アクアリストなら、一度は考えたことがあるハズ・・・
「水槽照明をLED化出来ないかな・・・」
(私の場合は、「水草水槽」)
・消費電力が小さい=お財布に優しい
・発熱が少ない=夏場の温度管理が楽
・キレイ=陰影のある水景がつくれる
良いことづくめに感じるのですがこれを調べて行き着く答えはひとつ。
LEDでは水草を育てるパワーが足りない・・・
光束がどうのとかはご自分で調べてください。
とにかく、LED電球のみの水草育成は困難とされています。
詳しくは別ページに書きしますが私はLEDのみで3年間維持している実験水槽(ウィローモス放置)があります。コケは全く出ません。
照明は水草育成には絶対に必要。
育てる種類によってはメタハラなどの強烈な光が必要。
場数を踏んでいるアクアリストには不要な情報なので以下省略。
・鑑賞の為に点灯時間は長めにしたい(12時間くらい)
・電気代は気になる
・夏場の水温上昇も気になる
・室内にエアコンは無い(設置場所が玄関)
・メタハラの点灯時間は4時間前後で良いと考えている
・照明の点灯パターンは自然に近いほど良いと思う
・照明のデザイン性は重要
・ある程度のイニシャルコストは許容できる
こんな方には私が取った方法が最適です。
◆メタハラの点灯時間に関して
長めは良くない(意味がない)とされています。
強めの光は5時間前後で水草には十分という意見もあります。(私も、同感)
短めの照明時間はコケ対策にも有効。
つまり、今回の照明設計はメタハラの点灯時間を少なくするがコンセプトです。
◆LEDの点灯時間に関して
←3年前に組んだLED実験水槽。
ph6.5前後。TDS値400!!!(ビーシュリンプ生息中)
LEDのテストと考えて、3年前に組みました。
メンテは差し水程度。
水の交換をしていない為、TDS値は異常な値が常識になっている魔の水槽。
藍藻、黒ヒゲの発生は皆無。
本当に手がかかりません。
ここで、LEDの様なパワーの無い光源は点灯時間を長くしてもコケ無いという確信を持っています。
今回のLEDはパワーがない故に、長時間点灯でもコケ無いというメリットを生かしたコンセプトです。
ここで、今回のコンセプトと、一般的なメタハラの点灯パターンを比較します。
参考までに、現状のデータ(蛍光灯)も比較対象とします。
照明 | ランニングコスト(年間) | 備考 |
メタハラ 5時間点灯 + LED 12時間点灯 合計点灯時間12時間 |
電気代:¥14,235円 メタハラ電球代:¥6,008円 LED電球代:¥700円 年間¥20,943円 |
2台のADA・ソーラーⅠ+LED電球4W×5台。 メタハラ点灯開始時間に1時間の差をつける。 人に聞かれれば、「より自然らしく」=朝~昼~夕 このように答える。 |
メタハラ 10時間点灯 |
電気代:¥24,966円 メタハラ電球代:¥15,020円 年間:¥39,986円 |
2台のADA・ソーラーⅠ。 120cmの水草水槽のスタンダードな方法? 地元のお店で購入すると、二台=¥100,000 今回はヤフオクで(新品+美品中古)、二台=¥60,000 |
今まで 蛍光灯 10時間点灯 |
電気代:¥7,154円(10時間点灯) 蛍光灯代:¥5,000円 年間¥12,154円 |
6年間使用のニッソーのグロー式蛍光灯。 初心者の頃の購入であることから、何よりもイニシャルコストを重視した選択。(知識が付いたら、その時に買い換えという考え) |
こうやって整理すると自分の為にもなります。
やはり・・・LEDと組み合わせると、私の用途ならランニングコスト半減です。
今まで(蛍光灯)よりも、ランニングコストは増えます。
しかし、光量の増加と照明の実点灯時間の増加を考えると納得出来ます。
数値化は難しいですが器具本体の寿命も蛍光灯がもっとも短めとなります。(水面に近いことから)
今回の目的はトータルランニングコストの低減。
ガラス水槽からアクリル水槽に変えることにより、断熱性能が上がることからヒーター代は低減。
メタハラにより、多少ですがヒーターの稼働時間も落ちると予測。
そこまで計算に入れると、メタハラも含め今回のリニューアル実施後の方がランニングコストは落ちると予測できます。
◆点灯パターン
LED点灯(06:00)→メタハラA点灯(09:30)→メタハラB点灯(10:30)→メタハラA消灯(13:30)→メタハラB消灯(14:30)→LED消灯(18:00)
※実際の点灯は13:00~25:00
メタハラの疑似5時間点灯は水草の育成スピードのみを考慮すると多少不利。
しかし、コケの発生リスクは大幅に低減。
このタイミングは運用してから変更する可能性大。
メタハラが点灯していない時間。
つまり、1日で7時間となる、LEDのみの時間帯は朝と夕をイメージ。
夏場の温度上昇も、置き式の蛍光灯よりも有利。
水草育成の目的は無いことから、器機が壊れるまで使い尽くす予定。
よって、電球代は微々たる物。
メタハラ+LED電球のデメリットはイニシャルコストのみ。
今回制作されたLED一式の制作費は改造費を含めて2.0万円。
ランニングコストで容易に回収できる計算になります。
LED点灯(12:00)→メタハラA点灯(15:30)→メタハラB点灯(15:45)→メタハラA消灯(20:15)→メタハラB消灯(20:30)→LED消灯(24:00)
※実際の点灯は12:00~24:00
主な変更は暗闇時間の延長目的から。
LEDの消灯を25時から、24時に変更しました。
夏場は3時半には明るくなることを考えると、ここが水草的には限界かとの判断。
メタハラの点灯時間は当初予定よりも長めに設定。
前景に植えたキューバパールグラスがそろった段階で、短くする方向に調整する予定です。