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平成26年豪雪:その5 国道20号にて、上野原ICを目指す

国道20号にて、上野原ICを目指す

←2014年2月15日 14:00頃 藤野にて

この写真は、雪国に見えてしまいます。
ここは、国道20号。東京と山梨を結ぶ幹線道路です。
この辺の積雪は、60cm程度でしょうか?

国道20号にて、上野原ICを目指す
国道20号にて、上野原ICを目指す

今回の復旧が遅れた大きな理由は二つ。
・判断をすべき人間の甘さ
・先を読めないドライバーの放置車両

繰り返しますが、ここは幹線道路です。
この除雪車両も、奥の放置2t車により身動きが取れなくなっています。
この様な放置車両さえ無ければ、もう少し孤立状態も速く解消されています。
この様な事は、大規模な震災時に、そのまま当てはめることが出来ます。
「準備をしていないなら、動かない事」
山での遭難で良く言われるとおりです。
自分の身を自分で守れないなら、動いてはいけません。

藤野駅周辺
藤野駅周辺

降り止んでから12時間が経過。
走っている車両は、それなりの雪道経験がある方に限定されています。
除雪が進んでいるのは、極一部という状況。

上野原市街地は進入不可能
上野原市街地は進入不可能

←2014年2月15日 15:40頃 上野原にて

この場所は、上野原の市街地に入る直前の上り坂。
20号を使って藤野から上野原に入るには、最大の難所と言って良い場所です。
この段階では除雪車は、山梨側からも神奈川から側もたどり着いていません。
ここまで、やってきた車両も、この手前でほとんどが身動きが出来なくなります。
この場所をアタックしてたのは・・・
ラングラー・ランクル・軽トラ・ハイエース(私)
ラングラー(ウインチ付き)は、米軍関係者と思われる一団。
その後も、あちこちで会うことになるのですが、完全に「ともだち作戦」となっていました。

ここを登り切ると、コスモのスタンドにたどり着きます。
そこの方の情報では、「この先の信号で大型車が道路を塞いでいる」との事。
確かに、上野原市街地から、こちら側には一台も車両がやってきません。
下り坂となることから、比較的簡単なルートでもやってこないのですから・・・全ての方が移動出来ないことを意味します。
2/15の夕方の段階に東京から山梨に向かおうとすると、この場所が西端になるとの確認が取れました。

ここでのアタックの際に、お供させて頂いた上野原在中の方と親しくなりました。
※以降、この方をAさんとします
私は、甲府方面へ。
Aさんは、上野原の自宅へ。
西に進むという目的は一緒。
スタックの際には、お互いに救援出来る事から行動を共にすることになりました。

上野原市街地は進入不可能
神奈川県道520号から上野原ルート

←2014年2月15日 17:40頃
相模原市緑区名倉にて
中央道を除雪車が走っています。
手前の灯りが20号です。

山梨と神奈川の県境という場所です。
この程度の雪では、私とAさんなら突破可能です。
国道20号を戻り、除雪・圧雪が進んでいるルートをさがしつつ、相模川(桂川)の反対側に渡りました。
ここで待てば、県道520号が上野原に開通するのは時間の問題と思えました。
Aさんは、この場所で除雪が完了するのを待つことになりました。
私の方は、遅めの昼食を食べながら作戦会議に入ります。

作戦会議

この一週間前の大雪(甲府で50cm)でも、中央道が数日間の通行止めとなっています。
まだ、2日目の夕方。
中央道の開通には、明後日でも怪しいと予想しています。
この日は、報道などでも甲府方面のルートが壊滅的との情報が入ってきています。
私は動けても、放置車両により手詰まりとなる可能性が高いことが、この時点でわかりました。
ここから西に進むと、積雪量はさらに増えてきます。
上り坂などの難所や、雪崩が発生しそうな斜面も増えてきます。
そして、各所の復旧の目処は一切立っていません。

ここで、私は常識的な決断をします。
「八王子にもどって、ホテルで寝よう~」

この日の移動は、自分のサバイバル能力を試すというのも一つの目的でした。
使う事は無かったのですが、この時期はかんじきも道具の一つして車載しています。
当然のように、水なども車載しています。
この時点で、10台以上の車両を引っ張っています。(車載のけんびきロープにて)
車両は、LSDを備えた4WD。
タイヤは、最低地上高を上げる為に外径の大型化。
スポイラーなどの邪魔者は装着せず、遮音対策などで適切な過重も確保。
自己評価としては、サバイバル項目で合格点を付けます。

翌日からは、雰囲気がかわります。
大雪が降り止んだ2日目は、一般の方が動いていません。
故に、移動も比較的容易でした。
明日(3日目)からは、一般の方で、少し自信のある方が動きはじめます。
そして、不動車なども、無理に移動させる方が増えてきます。
そうすると・・・無意味な渋滞が発生し、結果として身動きが取れなくなると予想出来ました。
この場所(上野原市街地の直前)から、上野原に入ったとしても・・・結局は、高速道路開通まで足止めを食らう。
そして、高速から下ろされた方々により、宿泊施設は満杯。(調べていませんが、当然の流れ)
また、3日目になると雪は凍結することから、ラッセルをすると車両が傷む。
総合的に考えると、ここからは静かにしているのが賢いと思えました。
そこで、八王子に戻るという決断をAさんに伝えて、夜間単独で八王子を目指します。
夜間に移動するのも、他の車両による渋滞を回避するという考えから。

予定では・・・
八王子に戻りホテルを取り、中央道開通まで休んでいましたで終わるのですが・・・
ここからが、今回の大雪コンテンツの本番になります。

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