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バルーン動画撮影[技術解説] - 新型ジンバル(スタビライザー)の開発開始

レンズの重量増という悩み

スタビライザー:前下がり

←ミニチュア撮影用のレンズ(旧型)
既に、このレンズでもスタビライザーの許容範囲を超えて、カメラは前に傾いています。
実際の撮影ではこの傾きは姿勢制御サーボにて水平になるのですがフレ取りの効率的には良くありません。
また、姿勢制御サーボの稼働率が上がることから、バッテリーの消耗も激しい物があります。

そこで、レンズの重量差を解消できる機構を組み込んだ、新型のスタビライザーの開発を行うことにしました。

この1年間で、スタビライザーの基本性能は優秀であることが確認出来ています。
信頼性の高さも、撮影遅延などが発生していないことからも明らかです。
(他社は現場で撮影できないなどと言うことが多いようです)

キヤノンから全周フィッシュアイが発売

フィッシュアイ撮影画像

0 [Zero]の空撮コンテンツの最大の特徴が航空写真ナビなどに代表される、「グリグリ」と動くコンテンツ。
この撮影に、全周フィッシュアイが用いられています。

このレンズは0 [Zero]の主力レンズです。
社内のストックはマウント違いを含めて4本。
今年もコーティングの最適化を確認する為に1本を購入しています。

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
2010年8月末に、このレンズの発売がキヤノンから発表されました。
今回のスタビライザー再開発の真の目的がこのレンズへの対応です。

重量にして150gの増加。
この重さに耐える為に、総合的な剛性アップ。
さらに、重心の最適化機構の搭載。
これにより、通常空撮のレンズも高画質化(重量増)が可能になります。
既に、レンズの重量増の分は他の場所から軽量化済み。
レンズが重くなっても、従来通りの飛びを保証できます。

今回の開発の主目的は、「汎用性」
すべての撮影業務の底上げを行います。

公開日:2010/09/02
最終更新日:2013/11/15
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