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クスコ・リアスタビライザー装着。結果は予想通り・・・

リアスタビ装着により、予定通り「バランスは崩壊」
高速長距離移動を想定したゴト車づくりの方針に迷いが出ています。

なお、このページもいつも通りのテイストで書かさせて頂きます。
ネット上の多くのハイエースに関する情報とは大きく異なる内容。
ご覧になると不快になる方もいるかと思いますので・・・
心当たりのある方は、ほどほどでご退場ください。

ハイエース純正ツライチ
純正でツライチ

←2013年7月登録:Ⅲ型のワゴンGL+純正アルミ。
「車検通るのですか?」と心配しそうな程のツライチです。
これが、純正です。

この写真は右側。
スライドドアのある左側には余裕があります。
リアスタビの装着には、足回りを一通り触ることになる事から、ここの修正も裏のメニューとして組まれていました。
出来れば5mm程度は内側に入って頂きたい。

リーフスプリングブラケット
ブラケットには、数ミリの調整代

リーフリジットは普通に組み上げれば位置が勝手に決まるという、極めて単純な足回りです。
「調整」は、わずかしか出来ないと予想はしていましたが・・・
写真の矢印の位置の隙間しか、調整代はありません。

なお、コイルもリーフもリジットの足回りは、アライメントの変化に強く耐久性が高い事が特徴。もちろんメンテ性も良好。
ただし・・・
乗り心地は一定以上は期待出来ません。
ならば、ハイエースは、どんなに頑張っても「乗用化」出来ないのか?と言われると・・・
それも少し違います。
私自身も、ランクル40系(クロカンヨンク)とボルボ240(乗用車)などでリジットの経験値は一定以上あります。
過去に購入している車両で、リジット型式の車両を数えてみると・・・
10台以上も購入していました。
その多くは、私自身がメンテ(エンジン下ろすレベル)しています。
クロカンから高速重視まで仕上げたのでリジットの扱いは、普通のハイエースのショップよりもあります。
高速道路主体のリジットなら・・・
「純正バネでスタビを締め上げるのが、最初の一手」
この様に考えています。

なお、バルーン空撮に用いてるT1N(全高2.6m!)は、ノーマルの足回りで使っています。
既に15年落ちですが、1日に高速道路を1,500km以上走れるだけの仕上げが出来ています。
情けない話ですが・・・
2013年式のハイエースを、「これと同等まで持って行く」のが目標です。

リーフスプリングブラケットの位置調整

足回りの作業は、「1/2インチのソケット」「トルクレンチ」「力」と、「知恵」が必要です。
この、「調整」では、該当する隙間に大きなバールを突っ込んで調整。
可能な限り、右後輪を内側に追いやる調整を施します。
この様な荒っぽさが必要です。

なお、この調整でも5mmも内側には入りません。
右と左の隙間は大きく異なるので・・・スッキリとした気分にはなりません。
ま~ハイエースですので、こんなもんでしょう。

追加スタビはどうなのか?
限定付きのインプレッション

ハイエース200系 3.5型 ワゴンGL 4WD 純正LSD装着
全て純正の足回りに、クスコ・リアスタビのみを追加として評価。

結論から。
おすすめできません。

重要なので、条件をもう一度おさらいします。
非改造のワゴンGL(アルミは純正でタイヤも新車装着)に、定番とも言えるクスコのリアスタビライザーのみを装着した評価。
結構ありがちな、組み合わせです。
ショップのブログなどでは、お客さんの評判は良好とされる組み合わせですが・・・
今回の条件では、明らかにスタビが強すぎます。
このスタビ装着によって、ノーマルの足回りがスタビレスでキチントまとめられていることがわかります。
純正の足回り(柔らかい足と、固いタイヤ)は、好みではありませんが・・・まとまっています。
この、「まとまり」が、リアスタビの装着により崩れます。
・カーブ進入時に、オーバーステア発生 (不快)
・荒れた路面の直進時に、細かい横揺れ増加 (許容範囲)
・細かい横揺れは周期が早く、振幅は少ない
・フレームの緩さを、再確認させられる

これらが具体的なデメリットです。
「おすすめできない」としていますが、「ひどい」というレベルではありません。
ノーマルと比較すると、デメリットが目立つセッティングとなってしまいます。
使用前と使用後で、使用前が優れているというだけです。
ちなみに、鈍感な方の場合は、メリットもデメリットも気がつかない範囲です。
あ~ もちろん、メリットもあります。
ありますが、総合的にはデメリットが勝るというバランスでした。

