

α7とα7R
コラム:マルチコプタースチール空撮に用いるカメラ

2008年に公開したバルーン空撮カメラに関するページ。
5D MarkⅡ発売直前に、D700と迷っている様が感じられます。
この時には、最終的には5D MarkⅡが選択されています。
0 [Zero]では、5D系をD800登場(2012年)まで7年間メインとしていました。
しかし・・・
バルーン空撮は、2012年からニコンに乗り換え。
そして、α7Rの登場により再度のマウント乗り換えを実施します。

空撮に用いるカメラは、軽量である事と画質のバランスが求められます。
通常のプロカメラマンが欲するような性能は・・・ある意味、無意味という特殊な業界です。
ここで、空撮(バルーン・ラジコン)に用いるスチールカメラとして必要性能を考えます。
・軽量であるほど良い
・画素数は、多い程よい
・ピントの速度や精度は問わない
・広角レンズ主体
・四隅の画質は重要

過去の0 [Zero]のマウント乗り換えも、上記を総合的に判断しながら実施されています。
5D系から、D800系への乗り換え=圧倒的な画質の違いから
D800系から、α7系への乗り換え=圧倒的な重量の違いから

今回のα7Rでは、2012年発生したD800系の慢性的な品不足の様な事態に陥ることはありません。
D800系の品不足は、0 [Zero]も含めてプロがキヤノンからニコンに一斉にマウント替えした事に起因します。
多くのプロカメラマンは、α7Rの軽量な部分を特に欲してはいません。(一般的に、プロは大きなカメラの方が仕事がしやすい)
α7Rの登場でどよめくのは・・・
我々の様な空撮関係者と、レンズアダプターを駆使したいプロ。
どちらも少数なカメラマンなので、D800時のような爆発的な需要は発生しません。

本題に戻ります。
α7Rは、画質・重量のバランスという観点で、他を圧倒しています。
今後、数年間は「マルチコプタースチール撮影で画質面からベスト」という地位は揺らぎません。
用いるレンズは、他社製を含めて広角単焦点から選択。
ボディ+レンズで700g以下というのが目標数値でしょうか?
これに簡易的なスタビを用いて、機体重量は2.5kg以下に収める。
これが、画質と安全性に配慮された、バランスの良いスチール専用機体と言えると思います。
もちろん、業務上、そこまでの画質を求められないなら・・・RX-100(2含む)を用いて2.0kg以下とすれば、安全性からはさらに良いと言えます。
言える事は・・・
5Dmk3や、NEXを用いて、画質にメリットが少ない重量機を飛ばすのは・・・
プロとしてはどうでしょうか? という事です。
このページの意義は、スチール系メインのラジコン空撮に携わる方に、早期のα7Rへのマウント替えを促す為にあります。
EFマウントもFマウントも、レンズ資産はマウントアダプターで活かせます。
仮に、現状のカメラが5Dmk3なら・・・α7(2430万画素)=廉価版に乗り換えても画質面はプラスに働きます。
空撮に用いる機材は、少しでも軽い方が良い
ここに、異議を唱える方はいないでしょう。
画質は最上クラスで、重量も圧倒的に軽い。
これに乗り換えない方は、「安全二の次」を態度で示してしまうことになります。
早期の機材入替検討をお願いしたいと思います。

コラム2:D800からの乗り換えに躊躇がある方へ

ここでは、さらに掘り下げてマウント乗り換えを考えています。
具体的には、2012年にキヤノンからニコンにマウント乗り換えを実施した方が対象です。
過去の経験から今後5年間を予想します。
・D900の発売(画素数では、α7Rを上回る)
・D900発売の2年後に、次期α7R(D900の受光部)発売

この様に予想します。
問題となるのは、D900発売から次期α7R発売までの2年間。
D900を横目で眺めているのは・・・確かに厳しいですよね?
ここで思い出して下さい。
5Dmk2とD800の間には、圧倒的とも言える画質の差がありました。
その差は、過去10年間のデジタル一眼の進化を振り返ると最大と呼べる強烈な物でした。
この差と同等のインパクトがD900で発生すると思いますか?
これが、今のタイミンクで早期にα7Rへの乗り換えを推奨する根拠になります。
確かに、D900はα7Rを上回る事になるでしょう。
しかし・・・性能差は、D800発売時のインパクトほどでは無い事でしょう。
個人的には、次期α7Rの発売までの間は、この差を飲み込めると考えています。
画質の差は、軽量(より良いレンズが積める)で打ち消せると考えています。
D800系のボティは、中古価格も高値で安定。
D800を処分しての、マウント替えなら・・・追金は最小限といえます。
もちろん、普通の撮影もするタイプのプロなら問題も出てきますが・・・
空撮専業なら、この様な英断もありかと思います。

コラム3:α7Rに4Kを搭載する日

動画系のマルチコプター空撮では、「α7Rクラスに4Kを搭載する日」が重要な節目となります。
SONYは、このXデーを当然ですが予定しています。
それも遠くない未来に来ます。
2013年は、GoPro+ブラシレスジンバルが普及した年。
この映像にも見飽きた段階で、次の、「スゴイ」が必要になります。
この、「スゴイ」に必要なのは、受光部の大きい4Kとピント送りを可能とする運用技術。
0 [Zero]は、重量機への進出をゆったりと進めていますが・・・
どこかのタイミングにトップランナーとなる為の舵取りを行います。
そして動き出したら、速やかにてっぺんを目指します。
もちろん、撮影された映像から明確に0 [Zero]による撮影と感じて頂ける事をお約束します。
その時に「クラッシックレンズから、どれを使うのか?」
この基礎研究として、無数のレンズ購入と実写テストが開始されます。
Xデーを目指して、0 [Zero]も準備をはじめます。

公開日:2013/11/17
最終更新日:2013/11/18
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