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バルーン空撮 解説ムービー - 3軸スタビライザー

開発中の撮影機材
高品位撮影の決めてとなる重要機材

←2009年に自社開発された、初期型の3軸スタビライザーです。
2012年以降は、Nikon D800を用いた50mmレンズによる高品位パノラマのサービスを開始しましたが、この機材にて撮影されています。
バッテリー形状など細かな改修を都度入りますが、ステディーカムの仕組みを応用した電子制御3軸スタビーライザーという基本コンセプトは不変です。
2013年現在も、当初のフレーム構造の95%以上を使用しています。
0 [Zero]が高品位夜景パノラマで、画質面で先行出来た理由のひとつが、このスタビライザーの存在でした。
なお、0 [Zero]のバルーン形状は、「揺れは発生するが、上空に留まる可能性が高い」という形状で設計されています。
ロール方向の揺れは、通常のバルーンよりも多く発生します。

バルーン空撮では、ヘリウムガス容量の関係からスタビライザーを含めた撮影機材の重量は、可能な限り低く抑えたいところです。
市販品では、ここまでの軽量化が困難である事から、自社開発の道を選択しました。
また、実務では、「昼と夜でカメラが違う」「短時間に複数のレンズを交換」など、画質を求めるからこその撮影機材変更が頻繁に入ります。
多くの空撮会社は、普及価格帯の広角ズームレンズを搭載することがほとんどです。
これは撮影中の機材変更が不要になることから、撮影コストの観点からは有利です。
しかし・・・
広角ズームレンズでは、最新の単焦点レンズと比較すると画質と重量の点で不利です。
もちろん、0 [Zero]でも広角ズームレンズは必要に応じて採用します。
これは、用途的に完璧な画質を求められずに、コストを落とす必要のある用途のみです。

以下の動画は、開発初期に撮影された物です。
※このページの記載段階で4年前。
マルチコプター空撮などが普及する、遙か前の機材です。
この機材開発の2年後に、0 [Zero]は本格的にマルチコプター空撮に参入する事になります。
この分野(動画撮影)でも、独自の立ち位置を築くことになります。

α7R軽量レリーズ
コラム:α7R+D800
0 [Zero]では、2013年11月にα7Rをテスト購入しました。
このページを記している12月の段階では、テスト中となっています。
採用カメラは、α7R(ローパスフィルターレス)です。
Nikon D800系では、本来ならD800Eに相当するカメラです。
α7Rは、D800Eと比較すると、「軽くて、画質は同等以上」というのが定説。
なら、何故D800を採用し、これからも残すのか?
それが、「安価な案件では、D800でないと撮れない事があるから」です。

夜景=α7R(ローパスフィルターレス)

これは決まりです。
ローパスフィルターレスは、より早いシャッターが切れることは過去のテストから判明しています。
α7Rは、D800と比べると確実に夜景の画質が向上します。
問題となるのは、昼間の都市部での撮影。
具体的には、タイル壁面に発生するモアレです。
これを後処理する事は可能です。
昼間の高解像度パノラマ撮影などでは、この作業は必須と言えます。
しかし・・・低コストの撮影案件では、ここまでのコストがかけられません。
「撮影日は安価に、でも画質に妥協せず」
この様なお客様の要望に応えるのが、D800による撮影です。
α7Rなら、モアレが発生。
α7なら、画素数が足りない。
α7Rの画素数のままで、モアレ修正の必要無い写真を撮影する。
それが、D800が当分は残る事になる理由です。

α7R = 最高画質を求めるとき
α7 = 最終出力が小さく、安価に収めるとき
D800 = 最終出力は大きく、安価に収めるとき

今後は、この様なカメラの使い分けを現場で実施します。

公開日:2013/12/10
最終更新日:2013/12/10
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