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ユピテルポータブルナビのレビュー

サイバーナビとユピテルナビ

先日購入したユピテルナビypf878siにて、都内の出張を行ってきました。
最新のサイバーナビの、「道案内」に不満を感じて、「道案内ナビ」としてメインを託そうと思ったのですが・・・

いつもの通り、結論から入ります。

◆ケースA:レーダー探知機として購入したい
主目的が、「レーダー探知機」としてなら可と思います。
しかし、道案内に使ってはいけません。

◆ケースB:取りあえず何でも良いから付けたい
このナビの特徴は、安価で機能が豊富(と感じる)事。
投資金額が低いので、後悔のダメージも低い事でしょう。
しかし、道案内に使ってはいけません。

◆ケースC:安価なナビとして期待する
道案内として致命的な瑕疵があります。
ユピテルのナビを購入してはいけません。

最初の、「まとめ」
以下で解説しますがユピテルのナビは、首都高(GPS電波が途切れる環境)を、まともに走る事は出来ません。
ナビが活躍すると期待する、「ディズニーランドに家族で車で行く」などという時に、悪夢のようなナビと化します。
自宅(地方)では問題無いのに、都心に入った途端に自車位置を見失う・・・
私が最初にカーナビを購入したのが1993年(SONYの初代GPSナビ)
それから、無数のナビを購入してきましたが・・・
もっとも顧客満足度が低いカーナビに認定します。

◆簡単な、カーナビ進化の解説 (自分が購入した物から)
1993年の初代のSONYのナビは・・・
「GPSアンテナは弁当箱くらい」「ルートをは引けない(ゴールの方向を示すのみ)」など、電子地図上に自車位置を示す程度の物でした。
それでも「とても便利な時代になった」と感じた記憶があります。
カーナビとして、一つの形がまとまったのが'90年代の中頃。
1996年くらいに購入したナビは、車速センサーが取れたことから首都高の高架下でもルートから外れることは少なくなりました。
これ以降、高架下が走れれば、ナビとしては合格。が基準となりました。
なお、このナビは量販店で5万円にて購入した記憶があります。(1996年)
これ以降も、カーナビの高性能化が進みますが、個人的にはどうでも良いことと思っています。
付加価値は増えていきますが、基本部分に大きな変化はありません。
その後、「車速が取れなければ、高架下が走れない」という常識を覆すナビが登場します。
2007年に発売されたSONY・ナブユーは、加速度を取得出来るジャイロと優秀なマップマッチのアルゴニズムにより、車速センサーが無くても首都高を走りきりました。
バルーン空撮車両のメルセデス・ベンツT1Nでは、このナビをメインとして用いています。
仕事の多くは都内のマンション建築現場。
日常的に首都高で用いていますが、不便を感じたことは一度もありません。

'90年代中頃以降=車速信号を取れれば、問題無し
'07年移行=ジャイロが優秀なら車速信号も不要

2013年に購入するポータブルナビなら、高架下も走れると思えるのは・・・
当然と思っています。

ユピテルナビ
車速はナビに入る。しかし、自車位置はロストする

←「トリップメーター」に注目。
都内(天王洲)から、山梨に戻ってきた段階でのデータです。
124.6km走って、8.4km/Lであったと読み取れます。
※メーターの甘さも反映しているので、実質は8km/L

ハイエース(2013年式:3型)には、ドライブコンピューターが付いていません。
このナビを用いる事により、燃料流量・アクセル開度・平均燃費なとが表示可能となります。
ハイエースの燃費改善を進めるには、具体的な数値を把握する必要がある為に採用しました。

もちろん、平均燃費が出せると言う事は、車速もナビに入る事を意味します。
このナビの購入の裏の目的は、「ナビとしてイマイチならば、ドライブコンピューターとして用いよう」でした。
つまり、サイバーナビよりも道案内のセンスが良ければ、メインのナビへ。
もしも、その部分が劣るならドライブコンピューター・高速SA表示専用画面として用いる計画でした。
あくまで、ナビとして基本部分を期待しての、初めてのユピテルナビ購入でした。
もしかすると・・・優秀なSONYのナビ開発エンジニアがユピテルに流れたかも?と期待。

車速が取れているにも関わらず、高架下で自車位置をロストする。
これが、ユピテルのナビの実体です。
つまり、カーナビとして最低限の機能が備わっていない。 (重要なので赤字)
ハッキリ言って設計者の技術が低すぎます。
ナブ・ユー(SONY)で合格。
サイバーナビ(パイオニア)でも不満でした。
MOGGY(ユピテル)の設計で不満が出るのは・・・ある意味当然と言えます。

この件を、「お客様ご相談センター」に問い合わせてみました。(書く以上は、記事に責任を持たないといけませんから)

私:「YPF878siに関しての問い合わせになります。OBDⅡ(車速が取れる)にて接続しています」

オペレーター:「ご愛用ありがとうございます」

私:「こちらの商品ですが、トンネルに入ると自車位置を見失います。初期不良でしょうか?」

オペレーター:「こちらの商品は、GPS電波が取れない環境では自車位置を見失います」

私:「OBDⅡ(車速が取れる)を使っているので、本体には車速が入っていますよね?」

オペレーター:「はい。でも、GPS電波が取れない環境では・・・」

私:「他社さんで申し訳ないのですが、他のナビは自車位置を見失わないのですが・・・」

オペレーター:「申し訳ありません・・・」

早い話が、仕様なんです。
OBDⅡを用いて車速はナビ本体に入るが、マップマッチには用いない。
これが、OBDⅡ絡みの縛りなのが、ユピテルの怠慢なのかは不明です。(オペレーターが答えられるレベルでは無い)
仮にOBDⅡ絡みとしても・・・オプション対応やジャイロの強化は出来たでしょう。
このナビとしては、基本的な部分の瑕疵を無視して、「機能十分の基本性能」(公式サイトより抜粋)という謳い文句は無いでしょう。
購入前に、簡単なインプレッションページ(メーカーから貸出機)を拝見しまたが・・・肝心な部分には触れられていませんでした。(口止めしている?)

ユピテルナビ
他にも、認められない部分が散在

高架下で自車位置をロストする。
これが致命傷なので、これ以上は語る必要が無いのですが・・・
ユピテル設計のダメ具合をひとつ取り上げます。

←シミュレーション上。首都高四号初台付近(登り)
このIC付近は、年間で50回以上は走ります。
通り慣れた場所なのですが・・・この地図からは、初台の降り口はイメージ出来ませんでした。
これは、八王子方向から、天王洲に行く際に「C2への誘導」を掛けた瞬間です。
このルートでC2誘導もヘンな話。
仮にC2に入るとしても、「初台」ではなく「新宿JCT」と表示するべきタイミング。
サイバーナビとユピテルナビの同時使用で、優劣を判断しようとしていましたが・・・
ユピテルでは勝負になりませんでした。
サイバーナビは、ナブユーと比較すると道案内という点では大きく劣ります。
それと比較しても・・・タイミングや不必要な情報を落とすという部分で、大きく水をあけられています。
このナビは、実走テストを一切していないというレベルの瑕疵が散在します。

まとめます。
過去の購入した、20台以上(メーカー純正装着含む)のカーナビで、顧客満足度ワースト1。
確かに安価ですが、ナビとして廃棄物レベルの評価です。

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