ディーゼルに高級オイルメルセデスT1NにRPを試した

モービル1・RPにて、1万kmを走ってきました

お急ぎの方に結論から・・・

従来ディーゼル車(コモンレール非搭載)に、モービル1・RPを使用。

条件付き、強く推奨。

←3ヶ月前(前回のオイル交換時)に撮影。
このときに、全量をモービル1・RPに交換。
北海道に2往復、青森3往復など、いつも通り高速を中心に1.2万km以上を走行。

高速ではエンジン音が半分になります。(誇張していません)

燃費は向上しません。(確実に、アクセルを余計に踏むことになる)
オイル交換サイクルも従来と同様。
つまり、オイルが高い分だけはランニングコストは上がります。
一般道での感覚性能の向上は僅かです。(燃費はとても良くなる)

高速を多用する「余裕のある」オーナーさんには強く推奨。
高速を多用しない「頭の柔らかい」オーナーさんにも、推奨。(元が取れます)

具体的な、交換効果

・エンジン音の劇的な減少
・振動の軽減
・一般道の燃費は大幅に向上
・8,000km程度までは緩やかに性能劣化
・10,000kmを超えると、極端に性能劣化
・交換時に、明らかなオイル量の減少を確認

用いたのは2010年5月末から8月末。
ルートは北が多かったのですがこの年は記録的な猛暑。
まだ、一巡が終わったところなので最終結論には早いのですが良好な結果となっています。

気になったのは末期のオイル消費の多さ。
加速時(本線料金所からのなど)に、明らかに排煙が濃くなるのが確認出来ていました。
今時の軽油ですので黒煙はないのですが後ろは迷惑な量の排煙でした。
燃えているな～と感じていましたが予想よりもオイル消費が多めでした。

◆オイル消費に関して
メルセデス・スプリンター(非コモンレール)はオイル交換が近づくと、「パワーが落ちる」などといった具体的な現象で車から交換を促してきます。(この現象はすべてのオイルにて同じ傾向)
これに従って、交換を行っていれば問題は無いと言えます。

問題は現在の欧州車に慣れている女性など・・・(数は少ないと思いますが)
オイル交換を放置しておくと、最悪と言うことも考えられます。
今まで経験したオイルよりも性能劣化の傾向が強かったことから、メカに弱い方と車を共用している方は注意してください。
ただし、今までよりもアクセルを踏み抜いていたので、私に原因があるかもしれないと記しておきます。

ネットの情報は逃げてばかり

このページを書く為に、ネットでディーゼルオイルの事を調べて見ました。
結論としてはガソリン兼用のオイルをディーゼルに入れているなどというページは皆無・・・
wikiなども、「ディーゼルには専用オイルを・・・・」というスタンス。

モービル1などに代表される高めのガソリン兼用オイルを試したなどというページは見当たりません。
メルセデスE320CDIなどの新しめの車について探しても同様でした。

私がモービル1・RPに行き着いてのは試した結果から。
そんなことをするとエンジンを壊す・・・などと言う方もしれませんが・・・
自己責任でやっていますので、あしからず。

◆モービル1・RPに行き着くまで

はじめから、このような高級オイルをディーゼルに入れようと思ったわけではありません。
納車から2年半の間に、いろいろなオイルを試して行き着いた結果です。
現在も、ベストなオイルを探す事は続けているので、これから先に変わることも十分あります。
ここではここまでのオイル遍歴をまとめます。

◆1期：納車直後はディーゼル専用オイル
整備記録簿から納車時にオイル交換がされています。
恐らく、ディーゼル専用オイル。
しかし、このときの印象が良くありません。
上り坂で信号停止。
このときにエアコンをつけていると、「危険」と思えるほど出足が悪い車でした。

◆2期：初回交換時にガソリン兼用オイルを入れてみた
初回のオイル交換時に、倉庫にあった古いガソリン兼用オイルを入れてしまいました。
軽く10年は経っているオイルでした。
現在のガソリン車に入れるのは怖い。
しかし、捨てるのはもったいない。
ディーゼル車なら、惜しげ無く入れられる・・・

このときの印象がとても良かったのです。
この時点で、軽油が昔と違っている事はわかっていました。
「今は洗浄効果などは気にしなくても良いのでは？」という考え。
そこで、ホームセンター特売の980円オイルを標準としてオイル研究を進めました。

◆3期：980円(4L)→1,480円(4L)で、確かな変化
ホームセンターでは少し上級オイルが1,480円特売となることがありました。
これに変えると、価格分の性能向上をしっかりと確認できたため、標準オイルは1,480円(カストロール)になりました。
ポイントは、「高級オイルになると性能向上が現れる」です。
この980円と1,480円のオイルだけで、40L以上を購入しています。

◆4期：交換サイクルを伸ばしたい
安価なガソリン兼用オイルを短期間に交換。
これがT1Nのオイル交換ポリシーでした。
ディーゼル故に、オイルの劣化がガソリンよりも早いことは物理的にどうしようも無いこと。
高級オイルを長期間使うよりは安価なオイルを頻繁に変える方が結果が良くなるだろうと考えていました。

しかし、問題が発生しました。
アディダス・スカイコミック空撮の際に、無補給(会社に戻らない)で1万kmを走る事になったからです。
このときに、「高級オイルにすると、交換サイクルを長くできないか？」がスタートでした。
結果は予想以上の快適性能の向上。
しかし、本来の目的であったメンテサイクルの長期化は果たせませんでした。

交換サイクルは伸ばせませんでしたが快適性は劇的に向上。
走行性能も、大幅アップ。
ご機嫌でアクセルを踏み抜くので、燃費は悪化。

まとめ

劇的としているのは高速での評価です。
エンジン音半減に目が行きますがエンジンがなめらかに回ることから実用速度も向上します。
燃費も実は・・・良くなっています。(定速テストにて確認)
しかし、ご機嫌でアクセルを踏むことから、実燃費は悪化しています。
節度のあるアクセルコントロールが出来るなら、実はオイル代もペイ出来る可能性があります。

一般道では音に関しては体感できません。
もっともわかるのが燃費。
一般道でのテストが十分できないので、言い切れないのですが燃費の向上分でオイル代はペイ出来る可能性があります。

どちらにしても、このページの内容は常識とされていることからはかけ離れているようです。

←今朝、オイル交換を行いました。
5Lがモービル1・NA。
残りがRP。
NAの使い残りがあったことから処分として入れました。
フィアット・ムルティプラなどにRPを試したのですが・・・
こちらも、高速での劇的な改善を確認。
もう、NA(省燃費オイル)は不要となりました。
ボルボP1800も、モービル1・RPを標準として考えていきます。

ちなみに、NAはRPと比較するとペール缶で￥3,000ほど安価。
ペール缶で￥20,000を超える世界の話なので・・・
普通はRPを選ぶことになります。

数日後に、推奨がNAに変わる可能性もありますが・・・普通なら、RPでしょう。

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