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			同世代を持っていたという事から初代1シリーズの関連記事として書きます。
			
			お題は、クリス・バングル世代ど真ん中のE90 3シリーズ。
			私が一番嫌いな時期のBMWです。
			嫌ったのは、国内向けのMスポーツの何も考えてない見た目だけのセッティングから。
			「本国仕様は良いんだろうな~」と昔もコメントを残していますが、今回の個体はそれに近しい物でした。
			
			・後期型
			・16インチ
			・Mスポーツの足回り?
			
			BMW116が・・・ 正規ディーラーに入院へ 
			※記事の日付は2008年10月
			※その後、正規ディーラーの塗装指定店は別の店へ(私が原因?)
			
			この時の代車が、当時の試乗車であるE90でした。
			代車は、前期型の薄いタイヤを履いてるタイプ。
			つまり、当時の売れ線のグレードでした。
			今回は、比較的ファットなタイヤです。
			そして、この組み合わせなら・・・
			
「現行の3シリーズMスポーツよりも長距離移動は楽だな」と感じました。
			もちろん、以下の様な明確なデメリットもあるのですが、このタイヤ(16インチ)を履いているなら2024年でも、アリだと思います。
			・開きの早いスロットル
			・無意味に重たいハンドル
		
 
			
			後期から、iDriveコントローラーに「Map」などのダイレクト選択ボタンが追加されたようです。
			今の感覚で触ってみても、「過渡期でもキチンと考えている」と記しておきます。
			現在の様な一切の走り込み無しで屋内で設計されているUIとはキッチリとした差があります。
			質感も、経過した年数考慮すれば十分な物。
			しっかりとした良い物感はありますね。
		
 
			
			久しぶりの、「ふたこぶラクダ」です。
			当時の液晶で視認性を確保するなら、これが一つの答えかとは思います。
			これ以外にも、「使えること」を重視したメーター回り。
			昨今のBMWが蔑ろにしている部分ですが、この世代はキッチリとまとまっています。
			
			旧型の540iの購入の裏のテーマは、良く知らない時期のBMWの経験値を埋める事もあります。
			iDriveの進化過程を観察して自分の仕事にフィードバックするなどが具体的な課題です。
		
 
			←これが一つ前の世代(ID8)となるメーター回り(G82 M4)です。
			ハッキリいいますと、E90のメーターよりも情報伝達という観点からは劣ります。
			色々とカスタマイズは可能なので深部まで入ってみたのですが、この印象は一切覆りませんでした。
			情報を正しく伝えるには、「正しく切り捨てる」事が大切です。
			ココが出来ていません。
			なお、情報を極力減らした表示も可能なのですが・・・そこも捨て切れていない。
			捨てる事すら気がつけてないメーカーも多い事から、そこよりもマシなのですが・・・
			
			G82 M4は、MT車だったのですが、とにかく回転が掴みづらい。
			もちろん、エンジンその物が優秀である事は疑いなし。
			「掴みづらい」のは、慣れ親しんできたUIとあまりに異なるから。
			目線が、普通の車のタコメーターの位置を彷徨ってしまうのです。
			ここ(タコメーターの意匠)は、絶対に変えてはならない聖域のハズですが、営業部門に押されてしまったようです。
			旧型の5シリーズの前期液晶を採用しても、この聖域を守るという強い意志がありました。
			でも、液晶である事を積極的に押してくる他のメーカーに追従する形でBMWも、聖域を捨てました。
			そして、「メーターの正しいデザイン」を求める泥沼に填まっています。
			この写真のメーターデザインが失敗であることはBMWも認めるところ。
			一世代(ID8.5)で別のデザインとなりましたが・・・それも優れません。
			
			私がMT設定のある液晶メーターの設計をするなら以下の様になります。
			・軸足は、あくまでATで、地図表示の観点から外周への速度計と回転計の移動は容認
			・ADAS未使用時はアナログ重視。ADAS使用時はデジタル重視(高速に乗ると自動切り替えも可)
			・MTがあり、そのスポーツモートなら回転計の表示は、「SMITHSモード」
			
なお、ポルシェなどは、この点は理解している模様です。
 
			
			今回の車両は締め上げられた足回りに、ボリュームのあるタイヤ。
			コレのみで長距離移動の能力は大きく好転することは、今回の試乗で確認出来ました。
			営業車に必要性なのは、「とにかく長距離移動」です。
			今後の車両選択の際に、「狙っての小径タイヤ」という選択肢は残して良いと感じました。
			
			そして、現行の5シリーズには、標準足回り+小径タイヤというのが存在しています。
			もしかすると、私の目的にはコレが最適の可能性が再浮上しています。
			今回の車両入れ替えの際に、G61(523d Mスポーツ)の採用に至らなかったのは、「狙ったラインをトレース出来なかった」からです。
			これが、覆せる可能性が見えてきました。
			問題は、4WSを付けるかどうか・・・後から殺せるならアリで様子を見たいところです。
			
			後は、待つとするとID8.5から、ID9などに上がるタイミング。
			軽く触った限りは、ルート選択のアルゴニズムは改善されてました。
			同時にハイウェイマップでSAの表示がなくなったのですが・・・
			
			当面は、540iが営業車です。
			急ぐ理由は無いので、ID9.5などでSA表示がされるのを持つのが良いとも感じています。