藍藻・黒ヒゲなど、コケの発生と密接に関係しているリン酸。
ネットで調べても具体的な臨界点(どの程度のリン酸値で、藍藻発生など)の記事は無し。
ならば、自分で見つけましょうと言うことで・・・
ハンナ:HI713を購入しました。
大雑把な作りに、高めの試薬。
おすすめという機材では無いのですがこれが事実上唯一のチェッカー(2010年秋)
所有している6本の水槽で、コケてる水槽は無し。
目的である、リン酸濃度の臨界点は調べられていません。
ちなみに、2ヶ月ほど前まで藍藻が出ていた水槽(アンチグリーンで退治)。
そのリン酸値は現在0.08ppmになっています。
この水槽は2週間に1/4程度の換水。
アマゾンニアパウダーの3年モノ。
しかも底面濾過外部直結。
水草が吸っているのか、ソイルが吸っているのか・・・
この水槽の藍藻が出ているデーターが取れていれば良かったのですが・・・
まずはテスト結果から。
テストの詳細は下にびっしりと書かれています。
◆テスト結果
1回目 メイン水槽(水温26度):0.28ppm
2回目 カセッティX900 1回目(水温35度):0.14ppm
3回目 カセッティMKC.J 1回目(水温35度):0.27ppm
4回目 カセッティMKC.J 2回目(水温不明):0.25ppm
5回目 カセッティMKC.J 3回目(水温不明):0.38ppm
6回目 カセッティX900 2回目(水温16度):0.18ppm
7回目 水道水 1回目:0.12ppm
8回目 水道水 2回目:0.13ppm
9回目 カセッティMKC.J(新品から20L) 4回目(水温16度):0.21ppm
10回目 カセッティMKC.J(新品から20L) 5回目(水温35度):0.36ppm
11回目 水道水(水温40度) 3回目:0.10ppm
カセッティMKC.J(左側):
2項目除去の最廉価品。
1500Lにて定格寿命。
この日の取り付けた新品。
カセッティX900(右側):
13項目除去の高級品。
900L使用にて定格寿命。
昨日、定格寿命に到達。
まずは現在の水槽のリン酸値の計測。
特に問題の無い値を示しています。
この水槽は立ち上げて1.5ヶ月になりますがその間に0.50ppmくらいまではリン酸値が上がっています。
その時は水槽立ち上げ初期のコケタイムに重なっていた為、何が原因かは特定出来ていません。
この1ヶ月はこの浄水器の水を水槽につかっていました。
こちらの値も問題があるとは思えません。
ちなみに、このフィルターは900Lの使用で定格寿命になります。
フィルターの価格はアマゾンで¥3,450
1L=¥3.8円
メイン水槽は200Lですので、ランニングコストは馬鹿に出来ません。
可能であれば、廉価なフィルターに交換したいというのが今回のテストのコンセプト。
新品の浄水器カートリッジを付けた後にリン酸値が上昇。
リン酸値の上昇が普通でないと感じたので、ここでのコメントは無し。
この水は交換水の一部から計測。
温度が高めなのはヒーターの可動を少しでも減らす為・・・
アマゾンにて2個入り(MKC.2J)にて¥3,409
1L=¥1.1円
試薬の入れ方など操作を誤ったかと思い再計測。
計測結果は誤差の範囲。(0.02ppmの差)
4回目の時は16度にしていると思うのですが・・・
記憶が曖昧です。
5回目は温度計と一緒撮影されています。
温度計は16度を示しています。
浄水器を通っているとは思えない値になっています。
この時点で軽くパニックになっています。
「新品のカートリッジに温水を通すとリン酸値が上がるのか?」
次はこの仮説の確認。
捨てようと思っていた、X900(13項目除去)を再度取り付け。
2回目に35度は試している(0.14ppm)ので、16度にてテスト。
結果:特に問題なし。
とっ言うよりも、因果関係がわからない・・・
ここまでが朝食中までのテスト。
ここからは業務時間(ブログもどきも仕事!)
2010年11月12日 13:40 山梨県笛吹市御坂町の水道水
リン酸値=0.12ppm
基本に立ち返り、水道水の計測から。
リン酸チェッカーを購入して2ヶ月になりますが過去最低の数値を示しています。
「壊れたのか?」と疑わしいくらいの値でした。
9月には0.25ppm以上の値を示していました。
2010年11月12日 14:06 山梨県笛吹市御坂町の水道水
7回目の計測に使われた水道は屋外にある使用頻度の低い蛇口からでした。
念のため、いつも水替えに使っている蛇口からの水道水にて再計測を行いました。
結果は見事に一致
どうやら、リン酸チェッカーは正常に作動している様子。
もう一度、新品のトレビーノからの水をテスト。
水温は7と8回目のテストと一緒。
リン酸値が水道水よりも増えています。
今日だけで9回も計測することになったのはこの交換した浄水器に起因。
浄水器に通すと、リン酸が増える。
ゼロになるとは思っていませんでしたが多少は減るだろうと予測していたので、このインパクトは大。
9回目との違いは水温。
今度は水温を上げてみました。
すると・・・
リン酸値の明らかな上昇を確認。
これにて、今回の着地点に着きました。
カセッティの新品のリン酸値は水温により変化する。 (私の環境では)
水温16度:0.21ppm
水温35度:0.36ppm
水温により樹脂の中に入っている成分が溶け出してきているのか?
確かに、トレビーノのQ&Aにも、浄水は35度までとされています。
3~5回目の計測値がバラバラなのは温水と冷水がごちゃ混ぜだったから。
水温を下げても直前の温水の影響が出ていたと解釈。
ただの水道水(35度)
浄水器を通していません。
温度上昇とリン酸の関係をハッキリさせる為のテスト。
新品のトレビーノ(2項目除去)をと通すと、確実に0.36ppm以上の値となる温水を使いました。
トレビーノを通さなければ、ご覧の通り。
優秀な水道水です。
トレビーノ【標準品】(2項目除去)のカートリッジはしばらく様子をみる必要があります。
馴染んでから、低温と高温の水を使ってテストすれば答えが出ることでしょう。
RO浄水器を入れれば、解決なのでしょう、しばらくは家庭用浄水器でがんばります。
ひとまずは新品カートリッジはリン酸に関しては注意が必要と言うことで。