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都市伝説 「となりのトトロ」は死に神なのか?

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トトロ都市伝説

昨晩の事です。
仕事中にBGMとして流しているJ-Waveの番組にて、となりのトトロの都市伝説について触れられていました。
いつもなら、都市伝説などは聞き流すのですが・・・
今回だけは、「釣られた」のです。

著作権の関係から、画像は無しで進みます

私には子供が3人います。(もうすぐ4人目)
子供たちは、「台詞を全て覚えられるほど」トトロを見ています。
結果として・・・私も覚えてしまいました。

100回以上見ていると思います。(BGMの様に流れています)
その中で釈然としていなかったのが・・・「トウモロコシ」が出てくるエンディング部分です。
ここを、「さつきとメイが死んでいた」と解釈すると・・・すんなりと馴染めたんです。

とっ言うことで、ネットにてこの件を調べました。
Web上には・・・いつも通り、様々な意見があります。
その多くは根拠もない自由な意見です。
このページも、それら多くと一緒なのですが・・・
他と違うことがいくつかあります。

私は・・・ クリエイターです。

仕事として簡単なFlashムービーは日常的に制作しています。
宮崎駿さんの作品も仕事の一部と考えて、参考にしています。
仕事ではディズニーの方が多いのですが・・・(関連の仕事があるので・・・)

自分自身や、みなさんが「納得」できる根拠にて説明しようと思います。
なお、ここから先に読み進む前に、ネットにて「となりのトトロの都市伝説」を事前に調べて頂けると面白く進めると思います。

都市伝説を肯定的に考える

◆病院で完全に姿を現さない。しかし、もろこしは残す。
私はこの最後のシーンが解釈出来ていませんでした。
折角、病院にいったなら、「そこでラスト=猫バスから降りる」のが自然と思っていました。
病院で最後にお母さんを見てから冥土に旅立つ・・・という解釈なら、スッキリとします。

◆病院までは大人のアシで三時間
都市伝説では、「お母さんは重病(結核とか末期とか・・・)」と言われています。
自宅(引っ越し後)から、三時間も離れた所にある病院に入らなければならないのは・・・確かに重病の様です。
しかし・・・元の家がどこにあったのかの描写が無いことと、他の患者さんが「明るく」描かれているので、肯定も出来るが否定も出来る項目です。

◆サンダルを含む靴の設定が細かすぎる
下記していますが履き物はかなり細かく設定されているようです。
どのシーンで、何を履くか・・・
フレーミングで靴(サンダル)を見せるか見せないかのコントロールが厳密にされていることがじっくりと見なおしてわかりました。
大トトロのヒゲの数や、猫バスのピラーの有無(後の窓の柱の数)など、大物(後に商品化するキャラクター)を荒く描いているわりには履き物に気を配りすぎです。
細かく描いている(設定されている)ところは疑わしく感じます。

都市伝説を否定的に考える

◆小トトロとのファーストコンタクト トトロが驚いている
メイが初めて小トトロを見つけるシーン。
小トトロは姿をメイに見られていることを動揺しています。
つまり・・・小トトロは人に見られることに慣れていません。
死に神なら、死を間近に控える人に日常的に見られているので、この様な事は起こりません。

◆池のシーン以降は、「影がない」「影が薄い」
これは明確に否定できます。
日没後。もしくは日没直前だが山などの日陰部分に人物はいます。
メイやさつき以外も影はありません。(猫バスに吠えている犬など)

◆池のシーンにて、サンダルをみて「メイのじゃない」と否定する
この都市伝説をみてから、このシーンを見直しました。
良くできています。
表情に、キチンと、「安堵」が表現されています。言葉よりも、この表情で決まりました。
さつきは賢い子供ですが計算されている表情ではありません。

◆サンダルを含む靴の描写
劇中で、「メイの物」「池のサンダル」として描かれているのは3足確認出来ました。
 ・事件当日にメイが履いていた物
 ・池に浮かんでいた物
 ・おばあちゃんが手渡した物
この全てが違うサンダルです。
池のシーン後のメイも池に関係する二足のサンダルとは違う物(最初から履いている)です。
となりのトトロではサンダルを含む履き物が細かく設定されていました。
エンドロールで履いてる靴は引っ越しの日に履いていた物と同じ(秋になったから)
この靴は三人で病院に行った日に履いていた物とも一致します。

◆エンドロール
これは、「メイの迷子事件」後の描写です。
メイとさつきの服には小トトロのパッチが付いています。
これが事件後であることであるポイントです。
仮に、引っ越し前(家族全員が元気だった)と仮定すると・・・
稲刈りシーン、収穫後のトトロ、初秋から晩秋へ繋ぐ時間軸などがスッキリとまとまりません。

まとめ

文章化を行うと、自分では理解出来ていなかったことも整理できます。
都市伝を最初に聞いたときには・・・「その通りかもしれません。メイは死んでいたんだ・・・」と思いました。
検証+このページの制作後・・・ 今は都市伝説は部分的なシーンのみに光りをあてた作り話と思っています。
仮に、死んでいたと仮定すると・・・
「宮崎駿さんの詰めは甘すぎる」と言うことになります。(もろちん、そんなことはありません)

今回の検証で、以下の事が推測出来るようになりました。

◆引っ越しとお母さんの病気について
お母さんは呼吸器系の病気と推測します。
この病気と仮定すると、都市部から田舎に引っ越す。というシナリオがすんなり入ってきます。
病院が「田舎にあり」引っ越し先の自宅から3時間かかるのも納得できます。
たぶん、前の家からも遠いところに病院はあったのでしょう。(病院は空気の良い場所にある=呼吸器系)
呼吸器系の病気にかかったから田舎に引っ越す。
これならムリがありません。

エンドロール直前=本編のラストでは、「猫バスは二人を自宅に送り届けています」
ここを、「あの世」と言ってしまうと、まとまらないのですが・・・
都市伝説の肯定と否定をならべると・・・私は都市伝説を否定する側に付くことになります。
宮崎駿さんに限らず一流のクリエイター(設計者・映画監督も含む)は裏に何かを隠そうとする方が多くいます。
その裏は・・・同等の力を持った方にしか理解できない上級な物から、少し敏感な方なら気が付けるレベルまで様々です。
私の力で、となりのトトロの裏を覗こうとしても・・・理解出来なかったというのが本当の所です。
ただ、都市伝説のストーリーでは矛盾がありすぎるということはわかりました。

個人的には・・・
千と千尋の、「大当たり~」の落ちが理解出来なくて困っています。

ちなみに・・・
となりのトトロは正規のDVDを購入しています。
CDやDVDを購入することは優れた才能や努力に答えるのには当然と考えています。
現在のネット配信や、著作権を考えないダウンロードなどは強く否定します。

このページを見ている方の中には映像作品は買う物ではないと考えいるかもしれません。
短期的にはあなたは費用が発生しないので良いかもしれません。
しかし、長期的に考えると・・・質の高い「新しい」作品が供給されにくくなるのですから・・・良い結果にはつながらないハズです。
音楽も映像も、消費するだけでは悲しい未来しか来ません。
気に入った少量の物を、「購入」し、自分自身に吸収するようなスタイルに少しでも戻ってもらえないかと願います。
「それなら、他人に買ってもらおう」と考えた方!
あなたには作者が込めた深い意味の最深部を味わうことは一生できないと思います。
その作品の上層を少しだけ舐めただけです。
もったいない事です。

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