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アウディバブル崩壊の兆しアリ

ソット・ゼロの発見

ブログもどきも、今年で4年目となりました。
それなりにアクセスも頂いていることから、会社の社員にに対する「言い訳」しやすいこの頃です。

さて、新年一発目のネタは・・・
久しぶりにアウディです。
ブログもどきは独自ネタが売りです。(誰に、売っているのか?)
今回は誰も攻めてこない方向からアウディを考えてみます。

お題は・・・
アウディブランドの今後を、技術面と販売面から予想。
その、予想の範囲は・・・10年以上先・・・

「アウディバブル崩壊の兆しアリ」

アウディは買いなのかを真剣に考えてみます。
この5年で3台のアウディを買っているからこそ言えるコメントです。
お急ぎの方向けに答えから・・・

私は当分はアウディを購入しません。
(理由は以下でじっくりと)

2000年初頭から2009年までのアウディの傾向

2007年:初代TTを褒めているページ
2009年:走行8万km経過 売却時に初代TTを褒めているページ

初代オールロードクワトロのページを制作していなかった為、初代TTにて代用します。
初代TT
初代オールロードクワトロ
A2

上記3台が現役だった時代。つまり、2000年初頭くらいが作り込みのアウディの頂点です。
メルセデスやBMWは到達出来ない内装などの作り込みをしていた頃です。
現行のCクラスやEクラスなどの路線変更はアウディの作り込みによりシュアが奪われた事の認識。
この奪われたシュアを取り戻す為の対策と取れます。

頂点の先は下りしかありません。
アウディが下りに入ったのは現行A6デビュー時。(初のシングルフレーム装着車)
下降路線が明確になったのは現行型のTTデビュー時。
最近のTTは良くなってきましたが(それでも、初代TT末期には追いついてない)
デビュー直後の2代目TTはその当時のメルセデス並の内装品質にまで落ちていました。
現行のEクラス・Cクラスは合格範囲に入っていると思います。
ブランド毎に偏ったことを言っていないという証明に、現行と先代のEクラスに関する意見を綴った過去のページを紹介します。

2007年:W211の内装がお粗末とする根拠
2009年:現行Eクラスを褒めているページ

この、「下り」は意外と早く解消されました。
現行A4の出来の良さが主たる根拠です。
現行TTの内装も、時間経過と共に大幅に改善。
2009年モデルでは初代末期の8割程度まで戻してきました。
(それくらい、クワトロスポーツの頃のTTは素敵)
A4では右ハンドルの作り込みを抜いてきたのは気になりましたが・・・

このまま、「作り込みをしっかりとする」路線に戻ってくれれば、私はアウディ党のままです。
ガソリンの相性があっても、空気圧にシビアでも何も問題なしです。
車両価格が割高であったり、下取りが寂しくても我慢します。
キチンとした作り込みと価格に見合うサービスがあれば・・・

価格に見合ったが今回のポイントです。

崩壊の兆し1:保安部品の初期不良を解決出来ない

A6オールロードクワトロ(リンク先は関係ないタイヤ関係の記事)は新車購入時から爆弾を抱えていました。
ヘッドライトが時として上下に振動します。
1秒間に数回というレベルの、細かな振動です。
実害としては高速道路などでの疲労の増加。
高速では左側の看板などをヘッドライトで照らすことになりますがこれがチラつきます。
敏感な周囲のドライバーは・・・何事かと、周囲を見回していたり・・・(危ないですね)
この現象は納車直後から発生。
ヘッドライトユニットの交換(複数回)
コントロールユニットの交換。
ラインにノイズフィルターの装着(私が発案)などを行いました。

該当部分については総取り替えとなっています。
しかし、治りません。
勝手に推測すると・・・
・他の電気系統からのノイズがヘッドライトのコントロール系に乗ってくる。
・特定周波数にて、ボディパネルが共振。
色々と考えられるのですが非常に困ってしまうトラブルです。
自動車のクレームで困るのは、「音」と、「振動」
レグサスなどを頂点とする国産高級車を考えればイメージできますね。
音振のクレームは意外と対応が楽なんです。
イザとなってしまえば、裁判をしてしまえば良いんです。
そうすれば、絶対にメーカーが勝訴することになります。
しかし、今回のような保安部品に関する場合は事情が異なります。
判例を特に調べた訳ではないのですがメーカーの完全勝訴ということにはならないでしょう。

この現象は出ないときはピタッと出ないのです。
本当に酷いときは誰でも気が付くレベルですが弱く出ていると気にならないドライバーもいるようです。
既に、初回車検完了です。
未だに、治ってないのですが・・・
どのような落ちが付くのでしょうか?

