バルーン空撮[技術解説] - 眺望撮影の「良い例」と「悪い例」

パノラマ写真の撮影の方法

0[Zero]を含めて、国内にはパノラマ空撮を行える会社が多数あります。
パノラマ写真の撮影の方法は、主に4種類の方法があります。
パノラマ写真の「良い例」と「悪い例」の解説の前に、パノラマ写真の撮影方法についてからご説明します。

パノラマ写真の撮影方法
1):パノラマカメラ(アナログ)を使用
2):全周囲同時撮影が可能なデジカメにて撮影
3):普通のデジカメ画像をステッチ
4):全周囲フィッシュアイ画像からステッチ

1):パノラマカメラ(アナログ)を使用
画質:★★★★
精度:★★★★
範囲:★★★★★

ネット上で「もや~」としたパノラマ空撮写真を見たことはありませんか?
これらは、昔ながらのパノラマカメラを用いて撮影されています。
上空にて「レンズが回転」することがポイント。
この回転の間に周囲を撮影するというシステムです。
「もや~」とする理由の半分は、機材の古さ。
残りの半分は、フィルムからデジタル化する際の技術の不足です。
20世紀には、この方法が唯一の撮影方法でした。
しかし、デジタル撮影機器が進化した2010年現在では、廃れたと言って良い方法です。
パノラマカメラにもフィルムサイズが大きい高画質タイプも存在します。
この場合も基本的な傾向はかわりません。
0[Zero]でも、2003年くらいにテスト購入しています。
その時代でも、出たばかりのデジタルパノラマ機器の方が画質に優れたことから研究を即時に中止してしまいました。
この方法のメリットは、ただひとつ。
パノラマ画像を得るのに、パソコンの知識を必要としない事のみです。
もちろん、プロが採用すべき方法ではありません。

2):全周囲同時撮影が可能なデジカメにて撮影
画質:★★★★★★★★★
精度:★★★★
範囲:★★★★★
ストリートビューが、この方法を用いています。
真下、真上含む全ての方向を同時撮影し、画像を自動的に生成。
全ての撮影方式で、もっとも将来性のある方法です。
2010年現在では、画質面が劣る事が唯一の欠点。
2020年には、普通のパノラマ空撮の多くは、この方式にて撮影されることでしょう。
0[Zero]では、研究に入っていない方法です。
パノラマ撮影は、印刷に用いることも多いことから、現在の画質では仕事になりません。

3):普通のデジカメ画像をステッチ
画質:★★★★★★★★★★
精度:★★★★
範囲:★★★★★
空撮パノラマ写真の多くは、この方法にて撮影されています。
特殊なレンズを必要としない。
コンパクトデジカメからもパノラマ生成可能。
これは、簡易的なバルーンでもパノラマ空撮可能であることを意味します。
画質は、用いるデジカメとレンズの質で大きく変わります。
最新の2000万画素クラスのフルサイズデジタル一眼レフと、最新の超高画質広角レンズを用いると究極の画質が得られます。
一方で、1400万画素以上でも軽量なコンパクトデジカメの場合は、画質は劣ります。
また、複数の階からの撮影が必要な景観シミュレーターでは、撮影精度が落ちることも問題です。
0[Zero]では、「幅10mのパノラマ写真」など、超高画質のパノラマ画像が必要な際は、この方法を用います。
全体の仕事の、5%以下の特殊な仕事の場合です。

4):全周囲フィッシュアイ画像からステッチ
画質:★★★★
精度:★★★★
範囲:★★★★★
0[Zero]がメインで用いている方法です。
画質・精度のどちらも完璧で有ることは、パノラマ空撮ギャラリーをご覧頂ければわかることと思います。
実は、空撮会社として、この方法を用いているのは少数派です。
・用意する機材の金額
・必要とされるコンピュータの知識
・機材の重量
その全てが、他の撮影方法よりもハイレベルとなります。
0[Zero]は、バーチャルツアー制作・Web制作分野でも、国内では技術開発会社として名が通っています。
四季でぐるんパ(季節切替バーチャルツアー)などで、開発された究極のパノラマ撮影技術を空撮に生かしています。

「良い」パノラマ画像と「悪い」パノラマ画像

都内展望撮影サンプル
眺望シミュレーター画像比較

「A」「A'」を比較して下さい。
「A」は、ビルが左に傾いていることが確認出来ます。
左の画像は、よく見てみると全ての建物が左に傾いています。
遠景となる「B」のビルも微妙に傾いています。
なお、「B」の傾きが一目でわかるのが、画像加工のプロ。
一般の方なら、指摘されても傾いているように見えないかもしれません。

この比較画像は、まったく同じ画像から別々のスタッフによって加工されています。
右の画像を加工しているのは、バーチャルツアーの基本プログラムを開発しているエンジニア。
つまり、プロ中のプロです。

パノラマ画像を比べるときは、ビルなどの建物が傾いていないかを参考にするとわかりやすいと思います。
今の最新のパノラマ撮影方法なら、プロならば出来て当然のレベルと考えます。
しかし・・・
ここまで達していない「プロ」が多いのが実状です。

さらに、プロ中のプロになると・・・
・仮想水平線が、一直線になっている
・高度を変えた場合も、複数のビルなどの位置がブレない
・メインの被写体を意識した露出コントロールがされている

これらは、画像加工のスタッフに常に指導している内容の一部です。
パノラマ写真の「撮影」「加工」は、通常の写真と多少ことなります。
必要とする才能と努力は、概ね普通の撮影と一緒です。
多少、意識するべき項目がパノラマ写真の方が多め
通常の写真の経験が無い方は、困難な世界であることは言うまでもありません。

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