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ノックスドールX9[断熱塗料]施工中

ノックスドールx9

夏場の温度上昇対策と天井鋼板結露対策として、ノックスドール X9(液体断熱材)施工中。

いつもの通り結論から。

「結露」を意識しているなら、選択肢のひとつ。
極一部の車両しか該当しません。
あまり、一般的では無いと思います。

参考購入価格:¥13,650×3缶(5L缶)

ハイエース 標準フェルト断熱材
今回は参考になるのか?

自動車の音対策の基本は、天井の吸音に有り!

重要なので、で書きました。
過去の様々な経験から得られたことは・・・
自動車の音対策では、運転席周辺の吸音がもっとも重要なポイントであるという結論に行き着いています。
このページでは、壁内結露対策が主なところですが、だんだんと、「吸音」の施工に入っていきます。
今回も、あまり参考にならないページです。

ノックスドール・制振遮音コンパウンド施工中の主眼は、あくまで微振動対策。
振動には、「物量」というのも物理法則から動かないところです。
故に、ノックスドール3100を迷わず20L缶で購入しています。

ここで、主役の機材車(ハイエース・ワゴンGL)登場。
純正では、フェルト+天井内装という音熱対策が施されています。
コストの観点からは手堅い手法です。
ハイエースは、キャンピングカーや車中泊を想定した音熱対策が、素人・プロを問わずに多く公開されています。
それらを拝見すると・・・
「壁内結露というのは、ご存じですか?」と、お尋ねしたい施工方法が多い。
ハイエースという特性からか、グラスウール系・ウレタン系の住宅用断熱材(低コスト)を大量に用いた例が多く・・・
結構、ホラーな事になっています。

◆壁内結露のお話し 【注意:ハイエース・ワゴンGL特化】
コップや冬期の窓につく「結露」と同じ事が、車内にも発生しています。
ハイエース・ワゴン系では天井にエアコンダクトが埋め込まれることから、これに起因する結露が発生します。
主な発生ヶ所は、エアコン冷気により冷やされた天井鋼板です。
目視確認したわけでは無いのですが、フロアや内壁。さらに、運転席直上の天井は結露のリスクが下がります。 ハイエース 線付け天井フェルト

ハイエース純正のフェルトも、後席部分では、「線付け」されています。
これは、「面付け」すると天井エアコンで発生した結露の水分をまともに吸収することになる為です。
※もちろん、普通の車には関係の無い話です。

←私の車両は、線付けの両面テープの施工不良。
本来なら、フェルトを天井に吊る為の両面テープなのですが・・・
押さえが足らずに、役に立っていませんでした。
隣接する2列が該当します。
これを防ぐには製造ラインで、両面テープが貼られている部分を圧迫すれば良いだけ。
この様な不良品が出ているなら・・・両面テープの位置を推測出来る治具なりを用意すれば良いだけなのですが・・・
そんな品質向上対策は、施す気が無いようです。

ここからが、ハイエース・ワゴンGL乗りの方への耳より情報となります。
「天井が冷やされるから天井鋼板が結露」
純正では、上記から逃げる観点からハンモック構造のフェルト納めとなっています。
取付部分に関しては結露を吸い込みますが、その少量は無視するという素敵(褒めています)な設計です。
こういう割り切りも工業製品には必要です。

天井鋼板結露の対策
天井鋼板結露の対策

液体断熱材だからこそ、構造材や隙間などにも断熱材を入れる事が可能になります。
エアコンの冷気で、鋼板が冷やされるから結露が発生する。
この鋼板その物の結露を低減する目的として、ノックスドールX9施工です。
なお、ハケ塗りが困難な場所は、流入する空気量も少ない。 絶対的な結露量も少ないことから無視出来ると考えます。

←左側が乾燥済みのノックスドール3100(雨音対策)
右側の白い部分が、塗装直後のノックスドールX9(ハケ塗り1回目)です。
なお、X9は、「ハジキ」が出やすい塗料でした。
足付け目的で3100を併用する事をおすすめします。