ワゴンGL:おすすめ出来ない
グランドハイエース:ワゴンGLよりは好ましい。メリットが勝るかも?
バンワイド:「危険」という領域に入る可能性あり

車重と純正のバネレートから推測すると、この様になります。
例えば、グランドハイエースの場合。
車重は重く(リアスタビ効果は薄まる)。重心は高い(リアスタビ装着効果が高い)
ワゴンGLに装着するよりも、好ましい方向にまとまると推測出来ます。
バンに装着の場合は、その反対。
軽く固いバネですので、デメリットが勝る。

このリアスタビありしで、セッティングを詰めていくと仮定すると・・・
最低でも、フロントスタビの強化は必要でしょう。
さらに、タイヤは乗用化し、アブソーバーの交換も必要。
ここで、ハイエースのフレームの緩さが顔を出してと・・・
どんなにお金を掛けても、「まとまらない」という沼が待っている予感です。
足を締め上げると、フレームの緩さが気になってくる。
この方向には、向かいたくありません。

理想的には、クスコのリアスタビよりも、「弱い」リアスタビの装着。
同時に、フロントスタビの強化。
フレームの緩さを意識させない範囲で、リアスタビの追加が私の用途(積載少なめ・長距離移動)では向いています。
普通に考えると、次はフロントスタビの強化。
予定通りの動きに入ります。
足は動かさない方向。
トヨタ車一般の味付けから、欧州車テイストに向かいます。
ただ・・・
ここまで緩い欧州車は、私の引き出しの中にはありません。
Mercedesスプリンター(T1N)は、さらに大きなボディで、遙かに細い純正スタビが付いてます。
ただし、ロアアームなどの重要パーツは、必要に強度が与えられています。
そして、その組み合わせは高速移動では文句なしの性能を示しています。
足を締め上げると、フレームにどのようなストレスが入る事になるか・・・気になります。
この点に関しては、バン仕様のリーフの堅さを許容しているボディという点で安心しています。
乗用車の常識の範囲で締め上げても、とっちらかすという落ちは無いでしょう。
これからフロントスタビの購入に入ります。

コラム:ハイエース系のショップの浅さ

ここからが、ブログもどき。
このページを記している段階で、フロントスタビの選定に入っています。
ワゴン+4WDということから、選択肢が狭いことが発覚。
2WDの純正形状では、干渉してしまうようです。
結果として、様々なショップ系のブログを拝見することとなりました。
そのページなどで感じたのは・・・ショップの明らかな知識不足の露呈です。
※もしくは、デメリットを隠して販売するという姿勢。
もっとも見掛けたのが「リアスタビの装着は、乗り心地に影響しない」と言う内容の記述。
この一文が出ているショップは、ダメと決めつけてしまって良いでしょう。
スタビレスからスタビ装着の方向は、乗り心地に関してはマイナスに働きます。
今回の組み合わせでは、バネが柔らかいことからデメリットは大きくは現れていません。(故に、鈍感な人は気がつかないと記しています)
しかし・・・直進時には、無用な細かく振幅の少ない横揺れが増えています。
これを、純正の柔らかいシートが吸収しているのが実体です。

取りあえず、「アクティブスタビライザー」などで検索してください。

スタビライザーは、車体がロールするような力が入ったときには有効。
それ以外は、バネが本来の働きを阻害する動きをしています。
アクティブスタビは、この部分を切り捨てる為のハイテクです。
この仕組みがわかれば、スタビ装着は、「乗り心地の悪い方向に進むパーツ」だと理解していただけるでしょう。
もちろん・・・
実用車でも目的に合わせてバランスが取れれば、最低限のデメリット(乗り心地悪化)で、メリットを手にすることが出来ます。

私は試すことが出来ませんが・・・
バン系では、ノーマル足回りに安易なリアスタビ追加を控えるべきでは無いでしょうか?
進入初期のオーバーステア傾向は、バネが固く車重が軽いバン系の方が激しく出てきます。
横滑り系のデバイスも備えていないのですから・・・少し怖いことになりそうです。
正しい知識とモラルを持っていると思われるメーカー・ショップに関しては、リアスタビの単独装着は不可という記述がありました。
この様な正しい知識を持ったショップが、生き残れると良いのですが・・・
がんばってください。

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