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ドローン空撮[技術解説] - 「人物接写空撮」とは?

人物接写空撮イメージ
YouTube画質:720p推奨 モーションスタビライザー:未使用

このページのサンプルは2012年春に撮影されています。
最新の技術よりも劣る内容となりますがご了承下さい。

キャプチャ画像

コンパクトデジカメがDSLRに勝つこともある

このサンプル撮影の前半では子供とマルチコプターとの距離は1m以下に迫っています。
基本設計が優れている機体をさらに軽量化。
さらに、信頼性を向上させる選別作業。
そして、十分な余剰浮力を確保している動力系とパイロットの状況判断能力。

モデルの子供以外は一般ギャラリー。
周囲の方がマルチコプターに対して警戒心を抱いていないことも映像からわかります。
演技指導も一切無し。
自然と、この笑顔になるところが最大の強み。

この様な映像は軽量マルチコプターしか撮れないのは言うまでもありません。
DSLR(デジタル一眼レフ)搭載機なら、最低でも3.0kg(余力を持ったAPS-C以上)
映像は向上が期待出来ますがここまでの寄りは困難です。
事故率は2.0kgクラスも3.0kgAPS-C搭載機も同じです。(0 [Zero]が管理している機体と仮定)

重量×速度の二乗を理解していれば、重い機体ではこの様な事は出来ません。

2.0kgクラスでも・・・まだ怖い。
本当は1.0kg以下クラスでチャレンジすべき撮影です。

この様な、「おもしろい」空撮が可能になったのは軽量なマルチコプターの出現。
さらに手ぶれ補正機能が強力なコンパクトデジカメも一般的になったから。
これなら画質にシビアな案件意外は2.0kgクラス6モーター(サンプル撮影時:1953g)で業務が出来ます。

2012年現在で、安全・画質・信頼性のバランスを取ると、この機体がひとつの答えです。

コラム:近接空撮は危険か?

Q:近接空撮は危険か?

A:危険です

誤解の無いようにお願いしたいですが・・・
私は一般の方よりも高いところに安全ポリシーを置いています。
例えば・・・
・震災前から全ての家具は壁・床に固定 参考ページ[公式:社長ブログから] (2007年の記事)
・一般社員メインの社用車はカーテンエアバッグ・横滑りデバイス等標準 参考ページ (2010年の記事)

津波と放射線のリスクを理解出来るからこの様な撮影(外部リンク)も行います。
「危険」が理解出来れば「安全」がどこにあるのかもイメージできるという実例です。
このページを見て、「0 [Zero]は危険なことしているな~」と感じている同業者の方よりは・・・
基本的な安全ポリシーは高い事でしょう。

本題に戻ります。
空撮は危険と強く感じているからこそ、バルーン空撮を極めました。
どこまで言っても、動力で飛ぶ物は一定の危険率から逃れることが出来ません。
これと完全に決別出来る現実的な空撮手段はバルーンのみ。

このページを書いている段階で、具体的な開発着手から5ヶ月が経過しました。
随分とマルチコプターの事がわかってきましたが・・・

・Wookong_Mなどの制御系は信頼出来ない
・同業者の多くはヘキサコプターの危険性を説明できない
・同業者の多くは公の場に安全ポリシーを掲示しない

完全に敵を増やしそうな内容ですが・・・
危険且つ事実ですので、上記をハッキリと明記しておきます。

何が危ないかを理解できないから、自社サイトなどで安全ポリシーを具体的に提示できないのです。
どんなに機材の進化が進んでも物理法則は覆りません。
2.0kg以下クラスで映画やCM撮影が行われる日は遠くない未来に来ることでしょう。
しかし・・・
2012年現在、5.0kg以上のフライト重量でラジコン飛行場以外を飛ばすのは危険行為と言い切ります。
特に、Wookong_Mを搭載し重量バランスを崩している機体は大きな問題。
想定外の突風一発で墜落。
このタイプの業者は日常的に墜落を経験しているのでしょうね?

DSLR機の安全ポリシーなどは直ぐに用意は出来ません。
ページ制作を開始したマルチコプター解説は大型機フライトの安全ポリシー制作を兼ねています。
今後、時間をかけて実機テストなどを交えて制作することになります。

0 [Zero]は今後も具体的な根拠を示し安全ポリシーを設定します。

公開日:2012/04/16
最終更新日:2013/03/03
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