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MINI Coper S COUNTRYMAN(クロスオーバー)導入

MINI Coper S COUNTRYMAN(クロスオーバー) 横から

現在、第2世代のMiniを3台同時所有しています。
この3台ですが、全て偶然個体を見付けて購入に至っています。
それぞれに購入に至る根拠はあるのですが・・・

3台目も即決です。

R55 JCWはお気に入りの車になっていました。
R55 ボンドストリートは偶然の巡り合わせからやむなく保護。
そして3台目となります。

時は、2023年8月。
この年は、既に4台の車両を購入。
・1月 ゴルフバリアント
・4月 GRコペン×2台
・4月 MINI クラブマン ボンドストリート
完全に買いすぎという状況でした。
もちろん、増車する意思は全くなしです。
でも、情報収集は継続していました。

いつもの様に中古車サイトをさまよっていると、以下の様な車両を発見。
・MINI Coper S COUNTRYMAN(クロスオーバー)
・希少なMT
・ボディカーラーはレアなブライトイエロー
・希少な純正レザーシートはブラック
・ここまでレア要素満載
・走行6.2万km
・お値段は安め(一般中古車店の出品)

これ、車を普通に探しているなら二つ返事で購入してしまう条件です。
でも、既に10台を超える車両を持っています。
MTは、この時点で7台。
流石に増車はないので、諦めそうになったのですが・・・

販売店は地元でした。

移動時間は30分程度の距離。
それなら、現車を確認しましょうと伺ったところ・・・

ヤバイです。
これも、保護すべき案件でした。
最終的に購入となるのですが、自分に言い訳したのは、「これ、激安だから」になります。
内容としては専門店の目玉商品クラス。
その場合は購入価格の倍以上が想定されました。
クロスオーバーはクラブマンと比較すると全体的に安めの価格設定になります。
それにしても、この価格はお得すぎました。
購入時に販売店舗に聞いてみたのですが、どうやらこの店舗に前オーナーから持ち込まれた車両とのこと。
故に、価格を抑えて出せたと。
また、入庫時にはチェックランプが点灯しており、この店舗で高圧ポンプが交換されているとも知らされています。
※お店に悪い印象は無いのですが今回も伏せる方向で

今回は、ボルボ V60CC PROを売却することを条件に購入に至りました。

購入目的は、Coper Sの信頼性の確認

購入目的は、Coper Sの信頼性の確認

何度も書いていますが、ここまで車両を購入するのはR&Dの一環です。
研究対象は、第2世代のMini。
このバリエーションの広げ方や設計の深さを探る事が仕事の一部です。
COUNTRYMAN(クロスオーバー)にて研究したかったことが、評判が悪いプリンスエンジンを少し広い空間に積むとどうなるかです。
R55(クラブマン)では、熱設計的にアウトと言うレベルですが、COUNTRYMANなら・・・何とかなりそうですね。
R55 JCWでは、基本的に夏場の渋滞の条件では連れ出しません。
もちろん、駐車中にエアコンかけるなど御法度。
このような条件では、R55ボンドストリートで出かけていました。

リザーバータンク

← 変色は最小限のリザーバータンク

エンジンルームに熱が籠もる場合は、樹脂パーツの傷みが進むことになります。
代表的な部品がリザーバータンク。
10年で、この変色なら想定の範囲内。

劣化の進み具合は以下のイメージ。
JCW >> Coper S COUNTRYMAN(この車) >>> Coper(NA)

全てMT車です。
JCWも頻繁に渋滞に填まる環境で使われてなかったと思いますが劣化はもっとも進んでいます。
その一方でNAのCoperは全くダメージ無し。
やはり長く・安く乗りたいならNAからの選択が良いでしょう。

過去に義理の妹が乗っていた、オペル・ヴィータで経験したことです。
ボンネットを開けた瞬間に、唸ってしまうような熱害の後が散在する車両でした。
まだ、ブログもどきを書く前の話なのですが、その時には国内に入っている車両のサーモスタットの温度が高くなっていたことを原因として考えました。
恐らくですがカタログスペックの燃費を良くするための改悪。
こんな事をしていたので、オペルは撤退になったんですね。

室内

まさに、R56とF56の中間の内装

初代クラブマンで感じる、設計の理詰め感はありません。
クラブマンよりは新しい設計なのですが、明らかに設計者の腕は落ちています。
R56系(3ドア)では、エアコン吹き出し口の大きさや位置も適切に感じましたが、こちらは違和感があります。
写真では伝わりにくいのですが、センターメーターの左右の吹き出し口の位置が高すぎます。
更に、室内が広がった関係から相対的に吹き出し口が小さくなった。
ここをカバーする為に吹き出し口の枠を太めに・・・
この結果、安っぽいデザインになってしまっています。