私としては治ってくれればそれでOK。(A6オールロードはお気に入りの一台になってます)
次回車検(2年後)までに完治しないなら・・・
勉強も兼ねて、弁護士に相談することになります。
ブログもどき的にはこちらの方が面白いとも言えますがすんなりと治ることを期待します。

崩壊の兆し2:設計不良部品放置という姿勢

アウディA6オールロードクワトロ スカッフプレート

私の中で、もっとも気持ちが離れる事になったのがここのアウディの対応です。

話は納車半年後から始まります。

A6オールロードクワトロとA6のスカッフプレートのデザインは多少異なります。
オールロードでは塗装品の少しゴツイのが付いています。
これが納車半年経過後に塗装が剥がれてきました。

原因はドアのストリップの設計ミス。
場合によっては塗装のミスなども考えられます。
どちらにしても、対策品の準備が出来ないと根本的な解決にならないので、初回車検時まで放置しました。

さすがに、3年間の時間があれば、対策品を出してくるだろうと・・・

しかし、車検時(納車から3年後)に確認したところ・・・
「対策品は用意されていません」との事・・・
デビューから3年以上経過。
量販車ではありませんが非常に高価な車。
恐らく・・・プレミアムとか言うイメージをアピールしたいブランド・・・
これがプレミアムを謳うアウディの現実です。
特に日本仕様のみ発生するという不具合とは思えません。
世界的に同じ事をやっているなら・・・
それはお客さんは逃げることになります。
ブランド中心で動く日本人ならともかく、実を優先する方々なら・・・
こんなブランドを応援する気は無いはずです。
少なくとも、私は応援しません。(良くなれば、その限りでは無いですが)

念のため・・・
これがフィアットで発生するなら、何も文句も言いません。
アルファロメオでも同様です。
あちらは価格がお安いのですから、当然ですが抜いてあるところもアルのです。
だから納得。
内装の塗装が夏の暑さで溶けてくる(イタ車標準装備)も予想の範囲。
一方で、アウディは・・・
ハッキリ言って、車は高いんです。
その価格に見合ったサービスかと言われれば、「異な」となります。

ちなみに、現状でのアウディの対策の提案は、「部品交換」です。
部品を買えても、半年後に塗装が剥がれてくるのは予想出来ます。
ディーラーには「対策品が出たら交換をお願いします」と伝えてあるのですが・・・
期待薄と言えます。
次回の入庫時に、新品を装着してもらって、この件は終了となると思います。

崩壊の兆し3:下取り価格の安さは昔のまま

昨日(1/4)の事です。
社用車のA3 2.0TFSIの買い取り見積にガリバーにいってきました。
走行5万km。3年半落ち。
事故歴無し。レザーシートオプション付き(確か40万?)
参考、乗り出し価格460万円・・・

この車の査定にいってきました。
相対的に買い取り価格が下がっているのは承知しています。
アウディが多少弱いのも・・・予定の範囲。

営業さんがこのような言葉から入ります。
「驚かないで下さいね~」
こんな前フリをしてくるのですから、相場よりも安いんだろうな~と覚悟。
それでも、100万くらいは・・・と考えていたのですが・・・

提示された金額は76万円・・・

現行型の人気(よく見掛ける)車種。
色はド定番の黒。
稀少なレザーシート・・・
仮にボルボの同じ条件の車種(例えば、先代のV70)なら、150万以上は提示されることでしょう。
もしかすると、7年落ちのムルティプラでも・・・76万円位の査定は出そうです。
普通なら、ここから交渉に入るのですが第一声がこれではどうにもなりません。

アウディの下取り価格が安いというのは車業界では常識。
その常識も、シュア拡大と共に覆されると期待していたのですが・・・
どうやら、買い取り価格は安いままの様です。
次回の乗り換え時に寂しい思いをしたくないなら、アウディは除外ですね。
なお、BMWの買い取り価格もひと頃よりも下がったといっても、ここまで酷くはありません。
新車購入時には150万円以上安く買えた116がA3を上回っています。
下取り価格重視なら・・・今はメルセデスなどの方が良いのかもしれません。
どちらにしても、アウディは乗り潰し覚悟でいきましょう。

崩壊の兆し4:トヨタの様なラインアップ戦略

私のクセでしょうか?
頑張っているメーカーは応援したくなるのです。
例えば・・・ムルティプラ。
1,600ccのMTしか設定がないミニバン。
普通は日本に正規に入れません。
こんな、バカな事をしでかしたフィアットは非常に応援したい。
アルファを買っても、間接的に応援になることから、159ならガレージに入れたい。

