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ガソリンエンジンの振動について

定期的に拝見している空撮のプロのブログにて、気になる記載がありました。
内容は「ラジコンヘリコプターに搭載するガソリンエンジンの振動の考察」です。
個人攻撃の意図もありませんし、どちらかと言ったら、そこのファンなのですが・・・
少し、ピントが外れているので、敢えて指摘させて頂きます。
繰り返します。「ファンです」

主題はガソリンエンジンの振動なのですが途中からグローエンジンとガソリンエンジンの比較に入ります。
振動を決める要素となるのはブロック剛性や圧縮比。単気筒という根っこには触れずにボアやストロークに話は進んでいます。
そこでは、「ガソリンはグローの倍の排気量がある」
さらに、「一般的に、排気量が増えれば、それに比例して振動も増えるのは当然である」(抜粋)と述べています。
比較対象はグローとガソリンなのに「排気量」と結びつけている・・・
これはあまりにも無茶な比較です。

先ずは結論から。
ガソリンエンジンはグローと比較すると圧縮比が高い為に振動する。

これがガソリンがグローと比較すると振動が大きい原因です。
同時に燃費や出力特性も燃料に起因しています。
ディーゼルエンジンがガソリンエンジンと比較すると振動が大きいのと同じ理由です。
なお、最近の自動車用ディーゼルエンジンでは圧縮比を落として振動を減らすのがトレンドに入っています。

それではどのようなガソリンエンジン(ラジコン搭載前提の単気筒)をどのような設計にすると振動を減らせるかと言うと・・・
・ブロックの強化
・バランスウエイトの最適化
・その他、もろもろ・・・
ラジコン業界では触れられることの無い低振動の手法は結構残されています。
バイク・自動車等の振動低減手法を応用すれば良いだけです。
そちらのエンジンを研究すると・・・「単気筒はダメ」という結論に至ってしまうのですが・・・
模型用ガソリンエンジンから逃げ出した者が言う事ではありませんね。
失礼しました。

参考 ブログもどき:バイオエタノール燃料。旧車とアウディには入れません (2008年6月17日記事)

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