「某自動車サイトのQ&Aと同じ質問にブログもどきが答えます」の第三十七弾。
シフトチェンジや直結感を求めてMTと言う方が多いと思いますが、私はクラッチの存在を求めています。
			
			Q:マニュアルトランスミッション(MT)のクルマは大変少なくなっています。ニーズがないからといえばそれまででしょうが、多田さんご自身は、ほとんどのクルマがAT仕様になった現状や、MT車の存在意義についてどのように思われますか? 消えて当然でしょうか、それとも残されるべきでしょうか?
			引用元 : 「マニュアルトランスミッションは消えて当然? - webCG」
			https://www.webcg.net/articles/-/48877
			
			回答例(webCG)
			
			A:スポーツカーが存続する限りMTがなくなることはない。趣味の領域で続いていくのではないでしょうか。
			
			引用元 : 「マニュアルトランスミッションは消えて当然? - webCG」
			https://www.webcg.net/articles/-/48877
			
			以下、私の回答。
			MTは今後も残る。それも、Hパターンの6MTとなる。
			多田さんも含めて、「手の操作」からMTが語られる事が多いが、「脚も忘れないで」と言いたい。
			
			
			webCGでは以下に関しても語られています。
			・EVと変速機
			・2007年のトヨタとMT
			・シーケンシャルミッション
		
			
			内燃機関車は、エンジンの特性上、変速機が必要です。でもモーターは回転の守備範囲がはるかに広いので、極端に言えば変速機は2段もあれば十分。変速機なしでも製品として成り立ちます。つまり、EV時代になってしまうと、ますますMTのニーズがなくなるのは仕方ありません。EVにだって、MTのような操作感覚が味わえる“必然性のない装置”を付けることはできますが……。
			引用元 : 「マニュアルトランスミッションは消えて当然? - webCG」
			https://www.webcg.net/articles/-/48877
			
			その通りですが、少し方向の違う話もします。
			まず、街乗り主体のEVでは、変速機無しという選択もアリ。
			高速道路を考えると何らかの速度対応の考え方が必要になる。
			ただし、変速機が必須という訳では無い。
			具体的には、低速用ギアと組み合わせた低速モーターと、高速ギアと組み合わせた高速モーターとを使い分けるなどという方法もある。
			詳しくは調べていませんが、この様な市販車は特許はあるのでは?
		
			
			私はトヨタ在籍中の2007年にスポーツカー開発の部署に異動したのですが、その当時、社内を見回すとMT車の設定があったのは商用車の「プロボックス/サクシード」くらいという状況で……。「これはとんでもないことだな」と思った記憶があります。
			引用元 : 「マニュアルトランスミッションは消えて当然? - webCG」
			https://www.webcg.net/articles/-/48877
			
			まず、この流れをつくった主犯格がトヨタです。
			1991年からのオートマチック限定免許によりMT離れを生み出したのです。
			自動車メーカー目線では、より高価な車両が売れるのですからとても魅力的に映ったことでしょう。
			ユーザーが安楽な方向にしつけられてからミニバンへの移行。
			そりゃ~自動車メーカーは儲かります。
			
			2025年現在のトヨタはMT押しのメーカーのひとつとなりました。
			1991年から今までで大きな変換点は、2020年の新東名の最高速度引き上げ大きな転換点と考えています。
			2012年の新東名開通時は、「車は安楽な移動体」であることが自動車メーカーからも求められていハズ。
			その後の自動運転の発達を考えると、「自動車の走りは向上させる必要がアル=脚を固める」という流れにナル。
			トヨタもBMWもここがハッキリと見えていたので、色々なロビー活動をしていたと考えています。
			新東名は開通時に現在の6車線化が可能な状態でつくられていた。
			それを、誰かの都合で4車線で開けていてた・・・と妄想しています。
		
			
			私自身、退職前にMT車については相当研究したのですが、HパターンのMTよりむしろ、シフトレバーを前後に動かして操作するシーケンシャルタイプのMTに対するニーズはありますね。
			引用元 : 「マニュアルトランスミッションは消えて当然? - webCG」
			https://www.webcg.net/articles/-/48877
			
