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4列目シートの移動キット装着

この車両を購入して、最初に着手した作業が「シートの移動」
その取付キットに関しての解説。

一般の方(非ハイエース・ワゴンGLユーザー)には不要な内容ですのでパスしましょう。

MOVING SEAT BRACKET取付後の荷室
このスペースが必要

購入直後の、このページにて、「ハイエースワゴンの呪い」を解説しています。
今回のパーツ取付により、呪縛を解き放ちます。

ワゴンGLの荷室は純正では、「全く無し」というレベルです。
今回はチェックマンのMOVING SEAT BRACKET(4列目シート移動キット)を用いて、シートを前進させます。

まずは結論から。
「迷っているなら、購入は止めましょう」
※説明書に必要な改修が入らないなら。

ハッキリ申しまして、2013年夏の段階ではマニュアルを中心としてキットの出来は悪い物です。
設計レベルの瑕疵があります。
説明書通りの取付ではシートの収納は確実に問題が発生します。
※自己責任で、やっつけ仕事で収めました。

私はこのシートの移動が必須としてワゴンGLを購入しています。
このキットには感謝しているのですが・・・
設計が甘すぎます。

ハイエースシート移動キット
ここの設計が全ての原因

この取付位置が全ての取付不具合の犯人です。
このキットの目的は手前側の本来のシート取付ブラケットを前進させるところにあります。
見事に26cm(設計値)の前進に成功しますが・・・
私の現状の車両ではシートは理想的な位置とはズレて装着されています。
例えば、別の車両に、このキットを取りつけるなら、「経験」したことから上手に装着可能です。
しかし・・・
最初の取付である、自分の車には・・・お金を取れるような装着が出来ませんでした。

理想的にはこの取付ボルトの位置は外側に追い込む必要があります。
「タイヤハウスに干渉して、そんな位置には追い込めない」と言うのが設計者の言い分でしょう。
そうですね。
なので・・・「説明書は取付が理想位置からズレル前提で書きましょう!」
2013年夏に入手した、私の時点での説明書には・・・
該当する箇所の取付はマニュアルの後半部分に書かれていました。
車体に穴を開ける作業の完了後に、キットブラケットの取付という順番です。
この順番では穴位置の調整が出来ません。(バカ穴になる)
※穴位置はブラケット取付後に調整。

私が考える、取付マニュアル。
1):内装の取り外し。
2):キットブラケット・シートの仮取付 (ここが重要!)
3):後方シート取付ブラケット移動位置の選定
4):後方シート取付ブラケットの移動
5):床面シート取付金具の移動位置選定
6):床面シート取付金具の移動

この様なマニュアル構成とします。
この段取りなら、「取付穴の調整」などは不要です。
金具などの移動位置選定のポイントは、「シート取付の位置が通ること」
つまり、水平垂直を意識した位置取りをユーザーには訴えます。
間違っても「26cm移動」(現マニュアル)などは書いてはいけません。

私の手元のマニュアルでは・・・
「壁面と床面の金具を26cm移動」
これが前半部分に書かれています。
これを素直に実行すると・・・
・純正の後方シートブラケットが素直に付かない。(床面形状起因)
・床面の取付金具にシートが素直に付かない。

この様な事態になります。
今から取りつけるなら・・・
「26cm金具を移動」と書かれているマニュアルは無視してください。
「金具取りつけ前に、キットのブラケットとシートを仮取付」
この様に覚えてください。
一手間増えるようですがこの方法が正しい装着への近道です。

シート移動
安全性は確実に下がります

マニュアルには車検対応に関して記されている一文があります。
その内容は、「陸自の見解もあるとこですが恐らく車検は通ります」という内容。
ココに関しては・・・私は疑問と感じました。
純正後方ブラケットの取付位置が①
キットマニュアルでは②の位置付近に取付ボルトを新設。
純正では取付ボルトの後ろには適切な補強が施されています。
しかし・・・このキットの指定取付方法では薄い鋼板にボルトを取りつけるのみ。
明らかに、強度は落ちます。
それも・・・事故時には問題となり得るレベルまで。
ま~ハイエースその物が安全軽視の乗り物ですので、成り立つとも言えるのですが・・・
個人的には大きな不満です。

キットに含まれる、ブラケットの強度と取付に関しては問題無いかと思います。
しかし、純正後方のブラケット移設方法には大きな問題あり。
最低でも、補強ブラケットを別に用意して、4本程度のボルトで補強ブラケットを取り付け。
この程度の配慮は欲しいところです。

私が販売者なら・・・
「車検非対応」と記します。
けど・・・
このキットには感謝しています。
これが無ければ、ハイエースの購入には踏み切らなかった可能性があります。
ただし、金額設定にもマニュアルにも大きな不満。
マニュアルが正されるなら・・・価格も認められるというところです。

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