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故障が直らない・・・ Mini購入は覚悟が必要?

ドライブトレーン

2016年5月6日
新車納車から11ヶ月が経過している、Mini(F56 第3世代)に重大トラブル発生。

「死ぬかと思った・・・」
※ドライバー談

発生時に私が運転していないことから詳細は不明です。
過去に経験したことの無いような嫌な感じを経験したようです。
過去にはムルティプラでサイドブレーキの引きずり。
T1Nで高速道路のパンク。
福島第1から20km圏内でのスタック(法的にはセーフ。JAFはエリア外)
一般の方よりはトラブルの経験値が高いドライバー(嫁)なのですが、余程こわかったのでしょうね。

半分パニックになっていた嫁から話を聞いた限りは・・・

「一気筒死にましたね・・・」という現象を確認。
Miniは、コンビニ買い出しから都内までの中距離(往復300km以内)の打ち合わせなどに活躍しています。
購入当初から低品質であることは何度か触れていますが、きれいに走ることからお気に入りの一台になっています。
これからも社用車の一角としてMiniを採用し続けると思います。
低品質と言っても、BMW製品であり、2015年登録(11ヶ月)の新車と呼んで良い状態です。
「点火系のトラブルだな・・・部品の在庫があれば、その場で直るだろう・・・」と考えて、その日のうちにディーラーに持ち込みました。

当然ですが、この時点では軽傷と考えています。
国産・輸入車を問わずに、この程度の事は日常的に発生します。
ネタにすらならないと考えていました。
この時点では・・・

ディーラーへ自走

以下は写真の掲載無しで話が進みます。
当初から、「ネタにならない」という認識しかしていませんので・・・

取り急ぎ、ディーラーに入庫の予約。
その後、約20kmの道のりを自走で向かいました。
ドライブトレーン警告は出ていますが乗った限りは問題なし。
つまり、何かの部品が突然死した訳では無いと言う事です。
DIYで旧車メンテナンスをしている方は良くわかるかと思いますが、「再現性の無い故障は特定がやっかい」です。
何かが完全に壊れたなら、その部品の特定は容易。
該当部品を交換すれば修理完了です。
再現性が無いと故障箇所の特定のために、あちらこちらを分解することになります。
この課程で正常な部品をいじり壊してしまうなどということも・・・若い頃は良くやりました。

故障後に私が乗ったのは、この間のみ。
自分では故障時の挙動は経験していません。

ディーラーにて

とりあえず車載コンピューターには、失火履歴アリとのこと。
トラブルシューティングに則り、インジェクターとプラグを交換だそうです。
部品の在庫は無い事からお泊まり整備となりました。 Mini クーパーとアバルト

←とりあえず自宅までの足として出てきたのが、この代車。
※代車引き取り後、3週間目に撮影
街でよく見かける定番の、2世代目のクーパー(AT)です。
見た目は好きです。
この試乗記も後日起こします。
基本的には不満満載な代車ですが、数日の事と思いブツブツ言いながらも帰途につきます。

改善無しの報告

入庫から数日後にサービスマンから電話が入りました。
どうやら、インジェクターとプラグを交換しても直らないとの事。
BMW Japanからの指示は無いが修繕は続けるとの事。

意外でした。
最新のBMW車です。
今回のトラブルは、即時に修理完了して当然と考えていました。
確かにNew Miniのトラブルに対する評判は良い物ではありません。
路上でも止まっている事が多いNo1の輸入車です。(※個人の感想です)
実際に購入してみても、信頼性という観点からVWよりも10年遅れていると感じていました。(※個人の感想です)
まさか、Fiatよりも劣るとは・・・(※個人の感想です)
この11ヶ月の間のトラブル。
・走行中に室内灯が突然点灯する
・オートライトが消えない
・高速道路走行中にナビが落ちて復活しない
・窓が閉まらない
・各種外装パーツの組み付け不良
この様な他メーカーでは見かけることが少なくなったマイナートラブルは多発していました。
何度も書いていますが、この様なトラブルは想定の範囲。
現行輸入車でトップクラスの低品質を誇りますが、きれいに走るという一点で惹き付けられる一台です。

