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バルーン夜景空撮[技術解説] - 開発中間報告

キヤノン5D MarkⅡの販売待ち

キヤノン5D現行型

2008年9月30日現在、夜景空撮CubicVR関連の機材開発は一段落という状態です。
ラジコンヘリ空撮の開発を再開したと言うのも理由の一つですがもっとも大きいのはキヤノン5D MarkⅡの発表です。
現行型であるキヤノン5Dは3年間という長期にわたり0[Zero]の撮影を支えてきました。
今年の7月に販売された最新のデジタル一眼レフであるニコンD700との撮影画像の比較に置いても、昼間の空撮という前提にてキヤノン5Dが勝るという結論に行き着きました。(昼間のCubicVR素材撮影として)
ニコンD700導入は結果としてキヤノン5Dの画質の良さを再確認させられるという意外な結果になりました。

一連の夜景機材の開発は当初・・・
ニコン3Dの軽量化バージョンが発売されるというネットでの噂をうけて開発が始まりました。
キヤノン5Dでは夜景撮影は困難であることが過去のテストからわかっていました。
一方で最新のニコンの高ISO(暗いところに強い)対応は定評があったため、2008年現在の機材で夜景空撮CubicVRを制作するにはニコンがベストと思えたのです。
実際にD700にて夜景撮影に成功しているため、この判断は間違っていませんでした。
ニコンD700は夜景撮影にでは優秀なカメラです。

しかし・・・
2008年11月に販売開始となるキヤノン5D MarkⅡはそのD700を超える可能性を秘めています。
昼間の撮影に置いてはキヤノン5D MarkⅡの圧勝のです。(これは確定)
実機が手元にないので、言い切ることは出来ないのですが・・・
キヤノン5D MarkⅡは夜景撮影に強いD700を超える。場合によっては圧倒する可能性を秘めています。
一度はニコンとキヤノンの両建で行くことを決めましたが出来れば一本化したいというのが本音です。
ニコンとキヤノンの2メーカー体制ではスペアボディを含め最低でも4台のデジタル一眼レフを用意する必要があります。
複数の撮影チームにて全国の空撮業務をカバーする体制になると機材負担は重くのしかかります。
もしも、キヤノン1メーカーに絞れれば・・・単純に機材の量は半分になります。
D700はWT-4がバルーン空撮には使いづらいという事も判明したため、夜景撮影の魅力がなくなればニコンからは離れることになります。
4年前に、画質の優位性からキヤノンに移行しました。
今年は夜景撮影の魅力からニコンに一部の業務を移しましたが・・・これも一瞬で終わりそうです。

今は11月販売のキヤノン5D MarkⅡの性能を検証してから夜景撮影機材の方向性を固める予定です。

予想以上の総合性能アップ

風に強いバルーン空撮へ

←2008年9月25日
江ノ島にて

最近の実務(昼間のバルーン空撮)では以下の様な総合的な性能アップを感じています。

・画質の向上
・どんな場所でも自信をもって撮影できる
・職務質問の数が減った

これらの原因は夜景機材開発により、究極の安定性を手にしたバルーンに起因します。
夜景にて風速5m/sで実務導入することを目標にしたバルーンです。
昼間の撮影では三脚に据え付けているようなブレ止め効果があります。
強い風により、バルーン本体は小刻みに風に正対しようとしますがカメラ部は、「ビタッ」と止まります。
狙い通りですが素晴らしいバルーンになってきました。
安定性が高いことから、上空に障害物(街路樹)などがあっても、ピンポイントの位置にバルーンを誘導できます。
強い風(瞬間で5m/s超え)でも短時間で撮影が完了することから、職務質問の数も減りました。

夜景機材の開発当初は総合性能がここまで向上することは計算に入っていませんでした。
この頃は「このバルーンは世界トップの性能を持つまでになった・・・」と強く感じます。
画質・機動性・安全性など、バルーンの性能を評価するべき全ての性能で、バランス良く性能向上を果たしています。
ラジコンヘリコプターの空撮機材開発を再開することになったのはこのバルーンの性能向上が他社が数年は到達出来ないレベルに達したという実感からです。

夜景CubicVr撮影機材の開発はこれからも続きます。
目指すのは風速5m/s以下なら常に夜景CubicVRが撮影出来ること。
もちろん、車載式にて!

こんな目標を設定しバルーン開発をしているのは世界でも0[Zero]だけでしょう。
また、この目標に最も近いのも0[Zero]です。

まだ公開は出来ませんがこれ以上の性能を目論見、次のプロジェクトも始まっています。

公開日:2008/09/30
最終更新日:2013/01/07
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