銀色に輝く部分がヘリウムガスを充填している、エバール+LLDPE+アルミ蒸着(一般的には「エバール」)フィルムです。
従来の空撮バルーンやアドバルーンなどに用いられる塩ビと比較すると重量が軽く出来るという特徴があります。
0[Zero]のバルーンは、風が吹いても垂直に上昇するという特徴があります。
小型化を行いつつ、この性能に行き着いたのはバルーンの材料であるエバールにより実現可能になりました。
従来の空撮バルーンの材料である塩ビを用いた場合は、同様の対風性能の実現をするには、ヘリウムガスの容量を5割以上増やす必要が出てきます。
これは、バルーン材料にペイロード(余剰浮力)を奪われることと、大型化されたバルーン形状に起因する前面投射面積の増大などの空力特性の悪化からです。
つまり・・・
塩ビでは車載可能なサイズまでには小型化が出来ません。
常識を覆した車載可能+高対風性能+高画質+エコ(ヘリウムガスを廃棄しない)。
このバルーンの開発には欠かせない素材。それがエバールです。
| エバール | 塩ビ | |
| 重量 |
★★★★★ ・軽い 空撮に用いられるバルーン素材としても最も軽量 |
★★★★★ ・普通 しっかりとした手応えがある重さ |
| ヘリウムガス透過性 |
★★★★★ ・漏れにくい エバールの最大の特徴は、高いガスバリア性能。 エバールがバルーン素材として最適とされるポイント。 |
★★★★★ ・漏れやすい ゴム風船にヘリウムガスを入れても1日持ちません。 空撮用のバルーンに用いても、長い撮影時間の場合は継ぎ足しが必要になります。 |
| 強度と耐久性 |
★★★★★ ・弱い 何かと接触すると、簡単に穴が空く。 広範囲が一気に破れることもあるので注意が必要。 経年変化による耐久性も低下する。 特に、高湿度・高温に弱い。 |
★★★★★ ・普通 空撮やアドバルーン用の塩ビは、意外と強度がある。 樹木に接触した程度では、穴が空くことは少ない。 屋外での長時間の繋留を想定している材料なので、耐久性もエバールとの比較なら良好。 |
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供給体制と ノウハウ |
★★★★★ ・貧弱 空撮に用いられる大型バルーンは、ノウハウも製作できる会社も非常に少ない。 加工性も悪い。 |
★★★★★ ・豊富 アドバルーンとしての長い歴史があるために、ノウハウは確立されている。 国内外に製作会社も豊富。 |
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空撮バルーンとしての メリット |
総重量が軽量に仕上がる事から余剰浮力に余裕がある。同じ機材重量ならヘリウムガスの使用量を少なくする事が出来る。 ヘリウムガスの保持性が高い事から車載式バルーンの実現が可能になる。 |
ノウハウが確立されているために、色々な意味で安定感がある。 エバール製バルーンのデメリットの多くは塩ビバルーンで解消される。 |
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空撮バルーンとしての デメリット |
安全性などを中心としたノウハウが確立されていない。 製造会社が少ないため供給が安定しない。 一般的には、バール製バルーンは性能が低い。(弊社は除く) |
ヘリウムガスを大量に必要とする。 また、ヘリウムガスをバルーン内に保存することは出来ない。 結果として撮影コストは高くなる。 |
| 総評 |
軽さとヘリウムガスが抜けないこと以外は、塩ビに劣る。 特に、安全性に関するノウハウが確立されていないため、取り扱うには注意が必要。 |
何よりも安定性・安全性が魅力。 迷ったなら、塩ビを選べば間違い無し。 |
空撮業務を発注する立場からは・・・
「どちらでも、安全にキレイな画を撮ってくれればよい。出来るなら安価で・・・」
発注側から見てみると、どちらのバルーンでも目的を確実に達成してくれれば良いと言えます。
バルーン空撮を他社に発注するとう前提で、エバールと塩ビのどちらが良いかと聞かれれば・・・
「塩ビ製バルーンを導入している空撮会社をおすすめします」
と答えることになります。
あくまで、傾向なのですが・・・
塩ビ性バルーンを用いる空撮会社は、撮影技術や安全基準が高い傾向にあります。
これらの会社の多くは、ラジコンヘリコプターなどの別の空撮手段を持っている事が多いのです。
つまり・・・空撮の経験値が高い会社が多いのです。
空撮事故の怖さがわかっているために安全率も高めに設定されています。
撮影される画も、デジタル一眼+高級レンズという組み合わせが多いことから、商業印刷に耐えられる画質と考えて良いでしょう。
価格は、当然ですが高めとなります。
しかし、予算が許されるなら塩ビ製(十分な経験値がある会社)を選ぶのが無難です。
一方で、エバール製バルーンを用いる空撮会社は、エバール製バルーンではじめて空撮を開始したという空撮初心者であることが多いのです。
エバール製バルーンを使う会社は経験不足を価格で補うことが多い傾向であるために、提供価格が安価である傾向にあります。
しかし・・・撮影機材が貧祖であることが多いことと、何よりも撮影をおまけ程度に考えている業種の出身(例えば建設や測量)であることが多いために結果も伴いません。
なお、エバールは銀色のみとは限りません。
白・青・赤などの着色が可能です。
見た目だけでバルーンの素材を見分けるのは困難です。
撮影費が安価な場合は、エバール製バルーンであることが多いとお考え下さい。
0[Zero]は、独自開発・自社製造のエバール製のバルーンにて空撮業務を提供しています。
塩ビについては、実務導入を行った事がありません。(テストのみ)
0[Zero]の機材は、
塩ビ以上の安定性・安全性・画質
一般エバール製以上のコスト・パフォーマンス
従来のバルーンとはケタが違う高性能バルーンにて、全国に撮影実績があります。
「他社(エバール)でお願いしたが画質に満足出来ない」
「他社(塩ビ)では、予算が合わない」
「他社(エバール)では、夜景はムリと断られた」
この様な経緯で、0[Zero]にご発注を頂くというお客様が多くなってきました。
山梨からの出張費を考えても、0[Zero]の方が、確実に撮影を完了する・・・
もちろん、画質については完璧を期待出来る・・・
山梨から九州まで出張しても、0[Zero]の方が安価などということもあります。
安価な案件でも、安全の観点から0[Zero]が選ばれています。
1)バルーン空撮とヘリウムガス
2)バルーン空撮専用車両
3)空撮システム開発解説
4)バルーン空撮テスト
5)バルーン空撮と風について
6)機材開発例:レンズマウント
7)標高2100m:高地撮影テスト
8)ヘリウムガス不足と値上状況
9)2008年版:空撮プロはどのデジカメを使う?
10)空撮の保険について考える
11)空撮と送電線
12)空撮スペシャリストの技
13)寒冷地専用バルーンテスト
14)バルーン繋留角度解説
15)新型の開発は一時停止
16)バルーン素材としての塩ビとエバール
17)特許出願までの道程
18)バルーン小型化の研究
19)開発失敗バルーンの例
20)最大風速13m/sの乱流下のテスト画像公開
21)0[Zero]のバルーンが風に強い理由。その1「尾翼が大きい」
22)2009年版:空撮プロが使うレンズ
23)眺望撮影の「良い例」と「悪い例」
24)ミラーレス一眼は、バルーン空撮のスタンダード
25)強風下の撮影を可能にする「ヒューズ」
26)機動性という品質
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