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イケアは、「材料」と考える。DIYで作る特注キャビネット

イケア屋上駐車場

イケアの悪いところ・・・

・自動車が無いと持って帰れない
・送料がものすごく高い
・組み立てサービスが高い
・不良品が多い
・耐久性がない
・クレーム対応が悪い
・よく考えると高い

これはネットで見掛けるイケアの悪い評判例です。
日本への本格参入から数年が経過しましたが多くの方に上記のイケアの評判は浸透しています。
イケアは安かろう悪かろう・・・
これが最近のイケアの評価ではないでしょうか。

ブログもどきの考えは多くの皆さんと真逆。

イケアは素晴らしく安い・・・
ただし、店側が客を選んでいる。

イケアは・・・
・自宅は広い(100平米以上)
・ワゴンなどの自家用車を持っている
・DIYは普通に出来る

このような方を対象としている家具店です。
世界的規模で考える「普通の家庭」を想定しています。

ご存じの通り、イケアはスウェーデンを代表する企業。
欧米諸国がメインターゲットです。
日本への本格参入は・・・遅すぎたと言えます。(初回はカウント無しと評価)
理由は簡単です。
イケアのスタイルが日本人に合わないからです。

ネットでは多くのブロガーさんがイケアバッシングをしていますが・・・

それはご自身の度量の狭さをアピールしているようにしか、私からは見えません。

イケアはDIYが出来ない日本人が行くべき店ではありません。
通路を逆走し、安いホットドックを食べ、安いオモチャしか買わない。
このような方ははっきり言って邪魔です。

これからも、ブログもどきでは本来のイケアの客層向けの情報のみを発信します。

今回のお題。
イケアを素材と考えて、DIYで自分の都合に合わせた改造例の紹介。
DIY力があるかたなら、必ず参考になります。

作例1:小型水槽キャビネット 材料費 ¥1,500円

小型水槽キャビネット

高さ800mm程度の小型のキャビネットです。
材料はこの時の余りです。
PAXのボックスと扉の特売品を加工しているので、破格の¥1,500円。

水槽のキャビネットは市販品も多数あります。
このくらいの大きさなら、¥5,000~¥10,000程度で購入可能です。

この¥1,500円キャビネットと市販品は高級感が違います。
売価¥10,200(購入価格¥980円 高さ2,300mm)の鏡面仕上げの材料を扉とトップに使っています。

仮に、イケアで同じ物が売っていたとすると・・・
¥20,000円が売価と予測します。

実際に通常売価のPAXを材料とすると、¥20,000円程度になってしまいます。
あくまで、在庫処分の特価品を材料としたため、¥1,500円などという破格で作れました。

イケアは素材と考えると活用の範囲が広がります。

踏み台収納

設計のポイント1:踏み台収納

完成後は小さな水槽(直径250mm)がキャビネットの上に置かれます。
また、大きな水槽(幅1,200mm)に使用する外部フィルターの収納庫という目的もあります。
この水槽の設置位置は大人の目線で設計することから、子供には高すぎます。
そこで、子供たちの為に踏み台を用意することにしました。

・踏み台は子供(3歳程度)が簡単に出し入れ出来ること
・収納時は可能な限り目立たないこと

イケアPAXの階段下収納

玄関ホール周辺には天井まで達する大型収納があります。
最上部の収納は大人でも届きません。
また、水槽のメンテナンスにも踏み台は必要です。
つまり、かなりの頻度で踏み台は玄関ホールで活躍すると予測できます。

収納は使うところに作る。

コレが設計の基本。
もっとも使うアイテムであることから、簡単に出し入れ出来る事を最優先に設計しています。

ワンポイント
踏み台の脚の下には椅子の引きずり音防止の、「フェルト」を付けます。
これを付けると子供でも簡単に、滑るように踏み台が出てきます。
今回は数年前にイケアで買っていたのを使いました。(この頃は売っているのを見掛けない)
ホームセンターでも同様の商品は販売されています。

キャビネット 給排水孔

設計のポイント2:大型水槽への給排水スペース確保

キャビネットの扉の中には水槽のフィルターが収納されます。
このフィルターから水槽には20mm程度のホースが配管されます。
このホースはメンテナンス時には容易に取り外せるとベスト。
しかし、裏方はインテリアとしては見せたくない。

そこで、この位置に給排水スペースがつくられました。

なお、小口の銀色の部分はキッチンテープ。
高さ2,300mmの扉をカットしてカウンターにしていることらか、切断面が見えてしまいます。
目止めをして塗装というパターンも考えたのですが・・・
水槽道具と相性が良いという理由から採用になりました。

ADAメンテナンススタンドI

配管スペースは水槽のメンテナンス道具を収納するスタンドの陰に隠れます。
裏に隠れているホースを掃除するときなどにはスタンドを動かせば簡単に作業が可能です。

左側が1,200mm大型水槽。
この発注時に、スタンドの大きさから水槽に入るパイプ類のスペースをすべて計算して特注しています。

先ほどの小口がキッチンテープで正解なのはこの写真からも確認できると思います。

ADAメンテナンススタンドI

設計のポイント4:キャットウォーク

キャビネットとは関係が無いのですが・・・
ツーバイフォーを用いた、キャットウォークを一緒につくっています。
材料は昨年製作したテラス(自称、高級物干し)の余りです。
子供たちはこのキャットウォークを伝って、大型水槽の隅々を観察します。

写真の黄色い靴は2歳児用。
6歳前後の子供には小さめのキャットウォークなので、ヨチヨチ歩きになってしまうのですが・・・

それが狙いです。

ホームセンターレベルの道具で製作

オリジナルキャビネット制作中

この製作に用いた工具
・インパクトドライバ
・スライド丸ノコ
・一般的なハンドツール

すべて、普通のホームセンターで販売している道具です。
写真はボックス部分の主要材料。
ここからも部品点数が少ないことがわかります。

材料費は¥1,500円ですが「設計で、ここまで良いものが作れる」例としてご紹介します。
製作は1日も必要としませんが設計には・・・それなりの時間が掛かっています。

アクリル水槽

築25年の和風住宅が自宅です。
玄関引き戸を開けると、こんな景色になっています。

この1年間で、玄関収納・階段下収納・水槽キャビネット・水槽ウォールキャビネットをDIYしました。
使ったお金は・・・微々たる物です。
設計から制作までをプロにお願いした場合の1/10以下。
すべて、構造体にキャビネットを固定しているので耐震性能も抜群。

とっいうよりも・・・
今回制作したキャビネットで家の内部から耐震性能を上げようと狙っています。

まとめ:イケアは材料と考える

すべて、プロに任せようとするのが日本人の悪いところです。
家も、車も、本当にプロが必要な事はほとんど無いんです。
外国映画では・・・
・ガレージでエンジンのメンテナンス
・テラスを自分でペイント

当たり前に自分でやっています。
このような諸外国の普通の方を想定しているのがイケアです。

・店から配達しろ
・組み立てもやってくれ
・値段は安くしろ

こんな、多くの日本人を相手にしていては今の価格が維持できません。

DIYも出来ずにイケアを語るな。

また、ブログもどきがネットで叩かれそうです・・・

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