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イケアのセール品をフル活用 7割引で制作するPAX

イケアPAXの階段下収納

幅2.5m 高さ2.3mのPAX収納庫をつくりました。
子供が小学校に入ることから入学準備です。
子供一人に付、幅50cmのユニットをひとつ。
さらに、共用のクローゼット。
つまり・・・
子供四人用の収納庫です。

PAXと言えば、イケア最大級の家具。
キッチンなどを自作する人は別とすると、もっともハードルが高いアイテムと言えます。

ブログもどきで、「今さら、普通のPAXを紹介しても面白くないので・・・」
今回は元職人が本気を出して改造した制作例をご紹介します。

イケアPAXの階段下収納

7割引のポイント:その1

PAXは過去にも4割引くらいのセールがあったことがあります。
その時(港北のオープンから1年目)は事務所の改築工事があった為に、とても助かった記憶があります。

しかし、次の年に3割くらいのプライスダウン。
とても、がっかりした記憶があります。
それ以降は大きなセール対象になっていないと記憶しています。

←ここからが本題。
今回は材料として、「PAXコーナーユニット・オーク色」を12セット購入しました。
この中から9セットの部品を用いています。
このフレームは¥13,400です。
¥13,400×9=¥120,600
これが今回は在庫限りのセールになっていました。

¥13,400→¥1,900
つまり・・・
¥1,900×9=¥17,100がフレームの材料です。
50×58×236cmのフレームは¥15,000
約60,000となるフレーム代を7割引相当に費用を落とせました。

購入場所は港北。
2010年1月末現在は十分な在庫がありました。
このページをみて、同じ事をしようと思いついてなら、まだ間に合います。
注意点:
この手の在庫処分セールは店舗毎に企画が違います。
船橋や鶴浜などではこの限りではありませんので注意してください。

なお、今回の購入重量は・・・500kg以上。
普通の日本のファミリーでは想定外な、「大人買い」です。

イケアPAXの階段下収納

7割引のポイント:その2

1ヶ月ほど前に、下駄箱をPAXで制作しました。(写真の右側3枚)
その際に、扉=定価¥10,200のセール品をまとめ買いしていました。
これが1枚900円!!

主要部品である、フレーム(7割引)と扉(9割引)がこの値段です。
補強用のベニヤはホームセンターにて購入(約5000円)
ヒンジや取っ手はイケアにて普通に購入。
棚板などはフレーム材から加工・・・

イケアのレギュラー製品で、この様な商品があるのではないのですが・・・
今回は定価の7割引以上の価格で制作出来ていると思います。

日立:スライドソー

本気モード:その1

スライド丸ノコと呼ばれる電動工具です。
楽天で、6万円位の販売価格の商品です。
綺麗にフレームを切断するためにはこのくらいの工具を必要とします。

さらに、ノミや普通の鋸なども必要。
いい加減な大工さんよりも、沢山の道具を使って制作します。

近頃の大工さんは電動工具しか使わない様なことも多いのです。
現場に、普通のノコギリを持ってこないなどは当たり前の時代になっています。
なので・・・ちょっとして改造なども出来ない大工さんも多いのです。

ちなみに、電動工具を用いないと、私も今回の製作は、「困難」です。
出来ないことは無いのですが・・・
製作時間が3倍になります。

設計図

本気モード:その2

簡単ですが製作前に図面を製作しています。
階段の傾斜などを実測。
ひとつのユニットがどの程度の高さになるのかを割り出しています。
2.3mとなるフレームと扉のパーツを階段の傾斜にあわせて切断します。

ちなみに、10年くらい前は建築CGも飯のネタでした。
さらに、その5年くらい前は・・・年間で10棟以上の注文住宅を設計していました。
4年前の事務所のトイレの増築時は既存建物も含めて3DCGにて大工さんへの指示書を製作しています。

こんな、旦那さん(IT企業社長)の日曜大工です。
ズルイですね。

階段

安いだけじゃない、自作ならではのメリット

PAXは既製寸法で高さが3種類。奥行きが2種類あります。
今回製作した、PAXは一番高いユニットが236cm(既製寸法)
中間の高さが165cm(236をカット)。
低いところは105cm(236をカット)になっています。
スペース効率が最大となるように、階段の傾斜に合わせてPAXをカットしています。

左側の2枚の扉に注目してください。
上下に分かれています。
子供が使うロッカーなので、扉の重さを軽くする為に、165cmの高さでカットしています。
ヒンジはカットすると思うような位置に来ない場合があります。
その場合はノミで穴を掘ってヒンジを取り付けると・・・
完全に日曜大工の域を超えています。

素材として考えるIKEA

PAX改造品の組み立て中

私は設計・加工・運搬を、全てこなすことが出来ます。
住宅や家具の構造なども熟知していることから、安価に今回のような改造をすることができます。
ブログもどきでは制作当初(2007年)から、イケアを絶賛しています。
私のような人間にとっては、「イケアの家具を材料」と考えてる事も出来ます。

←これが今回購入している¥1,900円の主要な材料です。
これを仮にホームセンターで購入したとすると・・・
普通の合板と仮定しても¥10,000位の価格になります。
この写真以外に各種金物が入っているので、それも含めると¥15,000と言うことでしょうか?
さらに、完全な未加工ですので、本格的な家具にするには莫大な手間を必要とします。
今回のような改造には流用力も問われることになりますがハウスメーカー施工の30万円の収納が3万円にて手に入れることが出来ます。
実際に、ハウスメーカーの営業・商品開発をやっていた私のコメントですので・・・
説得力はあると思います。

この頃のイケアはショールームで使用した家具などの値引きは渋くなりました。
しかし、日本人が購入しにくい大物の棚ズレ品は大幅に価格を落とすことが多くなってきました。
数は少ないかと思いますが本格的にDIYが出来る方にとってはこの様なイケアの楽しみ方もあります。

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