納得出来る故障と、納得出来ない故障　１／２

仕事(空撮)は雨の日は中止です。
梅雨明けとなる8月の前半は例年通り激務だったのですがか数日間の雨の予報が出たことから、まとまった休みが取れました。
そこで、夏休みの子供を連れて、陸前高田を目的地とし被災地を巡る事にしました。

今回はこの時の、「納得出来ない故障」について。

購入から8ヶ月が経過したレインボースター。
500km程度の中距離移動は何本かこなしました。
走行2万kmの車両ですので、走る事に関しての信頼性は十分でしょう。
(心の声：「甘い・・・」)

今までのトラブルと言えば、レインボースターの手が入った場所のみ。
主に内装と電装。
機関系のトラブルとは無縁でした。

往復で1,500km程度の距離。
被災地は月に1回のペースで入っていることら、既に慣れた道。
ろくに準備もせずに被災地に向かいました。

行くことが決まったのは出発当日の朝。
仕事もあったので、まともに準備も出来なかったんです。
読み進めばわかりますが私はレインボースターを甘く見ていました。
ベース車は空撮に用いているメルセデス･ベンツ312Dと一緒ですが信頼性は別物です。

アメリカ人(レインボースター)、恐るべしです。

被災地に入るまでは絶好調

最初の目的地は女川。
山梨から550km。
いつも通り、徹夜で被災地入り。

・前日はフルタイムで仕事
・21時まで、近所で県外の方とミーティング。
・睡眠時間は1.5時間(嫁が運転)

←
長女(小2)と長男(小1)を起こして、女川の景色を解説。
残り(3才三女・5才次女・嫁)はレインボースターの中で爆睡。

高速道路中心に、550km。
何も問題無く、ここまで一気にやってきています。
睡眠時間が少ないことも含めて、いつも通り。

いつも(仕事)と違うのは待ち合わせの時間などが設定されていないこと。

5分でトラブル発生

女川の後は石巻を経由して南三陸町へ・・・

ここから先の海岸線は被災地独特のダートになります。
津波の力によってアスファルトは綴がされる事が当然。
津波が達していない場所も、随所で陥没しています。

海岸線から北上して、お昼頃には陸前高田に到着。
その後、福島のホテルに泊まる予定でした。
ちなみに、ホテルは既に予約済み。

女川を出発して、悪路を5分程度走ったところ・・・

「ドッババババ～」

突如として、暴走族×2程度の音量の異音が発生しました。
下回りを確認するまでもなく、排気系のトラブル発生を確認。
「ボルトでも落ちたかな～」と考えたのですが・・・

ご覧の通りです。

確かに予兆はありました。
特定の回転数で、「ビリビリ」と干渉音がしていました。
遮熱板でも、触れているかな～程度に考えていたのですが・・・

排気パイプが切れる予兆だったんですね。

原因はレインボースターの内装工事。
エアコンの排水が排気パイプに当たることにより、この部分だけ錆びてしまっていました。
他のパイプは問題なし。
ちなみに、仕事用のT1N312Dは該当部分は問題無し。
レインボースターの仮装が原因です。

どうしよう・・・　ただ今の時刻は6:20

・現在の時刻は6:20
・P1800EやT1Nに積んでいるような工具は無し
・車載工具も無し(この時に発覚)
・最寄りのホームセンターまで20km

普通に考えれば、ピンチです・・・
しかし・・・
私の家族は違います。
誰も心配していません。

もちろん、私も心配してません。

ホームセンターに向け移動開始

朝早すぎることと、被災地であることから・・・
誰もいません。
工具も、針金なども無い事から、「バリバリ」言わせながらホームセンターに向かいます。
津波で流されたペンチと針金でも落ちていないかなと歩いたところ・・・
A6オールロードに履かせているOZと、同じホイールが落ちていました。

写真には写っていませんがこの背後には50台程度の車が山になっています。
もちろん、これらの車両から工具などは拝借していません。

コメリ着：1回目の仮補修

ナビが導いた、最寄りのホームセンターがコメリ。
排気穴の修理キットと最低限の工具を購入すれば、それで完了のハズなのですが・・・

修理に使える主要な部品はありませんでした。
使えるホースバンドもステンレス版も無し。

さらに、10km程度「戻れ」ば、別のホームセンターはありますが・・・
先も急ぎたいところ。
やむを得ず、ペンチ・針金・補強の金属のみを購入し、仮補修を行いました。
これで、気仙沼のホームセンター(通り道)まで一気に走るという魂胆です。

ダートに入ると持たない：2・3回目の補修

仮補修でも十分な性能に戻りました。
とっ言うよりも･･･

購入時よりも調子よくなっています。
どうやら、購入時から排気漏れが出ていたようです。(よく車検に通ったモンだ)

しかし・・・
ダートに入って、30分もすると・・・
またしても排気パイプは落ちてしまいました。

気仙沼にて購入：4回目の補修

仮補修を繰り返しながら、気仙沼までたどり着きました。
今回のホームセンター(ダイシン)では仮補修に必要なパーツが完璧に揃いました。
ディーゼルであることから排気パイプが太め。
これに対応出来る金属バンドも手に入りました。

ここで、金属バンドに注目。
補修は2本で十分です。
しかし・・・3本の購入です。
ここまで、苦労していますので保険をかけました。
後に、この保険が効いてきます。

修繕はこんな感じ。
ステンレス版を切って、金属バンドで止めるだけ。
排気パイプが冷えるのを待つ必要がありますが作業は30分程度で完了。
この時点で13時になっていたことから、当初の予定を変更して気仙沼から福島に向かうことになりました。

この後も、ダートを走っていますがこれ以降は問題なし。
高速道路も普通に走って、福島のホテルに到着。
1日目が終了しました。

ここまで、4回の路上修理。

つづく

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