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			これを書いているのは当日の早朝(am6:00)となります。
			
			私は年に1回も乗ることが無かったことから、ブログもどきのページ数は少なめ。
			また、購入時から「社員の教育になる」とは感じていましたが「私の好みではない」という車。
			売却を前に、A3 2.0TFSIに関して総括します。
		
 
			
			売却が決まってから、A3は常に事務所に保管されていました。
			昨年のBMW 116の売却時と同じように、売却前の試乗に入ります。
			
今回の試乗ルートは・・・
			
			・中央道勝沼IC~4号外苑
			・都心にて複数の打ち合わせ
			・C2富ヶ谷から4号~中央道
			
			
			高速と都心。
			さらには郊外(山梨の田舎道)と、一通りの試乗ルートになります。
			A3で都内に入るのは5年ぶり。
			この記事【'07/09/10 自動車雑誌でAudiの評価が安定しないワケ2】以来です。
			
			その時はド新車であること。
			燃料の相性を起こしていたこと。
			以上から決して良い印象を持たなかったと記憶しています。
			
			なお、今回の装着タイヤはスタッドレス(ミシュランX-ICE 16インチ)
			いつも通り、往路はまったり。
			復路はガッツリ。
			スタッドレスの許す範囲で、しごき試乗を行います。
		
 
			今回の試乗で判明。
A3 2.0TFSIは16インチがベスト!
			2006年に購入した2.0TFSIには17インチのスポコンが標準タイヤとして装着されていました。
			外径が小さいCセグのタイヤに17インチですので、当初からタイヤが薄すぎるのかもと感じていました。
			しかし、116などをインチアップしても、昔ほどは嫌な感じにならなかったので、最新型のCセグは17インチを履きこなせる物と思っていました。
			
			この車両は何回かオーナー(社内の担当者)が変わっている間に、バーストを経験しています。
			その時に、固すぎる乗り心地を改善する為に、前輪にBSタイヤを装着していました。
			それでも、固すぎると感じた乗り心地に、大きな変化はありませんでした。
			
			今回の16インチスタッドレスは私は初めてハンドルを握りました。
			この時の第一印象は褒めまくったA3 1.4TFSIとまさに同じ。
			快適な乗り心地と、正確なハンドリング。
			僅かにピッチング入る事で、小さなアウディに乗っていることを意識させられます。
			
			以下タイヤの違いによる評価
			◆17インチ新車装着タイヤ
			一般道の乗り心地:45点
			一般道のハンドリング(通常走行):45点
			一般道のハンドリング(しごき走行):85点
			高速道路の長距離走破性能:40点
			高速道路のハンドリング(100km定速):60点
			高速道路のハンドリング(しごき走行):70点
			総合的な満足度:50点
			
			◆16インチスタッドレス
			一般道の乗り心地:65点
			一般道のハンドリング(通常走行):80点
			一般道のハンドリング(しごき走行):55点
			高速道路の長距離走破性能:60点
			高速道路のハンドリング(100km定速):70点
			高速道路のハンドリング(しごき走行):50点
			総合的な満足度:80点
			
			私が運転すると言う仮定ならスタッドレスの方が好みです。
			この最後の試乗までは2.0TFSIに乗るときは基本的にいつでも「踏んで」いました。
			一般道(60km程度の田舎道)では前の車に追いつくとストレスの貯まる車でした。(車が「踏め」と言ってくる)
			
			今までもブログもどきでは2.0TFSIを、推奨していません。
			一般の方が乗るには過激すぎる味付けがその理由でした。
			
			これが16インチを履くことによってイメージが大きく変わりました。
			これなら、条件付きで普通の方にもおすすめできます。
			具体的に言いますと・・・
			
			1.4TFSI(現行の最廉価)の高級品。
			1.8Tよりも、こちらがベストです。(あれも、17インチだったかな?)
			
新車時(17インチ)よりも、今(5.5万km走行後・スタッドレス16インチ)の方が好みです。
往路では、「売るんじゃなかった~」と少し後悔しています。
			ちなみに、ゴルフも含めて直進安定性は高いとされていますが・・・
			ここは少し違います。
			アウディで言うと、初代オールロードクワトロや初代TTの時代。
			つまり、シングルフレームになる前の世代の方が「直進安定性は高い」と考えてください。
			現在のアウディは昔のように鉄板のような直進安定性は持ち合わせていません。
			
			おまけ:
			BMW116は17インチと16インチの差は少なめ。
			17インチでも許容出来ます。(選ぶなら16インチ)
			C30は16インチよりも17インチ装着がベストです。(乗り比べて17インチを選択)
			つまり、現行の欧州Cセグは17インチで問題なしのハズなのですがA3は除外。
			A3(2003年)
			1シリーズ(2004年)
			C30(2006年)
			設計年度の違いがここに現れているという事でしょうか?
		
