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BMW E36 10年ぶりの試乗

BMW3シリーズ E36 320i

修理中のBMW116の変わりにE36のボロボロ(主に外観)代車がやってきました。
少なくとも10年は経過している車両です。
一般的には・・・手入れも行き届いているとは言えない状態でしょう。
「やっぱり古いBMWはダメでした」というの落ちが予測されます。

E36は現役時代に少しだけ乗ったことがありました。(友人の車の試乗)
その当時はボルボ240に乗っていたので、欧州車のFRという比較ができました。
ボルボと比較すると、「なめらかに動く脚」「癖のない挙動」に感心した記憶が残っています。
その時の印象は大変良いものでした。

試乗前にタイヤチェック

ミシュラン パイロットプライマシー

私は試乗する車両のタイヤをチェックするタイミングを決めています。
新車=試乗途中
中古車=試乗前

これには私なりの理由があります。

◆新車の場合
最初にタイヤの銘柄などを見てしまうと思いこみが多くなるので最初に見ることはしません。
当たりの固さや直進性などから装着タイヤの予測を行ってからタイヤのチェックを行います。
よく知っているアウディの試乗などの場合には空気圧のチェックなども自身で行う場合があります。(購入の最終段階)
その一方で、「どうしようもない車」と感じたときは・・・
試乗後のタイヤチェックすらしません。
過去に、該当した車としては・・・
トヨタ(Isis・新型アルファード・現行ウィッシュ) アルファロメオ156 マツダ先代MPV アウディ(A3アトラクション・先代A4の殆ど)

◆中古車の場合
お店にもよりますが・・・
前オーナーの手入れをチェックできる大切な情報源と考えています。
例えば・・・
売価の高いタイヤと安いタイヤ。
ギリギリまで減っているタイヤなら・・・前オーナーさんは売却を視野に入れて交換部品のペースが落ちていたとも予測出来ます。
これは走行1万km程度の認定中古車などもチェックが必要なところです。
この程度の走行距離ならタイヤチェックを後回しにするのですが思ったほど良くなかった車などには酷使された後がタイヤにしっかりと残っています。

◆今回の試乗車 BMW E36(320i)
この手の代車としては満点を付けられるタイヤを装着していました。
ミシュラン・パイロットプライマシー(205/65R15)の8分山。
前オーナーが装着したのかディーラーに来てから付けたのか・・・どちらにしても良い選択です。
予想外の装着タイヤに試乗前から期待がでてきました。

走行距離は16万km

走行距離 16万kmオーバー

エンジン始動時から良い印象です。
走行距離は16万kmを超えていますが不安な感じは一切ありません。
キチンと手が入っている旧車の雰囲気がにじみ出てきます。
アイドリングは一発で安定。
変な振動も入ってきません。
タイヤもそうですがディーラーにてキチンと整備がされてたようです。

なお・・・
冬場の中古車試乗の際に、「寒いのでエンジンを暖めておきました~」は要注意です。
事前に伺う時間を指定すると、この攻撃が来るので気をつけましょう。
冬場は、「朝に冷感スタート」
夏場は、「エアコンガンガンでトロトロ運転」
これが中古車試乗の基本と考えています。

2年ほど前に同じディーラーに入庫した際に、代車に対してかなりの注文を出しました。
スリップサインが出ているタイヤを装着する車両が2回もやってきたからです。(BMW正規ディーラー)
既に、私のところがディーラーのブラックリストに入っている可能性もありますが・・・
質の高いサービスを受けるには大切なことと考えます。
中には「クレーマーじゃないか!」と言われる方もいるかもしれません。
それは少し違うと思います。
入庫させているのは町の修理工場ではありません。
「キチンと整備費用を取る」「そこから新車にて購入している」
車両の修理の際のクオリティは正規ディラーのサービスの一部と考えて良いと思っています。
もしも、これらがないなら・・・並行輸入店と全く同じになってしまいます。

予想以上に程度の良いE36

とても程度の良いE36

走り出して100mで答えは出ました。

とても良い車です。

アブソーバーなど足回りはどこかでリフレッシュされている様です。
手入れが行き届いている事が良くわかります。

仮に、中古車購入の相談として、この車両を持ち込まれたなら・・・
相場の金額なら、「買い」
走行16万と外装の程度の悪さに起因して激安なら、「強く買い」
元がよい車なので、キチンと整備すれば良い状態をキープできるという好例でした。

まとめ

古き良きBMWの香り有り

今回の代車の試乗は最初から最後まで良い印象でした。
仕事の打合せ(この日はホームページ屋)の為に、往復で30km程度の距離を走りました。
その中で、同行したディレクタ(20代女性・普段は初代TT)も試乗を行いました。
その女性は・・・
「良い車だけど、私はいいです」
との事でした。
キレイに脚が動くことがE46のMスポ以降のBMWには無くなりました。
「キレイに脚が動く」それが残っている世代です。
商業的にはこれ以降は成功が増えたので・・・正しかったのでしょう。
しかし・・・
私的にはE36が好みです。
E46も本国仕様は良好の様ですが・・・私は乗ったことがありません。
E90に切り替わる直前のMスポに試乗した経験がありますが・・・あれは悲惨な車でした。(オーナーさんすいません)

E36の全てが今回の代車のように素晴らしい車とは言い切りません。
過去のオーナーさんの、「負の資産」をたくさん引き継いでいる玉は多いはずです。
買いやすい価格となっていることから、若者がMTで車の勉強をするには良い車だと感じました。

◆おまけ
4気筒と思いこんで試乗をしていました。
「BMWは四気筒でも素晴らしいな~」などとコメントをしながら・・・
このページをつくるために、E36の歴史を少しだけ勉強しました。
320iは・・・6気筒なんですね。
BMWの6気筒に惚れ込むのが少しわかった気がしました。

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