ノックスドールX9施工後に、EPDM(エプトシーラー・ゼトロ耐熱吸音シート・フェリソニ)などを直貼り。
完璧(プロとして工賃を取るなら)なのは、気密シートも施工でしょうか?
私は、いい加減(車中泊などを想定しない。リアエアコンの使用率が低い機材車)なので、断熱目的のEPDM施工は積極的には考えていません。
最終的には、天井材直上にシンサレート(グラスウールほどは吸水しない)を置こうと考えています。
それとも、ハンモックか・・・

この天井結露対策は、根が深い問題です。
天井エアコンを使わないなら・・・
結構簡単。
昔ながらのキャンピングカーと同等の収まりで問題は起こさないでしょう。
問題は、ハイエースワゴン系で採用されているダクトが天井を走るタイプのエアコン。
これらには、多かれ少なかれ、天井結露の問題が付きまといます。
気密シートなどを用いた、住宅と同じシステムなら・・・高さ方向のスペースを必要とする。
EPDM施工なら、気密が切れるところからの結露が発生。
ハイエースワゴン系と同じエアコン収まりは・・・VW・T5を思い出します。
あれは、どのような断熱収まりとなっていのか興味があります。

キャンピングカーや車中泊想定の車両には、これ以上の収まりが必要かと思うのですが・・・

天井エアコンユニット

・運転席上は、「ベタ貼り」
・後席は、「線付け」

主に、プロの方に考えて欲しいのですが・・・
「この違いを考えたことがあります?」
理由は、上記したとおりです。
天井直に、断熱材を貼るのは危険だとわかって頂けるかと思います。
この危険性が無い事から、運転席上部は、「ベタ貼り」なんですね。
ベタ貼りなら、制震効果も狙えます。

コラム:トヨタは日本の縮図

ハイエースと接して2ヶ月。
施工ミス多発(今回の場合は、断熱材の貼り付け不良)には、慣れました。
今回のミスも天井を下ろさないと判明しないというヘビーな物。
わかったところで、その瑕疵をディーラーに説明するには・・・基本的には、私と同等の知識が必要です。
つまり、一般ユーザーからは指摘が出来ないという類の瑕疵です。

ハイエース天井シーラー

一方で、ハイエースの施工ミスで定番の、「天井のシーラー切れ」
ココに関しては、一切問題はありませんでした。
恐らくですが・・・ネットなどで、ハイエースの問題点と上げられてい事から重点的に対策が取られている物と推測します。
他と比べると・・・気合いが入りすぎていて怖くなります。

断熱材の貼り方は、「瑕疵」で、天井シーラーは、「完璧」
これが、同じ場所に存在するのが、2013年現在のトヨタ車です。
ラインの人間が、断熱材の、「線付け」の意味を理解していれば・・・この様な事は無くなります。
しかし・・・ムリなんでしょうね。
仕組みを理解して、組み立てを行えばハイエースも良い車になると思います。
天井フェルトの線付けも、設計としては間違っていません。
とっ言うよりも、コスト縛りからは良い設計とも言えます。
しかし・・・現場の練度が低すぎます。

ハイエースは、間違い無くトヨタの車。
言い換えると、日本の物作りの一つの縮図です。
これと日々付き合うと見えてくるのは・・・
「現場の人間(非サプライヤー)には、自分で考える力が無いんだな」と言うこと。
ライン見学などしたことは無いのですが・・・覇気の無い現場なんだろうな~と容易に推測出来ます。
同時に、トヨタ側からサプライヤーへの縛りが強い事も良くわかります。
サプライヤーから供給されていると推測出来るパーツには、悲しいくらいのチェック後が随所に見られます。

自腹を切った者として一言。
「他人(サプライヤー)よりも、自分の足もとをチェックしなさい!」

過去25台の購入車両で、品質ワースト1。
参考までに、2位はフィアット・ムルティプラ。
ただし・・・1位と2位の間には、周回遅れ程度の差があります。
今回の断熱材施工ミスなどのレベルもフィアットにすら無い事です。
以上、本日の愚痴を終了します。

そうそう・・・
これも、小ネタでした。

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