R55 JCW室内

←こちらは、R55 JCWの室内。
円のモチーフは車内に点在するのですが、その大きさと位置はよく考えられています。
どこかで、この円のみを掘り下げますが、この設計者の技量(デザインセンス)は相当な物です。
中々出来ることでは無いのですが、「捨てるのが上手」な設計屋です。

当然ですがクロスオーバーの方が室内は広いのです。
そして、エアコン吹き出し口などは供用する。
R56は横基調。R60(クロスオーバー)は縦も伸びる。
確かにデザインを納めにくくはなるのですが・・・

なお、BMWも失敗したという自覚があるらしく、第2世代クロスオーバーでは吹き出し口を角形に改めました。
もちろん、3ドア系は丸のままです。
ただし、第3世代は室内の幅が広がった事から、初代COUNTRYMAN(クロスオーバー)と同じ問題が発生しています。
ダッシュボードの縦方向の伸びが少ない事から、COUNTRYMAN(クロスオーバー)よりはマシですが・・・小さな違和感を生み出す一つの原因になっています。
2010年代中頃のMini全体に言えることなのですが、無理に円形に拘りすぎです。
最新世代となる第4世代では、この間違いに流石に気が付きました。
円のモチーフはセンターのみとし、エアコンの吹き出し口などの円形は辞めました。
工業デザインなどを実際にやるとわかってくるのですが、同じモチーフの連続などは、普通は上手に収まりません。
第2世代Mini(R56)の吹き出し口のデザインが上手に出来ているのは、設計屋の力量が極めて高かったから。
そして、3ドアの室内の空間が、偶然に都合が良かったから。(つまり、同じ設計屋が第3世代をやっても、ここまでにはならなかった)
円をモチーフとして車両は、他にもありますが、私が知っている成功例は二例。
一つは、初代Audi TT
二つ目は、第2世代Mini

購入目的は、Coper Sの信頼性の確認

走りは?

合格です。
まったりとしつつ、然るべき場所では運転の楽しみもある。
具体的には、三桁国道の峠道を先頭で走るときになります。
つまり、周囲のスピードより少し早い速度でコーナリングを繰り返すと気持ちが良い車です。
これが、JCWなどでするような過剰な速度域に入ると・・・とっちらかしてしまいます。
この時の速度は、多くのドライバーが生涯で経験することの無い速度域です。
つまり、ほとんどの方に問題となりません。

後席も含めて乗り心地も良好。
走りと乗り心地は良くバランスが取れています。

なお、MINIクーパーSD クロスオーバーに8年前に試乗しています。
その時の印象が良い物では無かったことから、クロスオーバーには興味を示さなかったという過去があります。
このインプレッションの違いは、タイヤにあると睨みました。
この車両に低扁平を履かせると、上記の試乗車のような特性になると思います。
仕上がっている車両は、R56(3ドア)やR55(クラブマン)と比較すると明らかに柔らかめ。
この車両には、プレミアムかベーシックなタイヤが合うことでしょう。
ちなみに、タイヤはピレリのCinturato P7。
過去に様々な車にて試乗していますが、良い印象を残すタイヤです。
他のMiniは、夏タイヤの積極的な入れ替えを検討しますが、これは交換の必要が無いですね。

初代クロスオーバーはおすすめか?

おすすめ出来るのか?

基本的にはおすすめ出来ません。

初代COUNTRYMAN(クロスオーバー)は、ガソリン・ディーゼルの両方の設定があります。
このどちらを選んでも、乗り方や整備頻度で注意が必要な車です。
この中でも例外があり、ガソリンNA搭載車なら比較的普通の車と同じ扱いをしても良いでしょう。
ただし、廉価版から中古車は消えていくことになるために入手性はどんどん悪くなります。
さらに、非力なNAと重量が増したボディとの組み合わせは、登り坂で非力となるのは致し方ないところ。