 
			VWとAudiに関しての疑問・・・
なぜ、日本でDSGが売れるのか?
			いつも感じますがDSGは渋滞に極めて弱いミッションです。
			この様な場所ではギクシャクとした動きとなるため、誰が乗っても快適ではありません。
			また、常時半クラッチを使っている様な感覚を覚えることから精神衛生的にも良くありません。
			
			渋滞とは関係ありませんが歩道を乗り越えて敷地に入る。タワーパーキングに入るなどと言うときにもアクセルワークに気を使います。
			私が乗っても、ギクシャクします。
			購入当時から感じていますがDSG装着車は田舎の車です。
			
16インチ装着によって弱まりましたが都内の渋滞は得意ではありません。
			◆都内の渋滞の評価
			A3 2.0TFSI 17インチ:15点
			A3 2.0TFSI 16インチ:30点
			A6 オールロードクワトロ(トルコンAT):90点
			初代TT 1.8T(トルコンAT):65点
			BMW116(トルコンAT):80点
			初代スイフト(CVT):20点
			VOLVO P1800E('72 MT):50点
		
 
			
			2.0 TFSIは純正タイヤ(17インチ)装着では評価に非常に困る車です。
			普通の方が乗るには尖りすぎている。
			手練れが乗るには中途半端。
			
			新車から5年も経てば、販売価格も下がる事から、若者が購入するのも良さそうなのですが・・・
			それも、少し違います。
			DSGオイルなども含めて、この車の調子を維持するにはそれなりの費用が必要です。
			また、BMWなどと比べても、車の劣化を感じます。
			この車(5年落ちの2.0TFSI)は手放しでは推奨できません。
			
			このままでは悲惨な評価になりそうでしたが・・・
			最後の試乗で16インチタイヤが極めて有効であることが確認できました。
			これによって、ピンポイントでの推奨は生まれました。
			
			
			16インチ装着限定:田舎で乗る、車がわかった男性に推奨。
			
			若い頃は180SXに乗っていたなどという方が該当します。
			そこそこのランニングコストは問題なし。
			嫁の関係からATしか選択肢は無し。
			購入価格は抑えたい。
			活動範囲は田舎。
			しかし、甘すぎる車はイヤ。
			
			これが純正の17インチのままでは範囲が狭まります。
			
			田舎で乗る、車がわかったお金持ちで手練れ。
			
			17インチは踏まないと価値がありません。
			S3など、ハルデックス搭載を嫌う事がFFである2.0TFSIを選ぶ根拠。
			軽さを武器にして「かっとぶ」のが素の2.0TFSIの本道です。
			そこそこの維持費(頻繁な消耗品の交換)や、適切なメンテナンス(空気圧が代表)を行えば、この美味しさは維持できます。
			しかし・・・
			他のベース車に同じコストと手間を投じた方が幸せになれると思います。
			車がわかっていなければ維持できない。
			車がわかっていれば、他の車の維持が容易い。
			17インチ装着では推奨できないのがこの点です。
			16インチにすれば、車から急かされないので、結果としてメンテコストも落ちる。
			しかも、頑張っていないときは大幅に快適性が向上する。
			奥さんと、車をシュアするなら選択肢に入ると思います。
			
			信頼性に関してはVWと一緒と思えば良いでしょう。
			BMW・ボルボ・A4以上のアウディと比べるとトラブルは多めです。
			VW定番の窓回りの不具合はA3でも出ています。
			
			なぜ、この車を購入したのか?
			こう感じますよね?
			決して安く無い車。(乗りだし460万円)
			しかも、ストライクは狭い。
			売却当日ですが購入理由を書きます。
			
それは最初のDSG装着の、「まとも」な車であったから。
			初代TT3.2に設定されたのが最初のDSG。
			ミッション単体としては非常に優れていましたが車として考えるとダメでした。
			その当時('04年?)のアウディは頭が重いことが常(狙って)でしたがこれは酷すぎました。
			さすがに、1.8Lをベースに考えていたゴルフⅣに、3.2Lは大きすぎ。
			ミッションが素晴らしい事は感じたのですが購入には至りませんでした。
			
ここで、私の特性の確認。
「評価に値するのも、高くても応援する」
			その当時、DSGに最大限の評価を与えました。
			DSGがキチンと売れて普及を進める為にも、割高でもDSG装着車という選択を行っています。
			5年を経過した現在では小排気量の直噴ターボにデュアルクラッチ搭載が欧州車のスタンダードになりました。
			我ながら、先を見る目があります。
			
			しかし・・・
			皮肉な話ですが5年経過した今ではアンチDSGになっています。
			DSGの直結感は大好きです。(選べればMTにしていますが)
			私は今後もデュアルクラッチを積極的に選びます。(私の用途ではメリット大)
			しかし、都内でのギクシャクはどうしてもなじめません。
			誤解の無いように、再度記します。
			
			山梨の様な田舎ではDSGは最適と思っています。
			高速道路中心でも同様です。
			田舎では国産CVTを積極的に選ぶ理由はありません。
			しかし・・・都市部ではトルコンATを主軸として従来ATを選ぶべきです。
			AT車を選択する段階で快適性重視。
			本気で環境の事を考えるなら、MTを極めてください。(適切な回転での頻繁なシフトチェンジ)
			
まとめます。
Audi・VWのDSG装着車は田舎者の車(私も含め)