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フェリソニ施工中

ノックスドールx9

Felisoni★フェリソニ FS-0243 200系ハイエース専用(ワイドボディ用)
エンジンルーム防音・断熱セット
【シート下からの熱と騒音をシャットアウト!!】
を天井・内壁に施工

いつもの通り結論から。

買って後悔アイテムでした。
確かに効果はあります。
しかし・・・割高すぎます。

参考購入価格:¥31,990

ハイエース運転席天井にレアルシルト・アブソーブ
開封直後に「やっちまった~」と叫ぶ

騒音を約3分の1以下(周波数により最大16分の1)に抑える遮音層と吸音効果を限界まで高めた特殊加工スポンジによる吸音層のハイブリッド2層構造で車室内を静音化。 ※公式サイトより抜粋

このコピーが「胡散臭い・・・」と感じて、パスしていたのですが・・・
どうしてもハイエース関係で、音振対策を調べていると引っかかってしまうアイテムです。
高いな~と感じた物の、ネタしとて人柱になると考えてテスト購入してみました。
届いたのは、「建築用の遮音シート」と、「EPDM」でした。
開封直後に「やっちまった~」と叫ばさせて頂きました。
確かに、プレカットされていることから手間は削減出来ます。
しかし・・・割高ですね~

例えば・・・
940mm×10m×t1.2mmの建築用遮音材の、「シャオンスター」
楽天では、3,806 円で販売されていました。
この量なら、荷室まで完璧にカバー出来ます。
これ以外にも「遮音シート」「防音シート」などで検索すると建材メーカー各社からいろいろと出てきます。
各建材メーカーでは、減衰率も明確に示しています。排気音対策なら最高のコストパフォーマンスを約束出来ます。
ハイエース用としては・・・大建(建材メーカー)の遮音シート455H辺りはどうでしょうか?
スペックシート上は、あのフェリソニV-1を上回ります。
しかも、2.8mmと極薄です。価格は、455mm×6mで、4,000円程度。
ただし・・・重たいので覚悟してください。
普通車には、フロア形状に馴染みにくいので不向きなのですが・・・ハイエースには最適な材料です。
「シャオンスター」にエプトシーラーを貼れば・・・フェリソニもどきの完成です。
材料は、シャオンスターとエプトシーラーで、1.2万円を用意すれば十分でしょう。
つまり・・・2万円がプレカット代ですね。

手間は必要ですが、10mロールのシャオンスター(建築用遮音材)とエプトシーラーで、遙かに幸せになれます。
この予算は、レアルシルト・アブソーブに回すべきでした。

あ~失敗した。

断熱性も非常に高く、一般的なグラスウールと同等以上。

断熱性も非常に高く、一般的なグラスウールと同等以上。

この商品に限らないのですが、一般の方に伝わりにくい表現をハイエース絡みのパーツでは好んで採用する傾向があります。
例えば、以下のコピー。
断熱性も非常に高く、一般的なグラスウールと同等以上。
※公式サイトより抜粋

私は、建築に明るいことから、「性能低いんだな~」と、この言葉から感じます。
現実的な性能を出すには、10cm以上の厚さが必要であるとイメージ出来ます。(つまり、断熱材として多くを期待出来ない)

◆熱伝導率 W/mK (低いほど、性能が高い)
・グラスウール(10k)=0.05
・グラスウール(16k)=0.045
・グラスウール(24k)=0.038 住宅用として「一般的」
・高性能グラスウール(24k)=0.036
・EPDMゴム系断熱材=0.038 フェルソニもどき?
・スタイロエース=0.028 バルーン機材車の床断熱材
・シンサレート=0.0358 今回ハイエースに採用

確かに、「一般的なグラスウールと同等以上」と言っても良いと思います。
しかし・・・一般の方がイメージする「グラスウール」は、しっかりとした厚みがある物では無いでしょうか?
多くの方が、「10cm程度の厚みのグラスウールと、1cm程度のフェリソニが同性能」と勘違いしているのでは無いでしょうか?
公式サイトの表記は、誤解を狙っている・・・と、取れてしまいます。
また、「断熱性も非常に高く」はアウトでしょう。(S-07のページでは、「断熱性も抜群」と記載)
現在の住宅の世界では、0.038W/mKの断熱材は、「並以下」です。
この性能で、「高性能」と表記するには、問題かと思います。

