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第3世代オールロードクワトロ:本質を見誤っている残念な車

最近の事ですがA6オールロードクワトロ(旧型=第2世代)のオイル交換にディーラーに伺いました。
実に・・・2年ぶりのアウディ・ショールーム。
地元(山梨)のディーラーは景気が良いようで・・・
ショールームは大幅に拡充されていました。

そのリニューアル直後のショールームで、鎮座していたのは第3世代となる新型A6オールロードクワトロ
本来なら、購入検討となるハズなのですが・・・

運転席に座って数秒で、ダメ車であることが発覚

「いらない」ので、詳細なカタログはありません。
もちろん、詳細な観察もしていません。
この車(国内正規)は入れ替え候補からは完全に削除。
ナビ(MMI)の問題があることから、並行輸入車の選択肢も無しとします。

自分の書くことには責任を持たなければいけないので、具体的な、「ダメ」の根拠から。

右ハンドルではフロアトンネルが出っ張っていることからフットレストの位置が不適切。
一日1,000km以上の走行では確実に致命傷となる。

これは現行A4の抱えているネガと全く一緒。
参考:新型A4初試乗 後編 ACJとの評価の真逆の結果!
ボティサイズの関係から、A4よりは、「マシ」と感じましたが・・・
私の用途では無視できない瑕疵となります。
恐らく、1日で500km程度しか走らないなら問題無いと思います。(責任は持ちません)

短い時間の印象

←第2世代オールロードクワトロ
A4では手を抜いてきたMMIまわりのスイッチは正しくなっていました。
※A4は右ハンドルと左ハンドルで最適化されていない。
この点は評価(当然とも)
エクステリア・インテリアデザインは最新のアウディの文法に則ったリニューアル。
質感に関しては・・・いつもどおりハイクオリティと言えると思います。

営業さんに聞いた限りは・・・
ボルボ・スバルなどの自動ブレーキ系の安全デバイスは無し。
※VW up!には標準装備・・・
オールロードクワトロではナイトビジョンなどのオプション設定も選べない。
フロアトンネルの出っ張りのデメリットを打ち消す事が出来るメリットは無し・・・

少ないとは思いますが道具としてオールロードを選んでいるという人間にはマイナスのモデルチェンジ。
初代オールロードクワトロは作り込みに感動。
第2世代で作り込みは落ちるが実道具性能が向上したと判断し購入。
第3世代で、道具性能を無視した進化?を実施・・・

次(第4世代)で、正しい方向に戻る事を期待します。

道具としてのオールロードクワトロ

所有しているA6オールロードクワトロは今から6年前に新車にて購入しています。
その時にはEクラス(ディーゼルデビュー前)・5シリーズ・A6オーロードクワトロを候補として検討。
試乗したA6の高速道路での印象が良かったことから、購入に至るという経緯があります。
まだ、ブログもどきをはじめる前なので、詳細な記録はありません。
なお、2007年頃に、Eクラスを一ヶ月に1万km走った事があります。
その当時(2006年頃)はアウディ=少し残念な車
この様なイメージがつきまとうブランドでした。
2012年の今からは想像も出来ないようなマイナーメーカーでした。
下取りなどが悪い事は承知で、この車を入れているは・・・

この車で無ければ、仕事にならないから

これが理由でした。
以下で、つい最近の私の動きを紹介します。

2012年9月26日 中央道での事故

←2012年9月26日19時頃:中央道にて=事故通行止め
この日(9/26)は午前中は都内でラジコン空撮
山梨の事務所にもどったのが15時頃。
次の日(9/27)は高知県にて撮影の予定。
待ち合わせは翌朝8時。
移動距離は800km(下道を80km程度)
出発して150km程度を消化した場所で事故に遭遇(死者はでていません)がこの写真。

この移動をドライバー一人でこなしています。
いつもはアシスタント(嫁)がいるのですがスケジュールの関係から不参加。
徹夜で一人で、この距離を走りきります。
さらに、現場に到着後には・・・
キッチリと仕事(空撮)を消化しています。
さすがに、ここまで条件がキツイのは年に数回ですが・・・
徹夜で1,000km走行後に撮影というはいつもです。(月に複数回)
天気が重要な仕事ですので、徹夜の移動後に撮影はいつもと覚えてください。
なお、この3日前にも高知往復を消化(アシスタント付き)
山梨(自宅)には2日滞在。

河原への乗り入れ

さらに、撮影現場は不整地であることも常。
この日の仕事も、機材を河原に入れる必要から車高をリフトモードに変形。(オールロードクワトロは車高調整可能)
林道・新雪・河原・ゴルフ場など・・・
常に、車高調整のスイッチを触っています。
※このスイッチの位置も重要(走行中にさわるから)

オールロードはA6ではオプションとなるエアサスが標準装着。
高速道路では車高を下げる。(標準車よりも低い)
不整地では車高を上げる。
これを自動でも、手動でもコントロール可能です。
A6(A4含む)ではフロントサスのアッパーアームが分割式になっています。
これは車高に変化があっても良好なハンドリングを維持することを考えた豪華な基本設計。
A4以上のアウディはエアサスを装着しないと本来の価値が無いと思っています。

荷物満載

←先ほど、撮影
直近の仕事はクレーン空撮+ラジコン空撮
撮影機材はこれだけ必要でした。(後席に、カメラバック×2など)

現在のところ、次の入れ替えでワゴンを選ぶ可能性は減ってきています。
A6オールロードクワトロの長距離移動と不整地対応は魅力的なのですが・・・
積載量が足りていません。
理想的にはA6オールロードクワトロとVW・T5。
荷物の量と業務に応じて使い分けできると幸せ。
業務に応じての場合は・・・レガシーも欲しいところ。(輸入車では気まずい撮影)
そう考えると、レガシー+VW・T5が現実的かなとも・・・

まとめます。
第3世代オールロードクワトロは歴代モデルが持っていた道具としての性能がガタ落ち。
フロアトンネル出っ張り起因の運転疲れは無視できない。
さらに言うと・・・
標準の20インチホイールでは林道に入ることが出来ない。
出先でバーストなどに見舞われても、タイヤ入手に困ることも確定。

プロ(ラジコン空撮など)が使うとしては残念な車。

本当に困ってしまうのが・・・
これ(第2世代オールロードクワトロ)にかわる車が無いと言う事。
他のクロスカントリー系(XC70)などでは車高調整機能がない。
つまり、無敵の長距離移動性能と、悪路走破性のバランスが取れない。
ブランドイメージ(現場での)と、安全性からはXC70がベスト。
そこに乗り換えられないのがエアサスとアウディ族の高速移動性能が無いからが理由になります。

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