バルーン空撮[技術解説] - バルーン空撮テスト

自社開発の製品は、全てテストを行っています

株式会社 0 は、バルーン空撮システムを自社で開発しています。
一般の空撮会社の用いる空撮機材は、専門の業者により開発・制作されています。
車載型バルーンなどに代表されるように、0[Zero]の開発する空撮機材は極めて特殊です。
安全性・画質・速射性能・汎用性・高々度性能・乱流対策など、テスト内容は多岐にわたります。

常識を覆すコンテンツ開発の陰には、数々のテストが行われています。

はじめに:理想の空撮バルーンとは?

0[Zero]が2007年にバルーン空撮の機材開発を始めたときに目標としたのは以下の性能です。
 最大風速5mで撮影可能
 最大風速10mの風でも壊れない
 車載可能
 VRコンテンツの撮影が可能
 最大風速3mにてバルーンの傾斜角30度以内

現在では上記の最低限性能は全てクリア出来ました。
開発当初(約1年前)は、VRコンテンツ対応のみ。
最大で2mの対風性能と、実務投入に戸惑うほどの性能でした。
※他社は上記項目の0~3項目しかクリアできません。

今後は、さらに困難な以下のような改良を施していきます。
 標高2000mにて撮影可能
 氷点下5度にて撮影可能
 最大風速5mにてバルーンの傾斜角30度以内(高度1000mにて)
 最大風速2m以下の夜景撮影に対応
 最大風速3m以下の夕景撮影に対応
 現場到着から1分以内に撮影開始
 撮影後2分にて撤収

上記の目標性能の一部は、世界というレベルではクリアしている会社(0[Zero]のバルーンの3倍以上の大きさ)があります。
しかし・・・全てを車載式バルーンにて達成するというコンセプトは、どこにもありません(考えてもいないと思われます)
※車載式空撮バルーンという限定を付けなければ、上記の目標は既にクリア出来ます。

0[Zero]の開発したバルーン3号機は、総合性能では世界トップと呼べる性能を誇ります。
世界の空撮会社が理想とするバルーンです。
現在の性能でも十分と呼べるのですが、機材開発のスピードを落とす計画は今のところありません。
最低でも、今後1年は、現在の開発速度を維持します。

車載式バルーンはヘリウムガス容量がポイント

ヘリウムガスは標高が上がると浮力が落ちる

ヘリウムガスを用いる空撮バルーンは、撮影時の海抜高度があがると浮力が落ちるという特性があります。
標高500m以下の地域では、まったく問題にならないのですが、1000mを超えると小型バルーンの場合は、明らかに浮力が落ちます。
テストでは、この通常よりも浮力が落ちるという高地の特性を利用し、風を浮力に変換するテストを行います。

2008年5月20日実施:高度1200m・風速3mの条件でバルーン迎角調整

迎角=弱 風に流される。繋留角度=約40度

このテストに入る前に、標高が低い場所にてテストを行っていました。
その、前回の撮影ポイント(標高800m前後)と同じ迎角設定にて、上空に上げました。
迎角が足りないことから浮力が足りません。バルーンは風に流されて、約40度の繋留角度となりました。

迎角=適正 風が揚力に変換。繋留角度=約70度

空撮バルーンを地上に降ろし迎角を何回か調整しました。
一番、良い結果が出たのが、この時の調整です。
風速計にての観測では、約40度の繋留角度となったときと条件は変わりません。
適切な調整が出来ると、ご覧のように十分な角度でバルーンが上がります。

0[Zero]の空撮バルーンは開発途上にあります。
社内のペテランスタッフ=開発者なら、この様な調整を即時に行えます。
同じ、バルーンを一般の空撮会社が用いても、現場での微調整ができないことから同じ性能を出すことはできません。

2008年5月27日実施:高度830m・最大風速6mの条件でバルーン安定度の確認

高地にての強風テスト 繋留角度=約30度

この空撮バルーンは、「最大風速5m」「標高300m以下」「気温15度以上」「下降気流発生」の条件にて、繋留角度45度以上を保証出来ます。
高地にてヘリウムガスの浮力を無くし、最大風速6mの下降気流が吹くと、ここまで繋留角度は落ちてきます。
実際の業務では、最大風速5mにて撮影はキャンセルとなるのですが、限界性能を超えたテストを行っています。
この日は最大風速8mが出ましたが、繋留角度は30度を下回ることはありませんでした。

日中の海岸など対風性能の低い空撮バルーンでは撮影困難な条件でも、0[Zero]の車載式空撮バルーンは対応可能です。
2008年5月28日 5時~14時 最大風速8mを超えた熱海にて、バルーン空撮に成功しています。(画像は後日公開となります)

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