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ドローン空撮実務解説 - スキッドヒューズ

スキッドヒューズ Ver1.1
スキッドに加わる衝撃を分散

スキッドヒューズは、墜落時の衝撃を吸収する補助機能です。

スキッドヒューズは墜落時の衝撃を和らげる為の安全対策部品です。
人物直上への墜落時にケガの度合いを決めるのは、機体の重量と単位時間あたりの衝撃量です。
スキッドヒューズは衝撃を分散させる事により被害軽減を目的としています。

通常のアルミやカーボンのスキッドは墜落時に先端などにより墜落の被害を拡大させる方向に働きます。
この墜落時に、スキッドの衝撃を速やかに解放し、点では無く「線」や「面」で衝撃を緩和させます。

スキッド本体も、徹底的に軽量化されています。
この過度とも言える軽量化も、墜落時の衝撃を和らげる観点から。
結果として、スキッド自身の強度は、同様のパーツと比較すると弱くなりました。
弱い故に、不整地への着陸などの際には、ヒューズが働くなどということもあります。
この不要のヒューズ作動を避ける観点と、着陸時に舞上げる土埃による機材保護の観点から、着陸時はハンドキャッチ動作を行うのが0 [Zero]のスタイルとなっています。

スキッド先端
スキッドキャップ

なお、先端は3Dプリンタ打ち出しとなります。
テストの結果、カーボンパイプ単体よりも軽量に仕上がることが判明。
また、内部の構造を工夫することにより、この先端部分でも衝撃吸収が可能である事がわかりました。
内部にも造形を施し、墜落時の衝撃を可能な限り吸収する配慮がされています。

スキッドキャップの内部構造

スキッドヒューズ Ver1.0
最初期のスキッドヒューズ

2012年2月~2014年7月まで用いていた、最初期のスキッドヒューズです。
市販の樹脂パーツをベースとし、一部を社内で内製していました。
時間の経過とともに、「より軽く、より効率よく」という観点からスキッドヒューズは進化しています。

開発履歴

2014年8月 : 衝撃吸収スキッドキャップ採用 (3Dプリンタ打ち出しの内製品)
2014年7月 : スキッドヒューズVer1.1 (3Dプリンタ打ち出しの内製品)
2012年2月 : スキッドヒューズVer1.0 (市販品ベースの改造品)

公開日:2012/03/01
最終更新日:2016/04/26
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