トヨタは基本的には嫌いですが・・・
一番でっかい、ハイエースは応援したい。

A6オールロードクワトロはめでたくカタログ落ちとなりました。
落ちた原因は・・・

・価格が高すぎる
・新型車のデビューが多すぎる
・泥臭いイメージは持たれたくない

などなどが考えられます。
私も新車当時から、オールロードクワトロをラインアップに加えたことに疑問を持ちました。
価格は限りなくQ7と同等。
見た目はある意味でA6アバントと同じ。
厚いタイヤを履きますから、人によってはそれ以下と見る人も・・・
しかし、長距離走破性能はアウディ随一。
と、言うよりも1,000万円以下クラスでは世界トップの荷車。

どう考えても、日本で想定しているアウディの層が選ぶ車じゃ無いんですね。
なので、カタログ落ちも「やっぱり」という感じでした。
ちなみに、初代も含めオールロード系は10年後も一定の価値を保つはずです。
ゴルフⅡのカントリーの様な存在になるのではないでしょうか?
いづれページをつくりますがA6の耐久性は期待通りでした。
走行10万kmを超えていますがヤレは極めて少ない状態です。

本題です。
過去10年までさかのぼって、本国と日本のラインアップを考えてみます。
・A2=正規導入無し
・A4カプリオレ=いつのまにやらカタログ落ち
・A6オールロードクワトロ=3年でカタログ落ち

A2などと言えば、もっともアウディらしいと言って良い車です。
本当の意味で、小さい高級車。
A4カプリオレは20年付き合える品の良い車。
A6オールロードクワトロはその性能を必要とする方には最良のバン。
悪路に入る頻度が高いなら、レンジローバー。
高速道路がメインならA6オールロードクワトロとなります。
ちなみに、A6オールロードクワトロは、「約物」無しのBMW・メルセデス・アウディでは勝負になりません。
BMWで、一日1500km走りきったというかたを、私は知りません。(ネットなどでの閲覧含む)
W211では一日1,000km以上を走っていますがこの用途ならARQの圧勝。

何を言いたいかと言うと・・・
日本のアウディは車をファッションとして購入するという前提でラインアップを組み立てています。
つまり・・・利益が出ることを最優先。
ここまで企業なので当然。
このブロックのお題は、「トヨタの様なラインアップ戦略」です。
トヨタはその時に売れる車ばかりを列べた為に、車離れを生んでしまっています。
車はリビングの延長とも言わんばかりの車の設計。
アウディは・・・まさにファッションの延長。
ファッションなので、廃れれば早いぞと・・・
アウディバブルは弾けるとしぼむのも早いと予想します。

まとめ

今回は主に精神的な観点からのみ述べています。
少し前までは、「アウディは良くできた車なのに、誰も乗っていない」楽しみがありました。
初代、A6の頃は良くできているのに路上で出会う機会が少ない車の筆頭でした。
特に初代オールロードクワトロなどはオーナーさんに趣味の良さを感じました。
二代目の方を持っていて言うのも何ですが・・・
志では初代です。
車趣味と考えても初代の方を推奨します。
現行型(2代目)はまさに道具。
日本人離れした走行距離を走る人のみに価値があります。

アウディは商業的にはあと5年は上昇期と考えています。
路上で見掛けることが多くなることから、アウディのデザインに惹かれていく方は多くなるでしょう。
それと同時に、「良くわからないけど、お洒落だからアウディ」という方も増えていきます。
こういうときにも、初代TT(特にクワトロスポーツ)とか、初代オールロードなら寂しく無いんです。
だって、流行物で車を選ぶという人たちとは別の生き物ですから。
しかし・・・
A3やA4などの量販車だと話は違ってきます。
誰から見ても、ファッションで車を選んでいる人にしか見えないんです。
もちろん、それをプラスと取る方もいます。
マーケットには私のようにこころざしや技術を評価して、商品を購入するという層は無きに等しい状態です。
それよも、お金を、「持っていて」、そのお金を、「使って」くれる、ファッションに敏感な層に舵を切るのは正しい経営判断です。

何度か書いていますが私は元々アンチアウディなんです。
「中身はVWなら、安い方で良いじゃないか」が数年前の私です。
それが初代TT(つまり、ゴルフ)に触れてから、アウディが高価な理由を見出しました。
ところが最近のアウディは・・・
多くの方にわからないと見切ったところはコストダウン。
浮いたお金はファッション誌に広告掲載・・・
結果として、さらに車は売れて・・・

がんばって、良い車を造っているからアウディを応援するという段階は終わりました。
次は頭をフラットにして、乗るべき(社員に乗せるべき)車を探します。

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