◆この段階での私の見立て
ここからがブログもどき。
いつもの、「ネット上な自由な発言の一つ」です。

1気筒死亡という現象から該当シリンダーの点火、燃料、吸気のどこかに原因があります。
原因特定の大きなポイントは、「出たり出なかったり」という点です。
壊れれば自然回復しない項目に関しては、この時点で消すことが出来るのです。
これで機械的な破損で無く電気接点やノイズなどの可能性が高いと推測出来ます。
つまり、圧縮漏れやプラグ劣化などメカ部品起因を消せます。
また、燃料ポンプや1個しか用いないセンサーなど、全てのシリンダに影響を及ぼす項目も可能性は下がると言えます。
私がメカなら該当シリンダに係わる、点火・吸気に係わるパーツを集中的に疑います。
点火に関しては、全ての気筒に係わる部分でも疑います。
点火系というのは、ハーネスの長さや電気接点の状況によっても現象が変わるというやっかいな一面があります。
上記している1個使いのセンサーの疑いを下げるのと矛盾している様なのですが、ここは説明が出来ます。
センサーからの信号はコンピューターで処理されて最終的には、各種デバイスへの信号となります。
センサーの値が狂っているなら、全てのデバイスへの信号も劣化する事になります。
今回は一気筒のみ死んでいることから、送られた信号の先にトラブルの芽があると読み取れます。
どちらにしても初期の切り分けが適切に出来ないと填まるパターン。
今回は私自身がDIYする車両では無い事から、プロにお任せします。

なお、DIYの車両である、'72 VOLVO P1800Eの維持のために、最大で2台の部品取り車を所有していました。
過去に'79 VOLVO 245を所有していたときにも、点火、燃料、吸気が問題ないのにエンジンが始動しないという経験をしています。
この際にも、部品取り車から補記類を移植しつつ原因を絞り込んでいました。
この様に場所が特定出来ないトラブルが発生した場合は、切り分けが重要です。

例えば・・・
今回の車両と全く同じ車両を用意します。
そして、お互いのエンジンをスワップ。
これで、ボディとエンジンのどちらに問題があるのか切り分けが可能になります。
A車エンジンA車ボデイ
B車エンジンB車ボディ
これを、
A車エンジンB車ボディ
B車エンジンA車ボデイ
手間が掛かるようですが、結果としてこれが原因追及の最短コース。
私はホディ側に問題があると睨んでいます。
もう少しピンポイントにはラインにノイズが乗っていると睨みました。
ディーラーレベルでは難しいのかもしれませんが、これが最短。
なお、この様な大規模な検証をしても、トラブル部位の特定に至らないことも想定出来ます。
俗に言う相性というヤツですね。
このタイプのトラブルは、車両と言うよりもパソコンや産業ロボット、医療機器などのメンテナンスになれている方の方が有利です。
古い車両では、そう簡単に相性は起こしません。(過去に燃料ポンプの相性経験アリ)
新しい車両は、電子デバイスが多いことから・・・もう、スマホと言ってもいい電子機器です。

なお、私は・・・
過去に産業ロボットの開発経験アリ。
現在は、ワークステーションも自作します。
自動車に関しては素人ですが、電子制御という部分では・・・知識はプロ並。
繰り返しとなりますが、今回は私はDIYしません。

新車は返品出来るのか?

以下は、マイナーキーワードで、ここにたどり着いた方向け
(直接のお問い合わせはご遠慮ください)

新車購入なので腹立たしい事とは思いますが・・・

この程度では返品や交換は出来ません。

メーカーが修理するという姿勢を示し続けている限りは、法的には問題ありません。
悲しいようですが、この現実を受け入れる必要があります。
運が無かったというヤツです。
故に・・・
この様なトラブル発生時に誠意ある対応が出来るメーカーやディーラーを選ぶ必要があると言えるのです。

私の車両も今後もメーカー主導で修理(部品交換の総当り戦)が行われます。
もちろん、これで完治ならバンザイです。
それでも直らず、修理が長期間に及ぶなら・・・
後はケースバイケース。
返品して、返金という方もいるでしょう。
新車に交換という方もいるかもしれません。
多くのケースで、ユーザーには少なからずロスが発生します。
このロスの量は話し合いで決まることから、トラブルの深さとユーザーの交渉力次第。

なお、私は・・・
過去に中規模のハウスメーカーの商品開発兼、営業教育係。
そして、トラプル担当(ディーラーなら上級サービスマン)をしていました。
また、輸入車直営系ディーラーのWebサイトも長期間制作していました。(今は、契約満了です)
その時の経験がありますので、彼らのつらい立場も理解出来ます。
何が認められて、慣習はどうなっている程度の知識はあります。

今回の件に関しては、基本的には様子見です。
BMW Japan(メーカー)とMini甲府(ディーラー)にお任せします。

しばらくはネタが続きます。

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