ディーゼルに関しての注意は、「ディーゼルらしい乗り方が出来るのか?」
これを基軸に考えて下さい。
高速道路は滅多に使わずに、平均速度も低めの方はディーゼル車に向いていません。
また中古車の場合は、前オーナーがどのような乗り方をしているかわからない事から、地雷案件は多くなります。
10年落ちで、走行距離少なめ。距離の割りには内装がやれている。
この様な車なら私は購入を避けます。(ちょっい乗り典型)
もしも、ワンオーナーで、乗り方がわかる車が手に入るなら大事にしてあげてください。
例えば、通勤が高速で毎日60km走るなどという使われ方がベストですね。
ディーゼルなら走行距離多めから選択。
ガソリンなら走行距離少なめから選択。
どちらも整備はしっかりされている(オイル交換はメーカー指定よりも短いくらいで良い)が条件になります。

初代クラスオーバーでもっとも注目すべきところは、SUVタイプの希少なMT車である点です。
また、BMWとしてはWRCを走った最後の車とも言えます。
余りにニッチなポジションですが、この様な考え方も出来ます。

ここまで読んでいただいても、「やっぱり」という方向けに深く書きます。
恐らく、FFのCoper SのATがもっとも可能性が高い検討車両ですよね?
これ、3ドア系よりは多少ですが修理費用は押さえられます。
でも、多少です。
原因は、3ドア系よりも広いエンジン搭載空間にあります。
これは、上記のリザーバータンクの部分で語った通りです。

輸入中古車というカテゴリでは、これよりもお財布に優しい車は沢山あります。
でも、デザインの観点から、初代COUNTRYMAN(クロスオーバー)が良いのよ・・・と言う場合は。。。
「車両購入価格が安ければ逝っても良いかも」とコメントします。
販売店では、色々と理由を付けながら高い値付けをするハズです。
まず、これらは全てパス。
どんなに予防整備をしても、この世代が壊れるのは確定です。
輸入車が壊れやすいのでは無く、第2世代Mini(初代クロスオーバー)が壊れやすいのです。
この原因の多くは、短い期間しか採用されなかったプリンスエンジン起因。
これ、まともに走っている時は素晴らしいエンジンですが、5万km以上故障無しで走るとかは無理なヤツです。
ネット上の記事を拝見すると、「輸入車は日本の環境を想定してないから・・・」などと書かれる事もありますが全否定します。
なぜならば、BMWは新規開発したこのエンジンを一世代で捨てました。
つまりはそういうことです。
ならば、故障に備えて、少しで購入価格を抑えることが正義です。
もしも、走りはどうでも良いと言ってくれるなら、迷わずNA。
そして、厚めのタイヤ。
これでまったりと走る分には、満足出来る人生が待っていると思います。
でも、この方向なら他にも良い車はあるので、とても満点は出せないのです。

ブログもどきでは基本的に、「お好きならどうぞ」というスタイルです。
でも、初代クロスオーバーを含む、第2世代Miniは、修理費用という観点から誰にでもおすすめ出来るという車ではありません。
特に距離を重ねるというタイプの方には向きません。
問題の多くは時間で発生するのでは無く、距離で発生するタイプのトラブルであることに起因します。
仮にですが、年間5,000km以下という事ならば・・・
どうぞ、どうぞ、いらして下さい。
球数は少なくなってきていますが、距離浅の上物はまだ見つかります。
20年後を考えると、最後のガソリン車設定がある第4世代よりも価値は出てくると思います。
それは、最新型はスマートフォン対応を含む、ITデバイスが最大の魅力。
この最大の武器が尽く使えなくなった時には、アナログの力が評価のポイントになります。
そして、最後のアナログ世代のBMW Miniが第2世代という答えになります。

COUNTRYMANエンブレム

COUNTRYMAN(クロスオーバー)

← 手持ちのCOUNTRYMANエンブレム
このページを書くまでは、これが純正と思ってました。
理由は、新車時から剥がされなかった省燃費ステッカーの存在から。
普通、色々と触る方は真っ先に剥がしますよね?

恐らく最初のオーナーさんが後付けしたと思われるラインとエンブレムであることは、現在販売されている中古車を300台程度眺めてわかりました。
なお、COUNTRYMANにしている方は、1/100程度でした。

まず、ブログもどきでは手持ちの車両をCOUNTRYMANとして取り扱います。
理由は、ここまでCOUNTRYMANとしてページを書いてしまったから。
なお、国内のモデルなら「CROSSOVER」が正解。

ネットにて調べた限りは、このモデル名の商標に関しての考察は恐らくですが・・・間違っています。
私は発明者側ですが、知財は普通の方(自動車ライターさんとか)よりは詳しいのです。
商標も特許も知財なので基本は一緒。
ここに関しては後日に掘り下げますね。

2024/3/2加筆 : クルマの車名はどう決める? : 【副題 自動車と商標権】

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