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旧車もらい事故。備えあれば憂いなし

旧車 もらい事故

先月のことになります。
都内にて、もらい事故に遭いました。
車はVOLVO P1800E '72年式。
営業車です。

現場 : 都内某所(中心)
私 : 停車中
事故の内容 : 相手がバックしてきて、ゴン
過失割合 : 10:0
被害 : バンパー・バンパーステー・ナンバー・ナンバーステー

現場でのイロイロは相手もありますので書けません。
今回は旧車乗りの心構えについて書きます。

旧車のもらい事故は苦労する

旧車&アジャスター

相手の車を傷つけたなら、保険で修理する。

こんな当たり前の事が旧車には通用しないことがあります。

「旧車は減価償却済みだから、価値はゼロ」
これが保険屋さんの言い分です。

全く備えが無いのなら・・・
「廃車費用として5万円お支払いします」
こんな落ちすらあり得ます。

保険会社は保険金の支払いを減らすことにより利益をだす。

この基本原則に則って交渉をしてきます。
裁判をしても負ける様な状況でも・・・
最終的には損をすることになる裁判をしてこないと踏んで交渉をしてきます。

彼らは争い毎が日々の仕事。
そのスペシャリストと交渉をして・・・
勝てますか?

私は二十歳の頃から旧車乗り。
物事は納得が出来るまで突っ込むタイプ。
さらに、横柄な態度を取る方とは特に戦うタイプ。

この20年間、旧車でもらい事故になった場合を想定して準備をしていましたが・・・
初めて準備が報われました。

旧車もらい事故
備えあれば憂いなし

備え1:弁護士費用特約

10対0の過失割合(自分が被害者)では自分自身が示談交渉などを行うことになります。
示談がうまくいかない場合は裁判となるのですがこの際の弁護士費用をカバーするのが弁護士費用特約です。
物事の白黒を付けたいという方には最適なオプションです。

ボルボP1800Eにはこの特約をつけていました。

これが付いていると、心の余裕を持って交渉できます。
また、このオプションをつけている様な相手とは当然ですが保険屋さんの出方も変わってくるはずです。
普通は被害者であるあなたに、良い方向に働くのですが・・・
時折、とんでも無い化学反応を生む場合もあります。
※今年の冬に発生したもらい事故がコレ

旧車の保険には必須と思えます。
新しい車の場合も、走行距離が多く、自身か過失側に回ることが少ないと思えるなら積極的に付けるべきオプションです。

備え2:「代車」に対する準備

どのような、「代車」が来るのかは非常に重要。(私限定)

例えば・・・
ボルボP1800Eの修理の際に、代車がコンパクトカーなら・・・
「代車」にはなりません。
長距離対応や客先でのイメージ。
今回の場合も、P1800Eが「メインの営業車」であることを強く言う必要がありました。
「飾り」ではなく「実際に走っている距離」と、「それを見せるクライアント」で訴えています。

キチンと業務で用いてる車両であることを証明できないと・・・
コンパクトカーを代車に出されても戦えません。

この証明は簡単。
車検証から年間走行距離は簡単に算出。(事故の時点で1年1万km以上)
事故の時も、客先での打ち合わせ直前。
その仕事も、定期的にP1800にて打ち合わせに入っている。(駐車場の領収書から)
そのクラインアントが入っているビルの地下駐車場は・・・
とんでも無い外車しか無い・・・(国産車では仕事にならない)

ブログもどきの初期(4年前)にはEクラスを代車にしていました。
このときは新車にて購入したA6オールロードクワトロがもらい事故。
丁度、遠方での撮影仕事が集中的に入っていたことから、相手の保険屋さんに「同等性能の代車」を要求。
やってきたのが新車に近いEクラスでした。
約1ヶ月の間に代車のEクラスは1万kmを走破・・・
荷物を満載し、1日に1,000km以上を走る事も・・・
これも、キチンと運用実績があったから認められた代車です。

なお、この件が解決していないのは休業補償で揉めたから。
あの事故の時期に、スカイコミック空撮の話が出ていたので、車は1日でも入庫はできなかったのです。
こちらのもらい事故も、いづれページを制作します。

備え3:価値があることの証明

市場価格が曖昧な車。
つまり、私のボルボP1800の様な車はその車の価値を証明するのが非常に困難。
このことから、「価値ゼロ」と言われてしまうことになります。
普段から情報を収集し、その車に価値があることを証明する準備を行うことになります。

なお、911の様な球数があって相場が形成されている旧車なら問題は少なくなります。
'73カレラが市場価値ゼロの査定はあり得ません。
相手の保険屋も、価値が無いとは言い切れないでしょう。

もっとも困難なのが国産のマイナー車。
本当に市場価値がゼロになっている事も多いので・・・
この点には注意が必要です。

具体的な価値の証明について書きます。
購入して間もない車なら、購入時の支払い証明を残しておくのは有効です。
また、売り物があった場合はその画面コピーを取っておくのも良いでしょう。
日々のメンテンナンス費用の記録も有効です。
ブログもどきはまさにコレ。
どのくらいの費用と手間がかかっているかはこれで証明できます。

購入価格がゼロでも、救いはあります。
どの程度のメンテ費用が掛かっているかが証明できれば、ゼロ査定は無いでしょう。

もらった車を、メンテせずに乗っているなら・・・
ゼロ査定は当然です。

まとめ

このような準備がされていたので、特に揉めることはありませんでした。
金銭賠償で示談となりました。
なお提示金額はプロに修理に出した金額に代車費用を僅かにプラス。
つまり・・・儲けはありません。
時間を使った分はロス。

なお、会社名義の車で営業中のもらい事故ですので・・・
賠償金は法人名義の口座への振り込みになります。

このようなページも税務署の方は見ている可能性があるので、キチンと書いておきます。

社長は懐には入れてません。

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