			ここ、違和感ありました。
			市販車のMTユーザーの多くは、ここは求めてないんじゃないかと・・・
			少なくとも、私は違います。
			だって、出来の良いデュアルクラッチにパドルシフトをつければ、やりたいことはほぼ出来てしまいます。
			どちらも、直結感があって自動変速に対応。
			もちろん内部は別物です。でも、ユーザー体験という目線からは・・・私は同じと考えます。
			そもそもですが、シーケンシャルミッションは競技でタイムを短縮するためのメカと解釈しています。
			快適性や耐久性は犠牲にしてタイムを削る事を取った・・・
			私も含めて多くの市販車ユーザーはここは求めてないんじゃ無いかと・・・
		
			
			そうしたシーケンシャル化のような発展をしつつ(従来とは違うかたちで)、MTが残っていくことは十分考えられます。スポーツカーが存続する限りMTがなくなることはない。趣味の領域で続いていくのではないでしょうか。
			引用元 : 「マニュアルトランスミッションは消えて当然? - webCG」
			https://www.webcg.net/articles/-/48877
			
			「従来と違うかたち」では、MTは残らないと思います。
			あくまで、内燃機関に6MTの可能性がもっとも高いのです。
			まず、EVとなった時点で従来のMTは必要無し。
			仮に、エンタメとしてのEV+MTという車が出てきたなら・・・私の様な人間から攻められます。(もうすく、エアーモビリティーの開発に入るエンジニアです)
			では、内燃機関+シーケーシャルとなるかと言うと・・・そこも違うと思います。
			そもそもですがAMTは、実用車(中堅から上)には不適なミッションです。
			確かに燃費は優秀。でも同乗者的には苦痛なミッションです。
			プログラムの出来が悪ければ運転者の目線からも・・・ストレスがでます。
			私が、MTを心から愛するのは、自分の考える完璧なタイミンクでシフト操作ができるからになります。
			つい最近、最新型のMINIを購入したひとつの理由が出来の良いデュアルクラッチを備えていたからです。
			まあ~同時に、耐久性を調べたいという裏の目的もあるんですけどね。
			
			なお、ATでもMTでもニュートラル走行を頻繁にする運転スタイルです。
			これ過去の経緯から運動エネルギーを熱エネルギーに変換するのを嫌う性格からです。
			トルコンATでもニュートルに普通にぶち込みます。
			デュアルクラッチでも同様。
			MTは、クラッチ踏まずにアクセルをポンッと踏んでからニュートラルという動きを日常的にしています。
			この動作で、特にミッションが壊れたという経験は一度もありません。
			ここまで深い部分を読んでいる方は知っていると思いますが、あの台数で、あの走行距離で問題が無いんです。
			もちろん、メカの内部を理解してから選択です。
			
			ここからブログもどきの本題へ。
			私がMTを日常的に乗るのは、AT以上にスムーズにニュートラルに入れられるから。
			そして、業務用の車を中心にAT車に乗るのは、自動運転とコースティングを備えるようになったことから。
			20世紀のAT車に乗っていた時代は、本当に頻繁にNに入れていました。
			だって、4速ATが普通の時代ですからアクセル離した瞬間の緩いエンジンブレーキが本当にイヤだったんです。
			その当時の周囲の雰囲気は、ATで走行中にNに入れるのはタブーとされていた時代です。
			皆さん、メカの仕組みは語らずに、「とにかく入れるな」でした。
			今でも、この流れは残っており、「Nに入れた方が燃費が悪くなる。なぜなら燃料カットしないから」という返しを食らいます。
			そもそもですが・・・1時間のアイドリングの燃料消費量をキチンと理解して書いているのでしょぅか?
			なぜ、緩やかなエンジンブレーキで失うハズの運動エネルギーを留めた事の計算をしないのでしょう?
			この件に限ったことでは無いのですが、自分の頭で考えてコメントを出すという事をプロの方には期待します。
		
			◆番外編
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			◆第2期
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			マニュアルトランスミッションは消えて当然?
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			シフトパドルは供回り式と固定式のどっちがいい?
			車内のスイッチ・ボタン類が減っているのはなぜ?
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			車両の“マイナーチェンジ”について
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			ミニバンに大型サンルーフが設定されないのはなぜ?
			エンジン搭載車はいつ消える?
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			◆第1期
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