フェルソニもどきを違う言葉で表現すると・・・
平米単価¥400円くらいの建築遮音マットに、エプトシーラーを貼り付けプレカット。
断熱性能は、おまじない程度。
遮音性能は、高性能建築遮音マットと同等なので高性能。

プレカット時にロスが発生する事も考慮すると・・・
売価は、¥20,000円程度が適正かと思います。

ちなみに、デッドニング系の材料を取り扱う通販店舗では、シャオンスターの取り扱いは無し。
彼ら(販売店)に取っては、触れてはいけない素材なのかも知れません。
シャオンスターは、ハイエースには有りかと思います。(荷室は平らで施工がしやすく、排気音がうるさいから)
しかし、今風の車には・・・重量の観点からおすすめは、出来ない素材です。
多少の運動性能より、低コストと実利を優先するなら・・・筆頭の素材です。

コラム:過激なことを書くのですから責任は取ります

フェルソニ性能グラフ

※上記のグラフは、フェリソニ公式サイトから抜粋。

このグラフは、シンサレートの吸音率比較のグラフを参考にしていると思われます。
シンサレート(3M)では、当然の事ながら製品の密度や厚みがグラフでは表記されています。
そのグラフでは・・・5,000Hz近くの220g/㎡の商品では90%程度も減衰していことがわかります。
一方のフェルソニの、「自社計測グラフ」では・・・
6300Hz付近にて100%に限りなく近いデータが示されています・・・
何と100%の減衰ですよ!
S1・V1共に1cmの厚みしかありません。
もちろん、あり得ない数値と言ってイイでしょう。
この一点から、フェリソニ が示すデータは、信頼性が無いと結論づけます。

また、他社品とされている商品がとても気になります。
どうすれば、この様なピークがつくれるのか・・・
謎です。
ま~どこまで行っても「弊社測定値」の一言で逃げてしまうのでしょうね。
けど・・・グラフの100%まで使い切ってしまったWebデザイナーさんは、問題ですよ!

なお・・・
自宅の新築時に、建築用の遮音材を施工したのが'85年。(当時15才)
現在の寝室に用いていますが、1層施工でも十分な効果が出ています。
未施工の隣室と比較すると、明確に静かな部屋になっています。
さらに、スピーカー側の内壁は、「デッドに仕上げる」という熱の入れよう。
常に「吸音」に拘るのは、この当時から変わっていません。
また、最初にデッドニングに着手したのが、'88年(当時18才)
鉛シートと、建築用遮音材を併用していました。
確か・・・ダッシュにフォステクスのツィーターも置いていました。
ネットも無し。
デッドニングなどという単語も無し。
プチルゴムですら、秋葉原まで出向けば入手出来るという時代です。(人工芝テープ流用が定番)
音振に関する基本知識は、30年も前の知識を使い回しています。
なお、就職時に入りたかった企業は、アキュフェーズ。
困った自作スピーカーマニアでした。
その数年後('90年代前半)に、「ユートピアのサランネット」や「某ホーンスピーカーのフィン」を仕事でつくることになります。
今は空撮屋のカメラマンですが・・・
オーディオを仕事にしたかった時期がありました。

前振り完了。
最低限のオーディオに関する知識と、ハウスメーカーの開発担当を出来る建築知識から発言すると・・・
半独立気泡のEPDM+建築遮音材で、6,000Hz付近を100%近くを減衰するなど・・・不可能です。
さらに、Web屋としても発言。(過去には、数多くの有名企業サイトをディレクション)
「データのねつ造は犯罪です」

ま~、ねつ造に気がつかずに、フェリソニを買ってしまった私が悪いんですがね・・・・

最後にひとこと。
既に、施工済みのフェリソニは剥がす必要はありません。
効果はしっかりとあるものです。
ただ・・・シャオンスターとシンサレート(400g/㎡)を組み合わせた方が安価で高性能です。
あくまで、新規の購入は、控えた方が良いと思います。

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